二階ベランダ十匹目 死を司る神、その名は……
全員気合いを入れ暗闇の向こうに向かう、昨日浄化の効果で直線の通路には何もない、ガーゴイルが居たらしき台座にも何もない、在るのは砕けた黒のコアクリスタルだけ。 その先には気味の悪い巨大な扉が聳える、その巨大な扉は人間の様な髑髏が二体死神の様な鋭利な鎌を持ち、黒い重厚な観音開きの扉に描かれており、重厚な黒い扉が私達に入れとばかりに開かれる。
「入れて事よね……………」
プリムローズさんが、私の背中に隠れてから言う。
「何か前より、闇の気配が強く成ってますよ」
「何か魔王との戦い前を、思い出しますね史郎さん」
何故か本気モードに成ってるベル、それ程の敵て事だろう。
「ベル兄ちゃん頼むよ」
「ヘイトを稼いで、私達を守ってね」
「期待してるよ、ベル兄ちゃん」
「任せろ、あの時よりも僕は早く強く成ってる筈だった」
因みに浄化により、シャルロッテは普通の聖女よりもステータスが高く成ってたりする、此の世界基準値ではもうレベル200に近い高みに来て居た。
「さあ、行こう」
「僕が突破口を、切り開くから何時も道理に」
「まあ前の様に、魔王を煽ったヘイトをすれば、また勝てますよ」
「………何か聞いた英雄譚と何か違う」
現実の話は地味だったりする、それをシャルロッテは知ることに成った。
「イクゾ! ベル」
「前々から思ってましたが、『イクゾ』てだから誰ですか!」
「知らぬが仏だ」
「仏て誰ですか!」
「まあ、知らぬ方が言いて事だ」
「更に気になりますよ!」
私とベルが先行し走り向かう、扉の中に入り扉の奥に向かい進む、青くも暗い炎が誘導灯の様に道を照らして行く、黒い大理石の様な床タイルと慌ただしい私達二人の足音が響く。
そして私とベルが辿り着いた場所は、地獄の死と再生の絵図に地獄に骨まで溶ける罪人の絵らしきのや、何かおぞましい何とも表現し辛い絵が表現された、教会の様なステンドガラスと何かの骨を継ぎ合わせた巨大な趣味の悪い玉座。
「何か趣味が悪い玉座だな」
「魔王でも、もう少し趣味が良かったですよね、史郎さん………何だアレは……」
ベルが上を見上げそう言った途端、魂が凍りそうな寒さを全身に感じたのと同時に、それは現れた…………天井からゆっくりと存在を現した、死と絶望と混沌の塊にして救いが無い白き光は、ゆっくりと降り立ちその姿を現して行く。
「フッフフフ……………よくぞ来た、愚かで下等な人間よ……………うむ?」
骨を継ぎ合わせた様な玉座に、ゆっくりと姿を完全に現した姿は神官の様な白い法衣を纏った死神その者だ、イヤ死神なんて生易しいものではない軽く指先で死をもたらす存在だろう、しかも神官の様な帽子に死を連想する頭蓋骨の顔に、頭蓋骨の目辺りに青き煉獄の炎の様な光が、瞳の光の様にゆらゆらと動いてる。 何かその炎の様な光に、何故か恐れや恐怖的な感情を感じる違和感、何故かオレを見て何やら動揺してる気がするが、気のせいだろうか?
「そこの人間、貴様の名はエルベアトかそれともエルナンドとかではなかろうな? まさか、ロドルフでは在るまいな!」
「エルベアト? ロドルフ? 誰だそれは?」
「知り合いですか? 史郎さん」
「シロウ、だ、と、本当か? あの畜生容赦無い、エルナンドでもないのか?」
畜生容赦無いて、そのエルナンドで人物は何者なんだ?
