二階ベランダ五匹目 新年と新たな冒険の始まりだ!
エギルとルキウスは史郎とガリレオの後に付いて行き、不思議な作りの扉を潜り見た事の無い無機質だが、今までに見た事の無い内装にエギルとルキウスはゴクリと生唾を飲む、二階に案内され見た事の無い階段や靴音が響く廊下、不思議な調度品や高そうな絵画や重厚感を感じる黒い扉。
海の香りはしない異世界は、窓の外にはブルームよりも区画整理された果てが見えない街が広がる。
「…………ブルームいや、王都ヘルゼンすら敵わない規模の街だ」
「そんなにか、異世界は」
「ハイ、エギルさん………我々はもしかしたら、とんでもない国に来たかも知れません」
それを聞いたガリレオさんが答える。
「この街の一部は我が国、アステネリアに属してるがウィールデンは自由都市であり、三国で土地を分割で運用してるに過ぎない、因みに王都はウィールデンよりも小さいが近代化改修を始める計画で、外壁を失くし新しい防衛の外壁を外郭を広く街を作り替え、王都を起点にして国を豊かにする計画だ、その実験がウィールデンで最近初めている」
因みにその実験は、外敵センサーによる見えない魔法城壁の外円部の外壁や、自動センサー式の地面から延びでる城壁等、城壁防御システム開発や上水道開発研究は、白鯨の知識上水道工事をアンナμと、アステネリアの土木開発と話し合いによる研究開発、実際にウィールデンでの近代化改修実験をしてる。
因みにもう一部新都市では実装住み、因みに来年春からキャスバル王決断の造幣局も開業予定だ、紙は高い質から国の機関の公式文章の紙として採用、そして王都や一部の街から学校を作り春には年齢問わずに、識字率の向上と学力を上げる学校を開く、長い投資に成るが最終的に広く職業が増え飢えが減る政策に成って欲しい。
一応学歴社会に成らない様にする、読み書きが出来れば仕事のマニュアルを読めるし、もしかしたら埋もれてる人材によっては、アステネリアが更に近代が早まる起爆剤に成るかも知れないから。
「自由都市か…………(もしもブルームが自由都市に成れば、今よりも民を幸福に出来るかも知れないが、犯罪や警備費は増えるが………もし異世界と交流が持てれば)」
ルキウスはウィールデンを見て、自分が領主に成り叶うならこの異世界の街、ウィールデンの様に発展した街にしたいと、この時目標を心に定めた、後に此が自由港都市ブルームの始まりに成るとは、誰も知る術はない。
「会議室は此方だ」
「「!!! …………」」
エギルとルキウスは言葉に成らない室内、不思議な椅子に見慣れないテーブルに不思議な長方形の物、そして着席すれば不思議な透明なカップらしき物に入った、冷たそうな水。
「普通の水です、グランドアルプス山脈のですが」
「我輩はミルクティーを頼む、史郎」
「ハイよ」
「「…………!?」」
二人は顔を見合わせた、こんなに冷たい水はさっきの軽食に出された水よりも、冷たく美味しいと思った。
「お二人には緑茶を」
「「!?」」
何故か不思議な入れ物に入った、不思議なグリーンの温かい湯気が立つ飲み物、しかも初めて嗅ぐ香りは何故か一口飲んで確かめたく成り、一口飲んだが最初に渋味と後味が爽やかな不思議な飲み物。
「緑茶を出したのか? 史郎」
「まあガリレオ社長は、苦手だったね………渋味かま」
「渋味が苦手ではない、あの熱さが苦手なんだ」
そして飲み物で一服し、話が始まる。
「遠回しに言っても仕方ない、私は貴国と交流が持ちたい」
「良いと思うが、それは代表同士が話し合う事だ、さてだルキウス殿の街は港町と聞いた、本当かね?」
「ハイ、ガリレオ殿、ブルームは隣国の日ノ本の国と貿易もしている」
私はこの時日ノ本に、日本と同じ調味料が在ると思ったが、腐り易い調味料は船旅では禁物な物だ。
「キノモトとはどんな国だ?」
「そうですね、そこのシロウさんに似た黒髪の方や狸人や熊人の方々が居ますね、確か道場をしてたり武者修行にルガウ島来られる方も居ますね、実際に我々が居る大きな島は日ノ本が先に領土にした土地、一応領地経営は許されてますがそれは日ノ本が裕福で、我がルスルス王国は資源以外は魅力が薄い為です」
割譲委託な感じかは分からないが、まあ日本ぽい国と貿易をしてるらしい、ルスルス王国としては日ノ本に向かう資源を売る船の航路に在る、停泊港町として日ノ本に土地を借りてるのかな?
