二階ベランダ八匹目 ヴァンパイアの洞窟地下二階
私達は最後の地下二階に向かう、地下一階に下って来るよりは短い下り坂だったが、地下二階に到着するが地下二階は地下一階より湿っぽくじめじめして地下一階とは違い、湿気の水分量が増えてる気がする、髪を気にしだしたプリムローズさん。
全員回りを警戒し地下二階を進む、地図では別れ道次第では、クランク道やぐにゃぐにゃなS字連続カーブ等が在るが、地図には怪しい部分が在るからベルのスキルを使い、先に進む。
一応ヴァンパイアのボスがどんな強さか分からないし、無駄に不死系スケルトン類と戦う必要も無い筈だがまあ、シャルロッテさんが居るし現状戦ったのはシャルロッテさんの浄化だけだね。
ぽちゃぽちゃと地下に染みた水が、何処かで落ちる音と岩壁にたまに生えてる赤く発光する、何かちっこい成長初期のワカメぽい感じの苔は、何の変哲も無い只の赤光苔だったが、地球にはない形状の不思議な苔だ。
鉄分でも含まれてる感じはない、のんびりと散策しに来た訳ではないし、この世界の色々をのんびり見たいから早く終わらせて、異世界の遺跡の洞窟に探検に行きたい、貴重な異世界の体験は地球では出来ないし、蜘蛛が蟹の様なのが居れば大儲けだな、蟹鍋成らぬ蜘蛛鍋のメニューが作れるな、まあ居たらだけどね………少し歩いてればモンスター反応を告げるスキル、そしてベルも緊張感が増しながら告げる。
「史郎さん、前方から複数接近中」
「ではシャルロッテさん、お願いします」
「分かりましたわ」
シャルロッテさんの身体から放たれた光で、モンスターの足音が消えて行く………そして微妙に何か聞こえた気がしなくもない、私達はお腹が空いたので少し先の分かれ道まで行く、途中遺品らしきのを回収しながら進む。
暫く歩き進むと、十字路でどっちに進むか確認をする、真っ直ぐ行っても左に行っても結局ボスの部屋の前で合流する、何故か右は他の場所に繋がった道みたいだがそっちはボスを倒した後に行く事にした、まあ休憩には良い綺麗な場所だが不気味な気配が右の奥通路からする。
「何か右の道は、不気味な感じがしましたね」
「確かに、何やらおぞましい気配がしたよ、僕は何か魔王より嫌な予感しかしませんよ」
「あの道の先から、さっきよりも禍々し気配がさします、アビスや瘴気以上に危険な何かを」
だが腹が減っては動けない、ダンジョンもそれなりに広いし久々にダンジョン用のセーフティーハウスを出して、食事やトイレ休憩にしてゆっくり歩いた疲れを取る、食事は私の役割だが手伝いはクラーラやルークにアルスもやってくれる、こんな子供欲しいな………まあ結婚以前にお付き合いしてる人は居ないが、人間人生の最大の選択にはやはり慎重に成るのは仕方ない、まあ付き合っても結婚に至る訳でもないが。
さて今日の昼食は、レッド・スターボアの肉だ、一応匂いを嗅いだが臭みは少なく下手な豚肉よりは良い、少し切てから少量を塩コショウで味を調えてから焼き、私とチビッ子三人で味見をしたが悪くは無い味だ。
「!? 美味しい」
「!? 美味い」
「!? 何かヤル気が満ちるよ」
因みに何故か、チビッ子三人はステータスが微妙に上昇して居た、一応キャベツを細かく切りレッドスターボアの肉をミンサーでミンチ肉にする、ミンサーはアルスに任せミンチしたレッドスターボアは、キャベツ無しとキャベツ混ぜ込みの二種類を繋ぎを入れつつこね合わせる。
キャベツメンチはタレにし、普通のメンチはまあ食べる時にお好みだな、ウスターソースやトンカツソースは必須だ、成形しつつ空気を抜くが小さいのはチビッ子三人が自分達様に作るが、まあ揚げる時に誰のかは分からなく成るだろう。
卵やパン粉や薄力粉を使い、メンチタネをコーティングし種類別にステンレスパットに分ける、油の温度計を付けた揚げる専用鍋を出して、最初は両方低温(160~170度)にして途中で片方を高温(180~190度)にして、余熱で休ませてたのを二度揚げして一分以内で揚げて完成だ、最後は余熱を含めてるからそんなに長く揚げる必要が無いからね、最後の仕上げ程度だ。
タレ付きキャベツメンチと、普通メンチを並べ私はやはりご飯が一番、お茶を湯呑みに入れ他はパン食だから仕方ない、何かどや顔して向かいプリムローズさんがご飯が入ったお椀を置く、何故か悔しがるシャルロッテさん………なんでやねん。
私達はゆっくり味わった、ダイニングキッチンなので食べ終わればソファーで寝たり、仮眠をする成長期のチビッ子三人とベル、何故か隣で食器を洗う二人を見ないで私は冷めた油を油入れに入れる、一回では私は食用油を捨てない、貧乏性と笑わば笑えば良い。
さて出発前にトイレや装備を確認し、私達は通路真ん中からスタートし来た道から右には向かわずに先に進んだ、途中結構年期が入ったボロボロの鉄鎧と黒いコアクリスタルを手に入れながら先を進むと光る壁が見える。
「史郎さん、あの岩壁辺り光ってませんか?」
ベルが指差す先には、うっすらと何か鈍く光ってた、何となく鉱石の万能鑑定を使い調べるとダイヤモンドらしいが、宝石には向かないが工業価値や武器の価値ある黒曜石では在るが、量的に武器にする程量は無い……………黒曜石の剣や槍とかロマン在ると思うが断念、一応採集ピックを使い手に入るがしょぼい量だ。
ベルが地図を片手に先行し、先を見に行きそしてゆっくりと歩き戻るとベルは言う。
「宝箱が何も無いですね、この先」
「毎回は無いよな」
途中モンスター居たらしき小部屋が有ったが、ベルが先に行き回収をしに行ったが余り目ぼしい物は無かったらしい、十字路から二時間弱で雰囲気が変わり怪しげに枯れた、何かの植物の蔦が在る道を進み、古い装備と骨がが散乱した場所に居るが、どうやら浄化されヴァンパイアの前のBOSS的なスケルトンだったかも知れない、更に先は在り向かえばシッポ骨が散らばる、何か化石的な骨が散らばるそして再び回収してると、ベルがスクロールを持って来た。
「史郎さん、何かの財宝の地図らしきスクロール、ドロップしてましたよ」
ベルが渡してくれたのは、さっき使った財宝の地図のスクロール、場所は神秘の樹海窟と妖精樹海窟に銀河溪谷窟の八枚だ、銀河溪谷窟の財宝の地図スクロール場所は三枚在りどんな場所か楽しみが増えた。
一応スケルトンだった物に、塩を降り一応浄めといた効果は有るかは分からないが何となく、再び歩き出して左ルートの合流に辿り着いてから、周りにモンスターが居ない事を確認し、休憩して一時間経ったがもうヴァンパイアの居る場所まで後少しだ。
ヴァンパイアの部屋の前で、覚悟を決め私達はヴァンパイアの部屋に向け、一歩を踏み出した。
次回に続く。