史郎と似た人間は、意外に異世界転生をしてたりする。
「貴様はシロウ? それにしては、色々違う気がするが……女を連れてる数が……まあ良い、我(われ)は死を司りし冥府の主《あるじ》デスである、貴様には此処で死んで貰う」
「何で私がヘイトを稼いでるんだ?」
「知りませんよ、史郎さん」
他の史郎に似た、他の平行時間に居る史郎に似た顔の転生者が原因だ、しかも何回も滅ぼされたデスはもう史郎に似た顔の人物に、魂が平行時間の輪廻で彷徨い過ぎて弱っていた。
「何でも良い、貴様を倒してあの方の供物に貴様の魂を送ってくれるわ!」
「嫌だね、何か知らんが滅んでくれ(時間稼ぎも終わりだ、滅べ死の神よ!)」
広がる光に冥府の王のデスは、光を浴び飲み込まれるが……。
「笑止、我に浄化は効かぬ、何故なら死を司る神に浄化は効かぬからだ」
「成らば喰らえ!」
次は、魔法での最大火力の使い手プリムローズさんのターンだ、私はプリムローズさんの前で派手な魔法は使わない、使うと後が面倒だからだ。
「燃え尽きろ紅の光の渦に、クリムゾン・ノヴァ!」
炎のエネルギーがデスを包み込み、超新星爆発の様に凄まじいエネルギーが炸裂するが。
「笑止、笑止知らぬ魔法だが、その程度では………我が左手が………まさか有り得ん!」
ナメプしてたみたいだが、何故か左手が吹き飛んだ程度しかダメージを与えられなかったらしい。
「何か分からないけど、隙在り!」
ベルがハイジャンプをして、青い稲妻を纏った剣で左肩の骨を切り落とした。
「小賢しい人間め、仕方ない下等な人間に使うのは屈辱だが、我に挑んだ愚かしさを思い知らせてやる!」
右手のデスサイズらしき釜を掲げ、死の神デスは何かをしてるが誰も影響は無い。
「何故だ!? 何故に即死攻撃が通じない!?」
アレてやっぱりチートなアイテムなんだな、死の神デスは更に困惑の声を上げる。
「何故だ!? 下劣な人間に、何故即死攻撃が通用しないんだ! あり得ない………あり得ない!」
「何かデスて自称神様、混乱してますよ史郎さん」
「成らば今倒すべきだな、総攻撃開始だ!」
「「「待ってました!」」」
アルスとルークにクラーラは、光を剣に纏わせベルに続く、一気にトドメを刺す為に。
「何だ!? この人間のガキ共は!?」
「此の世界ではない、異世界の勇者達と」
私がクラーラとルークにアルスの正体を、死の神デスに説明しそして、ベルが名乗る。
「僕は英雄に憧れて、英雄に成ったベルさ」
「異世界の勇者だと!? 馬鹿な!!」
驚愕と恐れが死の神デスは、自分自身から感じそして小さき三人の異界の勇者に滅ぼされ、光に成って天に帰って行った。
「やったぜ、ベル兄ちゃん」
「やったわね、ベル兄ちゃん」
「僕達の二回目の勲章だね」
「今回は僕もラストアタックに、参加するとは思わなかったよ」
こうして弱ってたとわ言え、あっさり異世界の勇者達に倒された死の神デスは、とある楔から解き放たれ本来の死を司る神として復活をする事になる。
「さて、皆で長老に報告だ」
「「「何か神殺しの勇者て、称号貰った」」」
「僕もだ、何故か異世界の神殺し英雄勇者にされてるし」
そしてプリムローズさんは、何故か落ち込んでた………一撃で倒せれるとでも思ったのかな? まあ、普通に無理だよね一応神だし。
「何かプリムローズさん、慰めないのですか?」
「魔王の時は、まだまだ鍛練がとか言って魔法を、倒れる限界まで放ち捲ってたからな、その時はベルがヘイトを集めて逃げて魔法を放てる環境だったからな」
だがプリムローズが活躍するのは、今回ではない。
「宝箱だ」
「虹色をしてるね」
「じゃあ確認だ」
開いた宝箱の中には、何故か色取り取りのウエディングドレスと白無垢と、美しい白い神官ローブの様なドレスらしき物、まあウエディングドレスは完全に意中の相手を魅了して、着た全員幸せハーレムハッピーエンドと有った、させんよさせるものか!