実際は借りてはない、一部土地を譲歩したに過ぎないが譲歩した譲渡金が、資源を無料で渡した土地の金額に成るまで払い続けている、因みにブルームがルスルス王国から離れた場合は、ブルームの土地代はブルームで払う事に成るが、何の収入も無く無茶な自由港都市に独立はしないなし、日ノ本や他の国を巻き込んだ自由港都市に成るので、事実上資源大国のルスルス王国だけ利益がない。
「我々が居る南側は、比較的安全ですがブルームから北上すると、恐竜が跋扈する草原地帯に成り更に北上すると、勝手に開拓を始めた者や元々居た原住民の放牧民等が居ます」
放牧民て確かモンゴルの方々の様に、羊を飼いながら移動する民だったな、牧草地を移動しながら変えて行く人々、確か組立式のテントが家だったけ?
某佐賀………サガでは、破廉恥女の子主人公の集落だったな、悪党に物語序盤で捕まる残念主人公だったな、他の主人公に助けられるイベントも有るし、アレな殿下にお持ち帰りされるルート有るしアレとは違うと思うが、何故だろその放牧民にヤバいのが居る気配がする。
※実際に居ます。
「未開拓の場所に、線路とか引いたら次元繋げれば、陸続きの交易が出来そうだよ、ガリレオ社長」
私は向こうで更新した、ルガウ島の地図をガリレオさんに見せた。
「確かにな史郎、陸続きなら今他国にも路線を広げてるし、陸続きならブルームの街に国王直々に会談も出来るだろう」
ガリレオさんはそう言うが、会社の大会議室を貸せば良くない、それに両者の中立のこの場所なら変なのが来る事も無い、まあ何処かのスパイが来ても変身して返り討ちにするが。
こうして港街ブルームと、アステネリア王国は最初の交渉の日時決めをする事に成った、そして私とガリレオさんは王様に手土産を持参し、経緯を話すと……案の定。
「でかした史郎よ、此で私は念願の異世界の魚料理が食べれる」
「…………日本の料理は要らないと」
「グッ………! そんな事は言っておらんぞ」
動揺し過ぎだろうキャスバル王よ、私はスーツ姿で持参した恐竜の角を二本献上した、ガリレオさんが何か言いたそうだ。
「異世界の魔物の角か、なかなか立派な角だ…………赤く装飾してみるか」
ナンデヤネン!
「王よ、それは後々の恥に成ります」
「煩いぞ、大賢者ガリレオよ」
「我等も大賢者殿に賛同します」
「お前らもかぁー!!」
こうして恐竜の角は、赤く装飾を回避されたが使い道は何故か王都の駅中のオブジェとして、何故か一本寄贈された。
「異世界の恐竜の肉を、今回はハンバーグとして調理しました」
「「「「早く食わせろぉ~!!」」」」
恐竜肉のハンバーグ予想以上に旨かった、こうして忙しく年を越し開通式典や、シルヴィア第七王女の王族剥奪とアステネリアに留学と言う建前と、何かシルヴィアさんのストーカー女騎士が捕獲されたり、アルステリア王国からアステネリアの医学を学ぶ(白鯨異世界医学)医師団を受け入れ、そして何故か私はシルヴィアさんの婚約者候補にされた、何故かガリレオさんが此方を向かない。
「どう言う事かな、ガリレオさん」
私は少し怒気を込めて聞くが。
「王に聞いてくれ、私は史郎を尊重すると言ったんだ」
「……土産没収しようかな………」
「我輩に怒気を込めて言うな、史郎!」
こうして私が来て最初の、異世界の二十四ヶ月の最初の一月を迎えた、ルークとアルスは積もった雪で教えた雪合戦を、暇そうにしてたシルヴィアさんとフリージアさんを連れ標的にし雪玉を投げる、魔法攻撃も防御も禁止のガチ投げ合いの雪合戦。
何回かルークとアルスの雪玉に吹き飛ぶシルヴィアさん、だが私は見た殺意を込めて何故かクラーラと、そしてフリージアさんがシルヴィアさんを集中砲火を向けてるのを。
