2/4
忘れてるんだ....
「でも俺、教えんのヘタだぜ?」
健吾は、困ったように言った。
「もぉー!健吾!そーゆうのいいから!!」
「はぁ?」
よく分からないように健吾は、言った。
「でもでもアタシ今日無理なんだよぉ」
梓が、つぶやくように言った。
「それなら、明日にしようよ!」
未央が、言った。
「えっ!いいの?じゃあ..明日瑠奈の家に
集合!!」
私はうなずいた。
でも、明日は誕生日だ....
もしかして、私の誕生日を忘れてる!?
「そうだな明日は別に用事もないしな」
健吾が言った。
やっぱり忘れてるんだ....
「じゃあ明日の、12時半ね!」
「.....」
私はずっと下を向いていた。
「どおした?熱でもあんのか?」
健吾は、私の顔を覗きこんだ。
「うっううん!何もないよ!
大丈夫!!」
あぁ、嘘をついてしまった。
「ならいいけど」
「じゃあ明日ー」
そう言って解散した。
私は影薄いかなぁ?