だが後に私はこのウエディングドレスに負ける、結託したプリムローズさんとシャルロッテさんにより、シルヴィアさん達が手を組んだ結果私は沢山の妻を娶るとは、まだ知る術は無かった、何処かの高次元体が余計な事をしなければ。
そして新たな出会いと、新たな従業員と探検の物語が始まる。
光の聖女の衣 全身装具
浄化能力が二倍上昇、癒しの奇跡が無限に行使可能、疲労無限回復、意中の相手の好意度を補正(両想いの場合効果は起きない)
私達は、北の集落に戻った。
「・・・・・そうか、そんな化け物が居たとは…………」
長老は話を聞き、そんな存在が居たのが恐ろしく思ったが、もう倒されたなら大丈夫だろうと楽観的になった。
「本当に、ワシらの記憶の遺跡の情報だけで良いのかね?」
「古い地図も貰いましたし、良い情報も美味しいお肉も貰いましたしから、十分ですよ」
私の言葉に何故か目が潤む長老、またレッドスターボアの肉を貰ったし、南の集落の軽率な行いは、開拓者の港集落とルガウィの民とで抗議をし、この北部から追放し南に帰るか他の地に船を造り移住するからしい、因みに南の集落の者を誰も受け入れる気はない。
「まあまた遊びに来なさい、君達なら我々は歓迎する、何時までも恩を忘れはせぬよ」
「そうだぞ、新しい我々の家族みたいなもんだ」
「また遊ぼうぜ、アルス」
「ケインもまた剣の修行しようぜ!」
「嫌だよ、お前強いから」
「また遊びましょう、クラーラ」
「エミもね、またいつか」
「うん、サヨナラは言わないよ、だってまた遊びたいから」
抱き合うクラーラと青い髪のエミて、長老達の一人の孫娘は泣きながら別れを惜しむ。
「良かったなクラーラ、アルスとルーク以外の友達が増えて」
「「僕はクラーラの、未来のお婿さん!」」
だがその言葉にクラーラは、涼しい顔で答える。
「私は史郎のお嫁さんよ」
「なんでやねん!」
「なんでよ!」
私は理不尽に、クラーラから脛を蹴られ地味に結構痛かった、そして私達は下見を含めて飛行魔法で南下し、何故か凄く優しいシャルロッテさんに心引かれる。
「私を運んで貰って、ありがとう御座いますね史郎さん」
「………お姫様抱っこで、運んでごめんね」
「いえ………ご褒美です」
だが面白く無い乙女が二人。
「面白く無いと思ってる乙女、そう私です」
「史郎は浮気禁止!」
何か後ろが煩い、特にクラーラは子供だから対象に成りませんが、プリムローズさんは貴族だから恋愛は貴族のルールとかで、お見合いや婚約者とか居る筈だよね?
史郎は忘れてる、どんなに魔力や家柄が良くても巨乳主義の世界では、貧乳やDカップ以下のバストに容赦なく不平等が発生する、史郎の様に貧乳好きは何故か貴重な人材なのである。
創造の高次元体女神が貧乳でも、人類が貧乳好きとは限らないのである、そして厳つい男神の創造の高次元体でも、厳つい男がモテないのと同じである。
「私、今幸せ………」
「そんなに空の旅が、したかったんだな」
「………冗談ですよね?」
何故か笑顔で、シャルロッテさんに言われた。
「さてどうかな」
一応はぐらかした、だが私の心の一部がざわめくと何故か悲しそうなシルヴィアさんと、泣きそうなフリージアさんに何故か知らない、日本人ぽい黒髪で何故か私を捨てないでて顔をする美少女が脳裏を過る、何故に知らない少女が脳裏を過るのだろうか?
三時間後私達は目的の場所に着いた、そして新たな冒険の幕開けに成るのだった。
次回新たな章へ。