「何を恨みを買ったんだ、シルヴィアさんは……」
私はシルヴィアさんを助けない、たぶん婚約者候補にしたのはシルヴィアさん本人の可能性が高いからだ、もう国に帰れよとは言えない………何かピアノを見て怖がってる姿を見たからだ、人は何かしらのトラウマが在るがシルヴィアさんの場合はピアノみたいだ。
音楽自体は好きらしいが、ピアノは弾きたくはないらしい………つい最近まで有名なピアニストだったらしいと、キャスバル王とガリレオさんが言っていた。
何やら身内のゴタゴタで、ピアノが弾けなく成ったとか………まあ人生ピアノだけが全てではない、それでも捨てられない思いや情熱はシルヴィアさんには残って居る。
まあ無理にとは言わないが、遊び感覚でピアノを白鯨に置いたら、アンナが珍しく不得意分野だったみたいだ、因みに撫子は軽い曲なら弾ける。
クラーラは撫子にベッタリだが、クラーラがシルヴィアさんと仲良く成るにはピアノ以外は無理な気がする、そしてシロツキは意外にピアノが上手くそして歌まで上手い、何故か昨日シルヴィアさんが目から火を出しそうな顔をして居た。
「シロツキはギターも上手いからな、今度ベースギターでも買って渡してみるか、一人軽音状態に成るけど」
私は夕方に向け、仕込みをしながらピアノジャズを流しながら新しくスペースに、自由に音楽が楽しめるスペースを設けた、因みに楽器は壊したら弁償制度だが酔っ払いが触る事は禁止だ。
因みにアンナは楽器の得意は、ギターとドラムでしかも耳コピペして覚える天才だが、何故に他の楽器や歌はダメ何だろうか?
因みにシルヴィアさんは歌も上手い、あとフリージアさんも素人として上手いがカラオケに行って、皆から上手いねと言われる程度だが、それでも音痴の私よりは才能は在る、どのみちアニソンかエロゲーの歌しか知らんから歌えんし、それ以外だとパンツァーリート流しながら歌う位しか出来んな、あのチョビヒゲは嫌いだがドイツの歌は格好いい。
そしてこの日シルヴィアさんが、涙を流しながら一人閉店した店内でピアノを弾いた、月を見ながら涙を流し美しい横顔を私は酒を片手に見ながら、ピアノを弾き終わったシルヴィアさんに、地球の楽譜を渡した。
「…………何ですかコレ?」
「まあ私の故郷の楽譜だね、何時も流してるジャズやクラシック等多種多様だね」
「多種多様…………私も、まだ知らない曲を弾いてみたくなりました、貴方の為に」
「別に私でなくとも…………」
シルヴィアは内心思った。
(久々に弾いたピアノは最悪だったけど、私が弾くピアノを今度はちゃんと弾ける様に成って、私が愛する貴方に捧げたい、何時か私を見てくれますか? て、何で否定するんですかぁー!)
果たしてシルヴィアの恋模様は届くのか、まあ届くには届くが果たしてシルヴィアは何時史郎に恋が成就するだろうか?
因みにクラーラが暫くシルヴィアの邪魔をします、決定事項です。
そしてピアノを弾き終わったシルヴィアさんと、ゆっくり冬の月見酒をしながら翌日のブルームとアステネリアの代表同士の、次元を跨いだ会談が始まった。
「うむ、貴国………貴殿とは気が合いそうだ、エデル殿」
「私も善き会談でした、キャスバル殿下」
二人は握手を交わし、国交を結ぶ事に成ったがまあ国交とは言え、ブルームの単独であり国には内密でエデルはアステネリアと協定を結んだ、因みに失礼な王や人物に厳しいとガリレオに聞いてる為、エデルは単独での方が二度も訪れるか分からない幸運を逃すバカではない。
「王様」
「何だ、また面白い提案か?」
「まあそんな感じですかね」
私は地球に在る、ありふれた建物を提案した………まあ普通に異世界にも在ると思ったが、何故か無かった大使館………何故に無い?
「大使館か、ブルームとの連絡する館か………他国の駐在員が、国の中枢に建物建て居る事自体は基本しないぞ、そんな恐ろしい事」
まあ信頼関係が在ろうが無かろうが、諜報活動されたくないだろうが………だがブルームは立場が違う、異世界の港街だから諜報する意味がない。
「まあ今回は、白鯨経由で大使館作って良いぞ、白鯨にな………」
「そう来ましたか、まあ構いませんよ…………後で発言撤回は聞きませんからね、王様」
「分かってる、それに白鯨なら長い会議も出来るだろうし、お互いの異文化交流が気軽に出来るだろう、特に異世界の魚料理や魚料理や魚料理とかな」
「…………少し早まったかな?」
「アレは通常運転です、私も最初呆れたもんですよ、エデル様」
「そうなんだな、まあ此から娘と息子共々気長に頼むよ、だが娘達を泣かせたら剣の錆びにしてやる………」
何でシルヴィアさんと言い、アリスさんと言い父親が私にプレッシャーを出しながら、娘を押し付けて来るかな…………まあ、フリージアさんもシルヴィアさんもアリスさんもプリムローズさんも、私には勿体ない美人達なんだが………何か忘れてるが気にしない。
早速要望を聞いて、大使館を白鯨とウィールデン大使館支部を作った、因みにウィールデンの駅周辺は未だ未開発だが、何故か荷物搬入や車輌基地のターミナルや駅は真っ先に完成してる、因みに何処かの国がスパイしたらしいが何もない駅を調べてもね、因みに運行スケジュール等のシステム類は、白鯨で管理してるが一応研修したアステネリアの運営が管理する形だ、因みに国家公務員扱いに成ってるので物凄く張り切って、色々覚えてくれるのは良い事だ、因みにアンナο《オミクロン》が現場で技術を教えて居る。
そしてブルームとアステネリアは、二月に異世界同盟を締結しめでたくブルームはアステネリアとの、食から始まる交流がスタートした、因みに大使館勤めは仮でアヤネールさんが担当し、アリスさんが冒険者ギルドを退職後アヤネールさんは大使館職員に、アリスさんが代表に成る。
因みにブルームの魚料理パーティーは、ブルーム白鯨大使館で行われた、信用出来るエギルギルマスの人選で食べ物が運ばれた、因みにその日はブルームの冒険者ギルドは休養日に成った、後にこの休暇が職員のやる気に繋がると分かり、土日休みを史郎に提案され初めて異世界の冒険者ギルドに採用された。
冒険者は最初戸惑ったが、後に他の冒険者ギルドに行く事を自発的に行う事に成った、因みにブルーム街の拡張工事に、ガリレオさんと立ち会い設計をアンナ達と意見を出して、近くの湖付近まで魔除けや意識を剃らす塔を設置し、一応変な人物の出入りが自由にしない防護柵を設置し、湖に行くには関所を通って出入りする方式に成った。
店は相変わらずカレーを食いに来る客が多い、因みにスパイシーチキンを新メニューに入れたら即完売したので、数の制限をした………地球のスパイスも無限に買える訳ではないからだ、スパイスが格安か手に入れ易い異世界探しが必要だ。
白鯨だって万能ではない、生産量を増やせばゴーレムを増やさないと成らないし、スパイス用の巨大な設備も必要に成る、何か他に使うかも知れないので無闇に開墾や新しい施設を増設出来ない。
「マスター、次はレッドチキン出そうぜ」
「そうですマスター、スパイシーチキンよりレッドですよ」
「確かにな、よしやってみるか」
だがやはり辛口カレー好き以外、まったくウケなかった…………。
そして三月にはフキノトウが白鯨に生えてたので、新鮮な内に天ぷらや味噌和えにして撫子やアンナ達を労った、因みに苦いの苦手なメンツは一口食べて逃げて行った、まあ私も少しでも苦いのは苦手だ。
「お酒が美味しい~」
「アンナさん、此少し独特ですが美味しいですね」
「史郎、おかわり」
「マスター、追加は私が揚げますよ」
「いや、次で採って来たフキノトウは終わりだ」
「「「「……………」」」」
何故に絶望する、因みに七輪を用意し秋刀魚をゆっくり炙り、皿に盛り付け塩焼きや醤油で食べた、因みに恐竜の肉を使い地球のビーフシチューのルーを使い、異世界コラボした結果………やはり美味い恐竜肉、何故かお呼びでないエデルさんが文句を言いながら食べてた、因みにシチューに使った肉は恐竜肉と言ったら泡を吹いて気絶した。
「「また行きたい、師匠」」
「私は行ってないよ、どうしてかな? ルークとアルス」
「「……………」」
無言でアルスとルークは皿を持ったまま、クラーラから逃げ出した………笑顔のまま神速を使い追うクラーラ、何か怖いぞクラーラ。
「「師匠、助けてぇ~」」
「逃がさないからね」
「「フリージア姉とベル兄も居たよ!」」
「ベル兄はどうせ、異世界で女性に告白したいだけよ」
そのベルは、何故か最近恐竜の巣に潜り卵を手に入れて、毎日ブルームの冒険者ギルドで何人かの女性職員にナンパしたが、何故かベルが見た目なよなよしてるので信じられて無い様だ、ベルを受け入れる優しい女性は何時現れるやら。
そして春の芽吹きの四月、アリスさんが冒険者ギルドを退職しブルームの大使として働く、因みにシルヴィアさんと何故か共闘姿勢のアリスさん、まあ私は当事者だが誰かを贔屓……してるな、特にフリージアさんを………まあ別に他意はない。
私は久々に何か不機嫌のクラーラと、プリムローズさんを連れ草原で恐竜狩りをしたが、何故か泣きながら背後に隠れるプリムローズさんに、殺意MAXのクラーラが恐竜の頭を殴り割ろうと盛大にジャンプし、頭に大剣をぶん殴る様に打ち付け恐竜を泡を吹かせ倒した。
「まだまだ足りない、私は史郎とデートしたかったのに、ルーク達は美味しい屋台に行ったのに私は恐竜………何で恐竜…………」
何かブツブツ言い始めたクラーラ、あとどさくさに紛れて背後から抱き付かないでくれないかな、プリムローズさんよ。
恐竜を数体倒して、エギルギルマスに素材を少し売り、エデルさんに街の拡張資金に恐竜の革を渡した、まあ王様が結構気前良くブルームと繋げる資金くれたから、渡しただけに過ぎないが。
そしてブルームとアステネリアが共同開発の、ブルームの拡張工事第一段階が終わり新ブルーム冒険者ギルドが、湖近くに大きな建物に新築し食堂もアステネリアとブルームの、異文化交流料理が新しくオープンするまで試行錯誤が始まった。
異世界でも同じく味がウケるかはな分からない、冒険者ギルド職員も交代制休暇から決まった休暇日に成ったと知り、退職した職員が戻り待遇改善により職員のやる気が変わった。
「まさか史郎の話しを試したが、本当に復帰する職員が居るとはな」
「エギちゃんは仕事詰め過ぎたのよ、だから辞める人が居たの」
エリナに何も言い返せないエギルだった、そして数ヶ月後エギルは新しい命と出逢い慈しんだが、何故か娘と嫁にしか懐かない息子だった、後に息子と肩を並べ酒を呑み交わす日に笑い話に成ったが、まだその道は遠くそして次男が生まれるまで引き摺った、因みに物心付く頃には懐く事が判明したのは、次男が産まれた頃である。
さて時系列は動き五月、フリージアさんが卒業に向け学校………スクールの課題をこなし、主席で秋を待たずに卒業した。
因みにシルヴィアさんのピアノのリハビリは、夜の店の落ち着いた食事をする席で、ジャズをアンナと撫子を含めた演奏を提供、良からぬ客は最初から入れないが静かに食事をし、音楽を楽しむご隠居や音楽に癒されに来たたまに来る夫婦、シャルロッテさんの面倒で疲れたシスターが癒されに来たりする。
一応料理はリーズナブル、二百円位の値段の料理が選べるが大抵ハンバーグステーキか、ケチャップたっぷりオムライスやハンバーグ付きデミグラスオムライス、キャベツ入りメンチカツ等、だいたい千円単価にした食事を提供してる。
因みに此方の世界の酒は、現地価格で提供し地球の洋酒や日本酒は金額割る一杯分の値段、因みに酒泉の酒が一番安価に提供される。
「心が癒されます…………」
「今日も良い曲だね、毎日私を支えてくれてありがとうエリナ」
「私も末長く一緒ですよ、アナタ」
「婆さんも来れば良いのに」
「毎日通ってたのは浮気ではないけど、知ってもなかなか素直に成れずにお爺さんと同席出来ない……」
「なんだかなぁ~」
私は離れた場所に座る婆さんを指差し、常連さんの連れだしと教えたら何故か常連さんに感謝された、婆さんには一瞬睨まれたが常連さんが婆さんを怒ってた、翌日の朝夫婦でモーニングを食べに来た、気に入ってから奥さんと一緒に来るつもりが、何故か奥さんが頑固に来たがらなかったらしい。
「次は遊びに来た息子達と、孫達を連れて来店したいな」
「まったくこの人は、言ったことは必ず叶えたい質だからね、夏まで待ちなさいよ」
「そうだな、今年は息子全員集まると良いな…………」
この日から奥さんと朝と夜に来店する常連さん、因みにもう一人の常連のシャルロッテさんは、緊急患者が居た為午前の開店が閉まる直前に来た、仕方なく貸しきりにしたがケーキが出る前に疲れてたらしく寝て居た。
因みにシャルロッテさんには、シルヴィアさんの演奏練習をしても目覚めない為、最近はそっちに簡易ベットを設置し寝かせてる、シルヴィアさんは微妙な顔をされるが………あと何故か私が近くに居ると、安心した顔で寝てるシャルロッテさん。
まあ昼近くの日差しを浴びて、シルヴィアさんのピアノとシャルロッテさんの寝息をBGMに読書は至福に思う最近。
「幸せて、意外な場所に有るんだよね」
「「……………」」
ピアノと寝息が微妙に乱れた気がしなくはない、まあそれよりも最近アニメ化した面白いてWeb無料小説を読む、異世界でも読めるのは嬉しい限りだ。
長年愛読する、一年か二年に一度出版するコミックを取り出し、可愛く寝顔を晒すシャルロッテさんの頭を撫でながら、何故かシャルロッテさんの頭を撫でると猫を撫でてる気分に成る、まあ本人には言えないがフリージアさんも髪の毛サラサラだし、撫で心地良さそうな気がする。
「クッ! シャルロッテさん、羨ましいけしかりません」
「………………むにゃむにゃ………にゃぁ~」
シャルロッテさん、前世猫とか無いよね?
私は束の間の休みをエンジョイした、ガリレオさんに仕事を急かされるまで、因みに桜夜さんは年末の長期休みから実家に里帰り中、一応桜夜さんリクエストの武器を作ったし、移動に使える車輪がないホバーバイクを渡したので、遅くても冬には帰って来るかそのまま実家に帰るだろう。
それにホール副リーダーは、フリージアさんだし撫子のサポートも在るし、喫茶店はまあ大丈夫だろう、そんなに利益が欲しい訳ではないし、冒険者ギルドに恐竜の素材を売ればお金に成るし、因みにアルスとルークはベルとルガウ島に行ったらしい、帰って来たら何故か女性が怖いと引きこもったベル、さてと引きこもりベルを連れて私とルークにアルスと、クラーラとプリムローズさんで、魔王討伐の様に色々未知なルガウ島北の端に行き、開拓者達と出会い面白い情報を聞いて、私達は北東の端に在る古参の集落に向かったのだった。
次回変な長老達が登場。
・日ノ本の国
龍神大陸に在る国で、江戸時代位の文明が在る国であり、熊耳や狸と人間を足した様な狸人が居るが、普通に人間も居るが体術は熊人や狸人が勝る、因みに獣人と言うと容赦なく殴るのでご注意下さい。




