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二階ベランダ四匹目 領主代行ルキウス・テルローズ

 新しい異世界の客のエデルの息子のルキウスは、異世界に可能性を感じそしてその日彼は奇跡を目撃し、エギルと共に違う世界に可能性を見るのだった………。


「……エリナ、俺はこの先も君を大切にするから、俺を捨てないでくれよ」

「今夜次第かしらね……あの子も、妹弟欲しがってるから」

「頑張るぜ、エリナ」

「…………(僕の存在忘れてませんか? エギルさん)」


 ルキウスは内心羨ましくもあり、ルキウス自身婚約者は現状居ないのは、田舎貴族とか本国の令嬢に馬鹿にされてたりする、因みに何故にマコトがモテた理由はマコトが知識が乏しい、騙し易い令嬢をそそのかした為に嘘が残ってる為、だがルキウスは後にこのウィールデンで生涯の妻を娶るが、それは以外にもシルヴィアの身内だったりするが、彼等の恋愛は割愛される。


「そろそろハーブティや、コーヒーのストック足さないとな」

「マスター、買い出しなら任せて」


 何故かやる気満々に、買い出しに行こうとするフリージアさん、私はワールドショッピングで買うから意味はないし、買い出しを誰かに頼んだ覚えはない、因みにフルーツや野菜類は保々地球産の苗木や種からの作物、現地食糧は今の所レッサーオーク肉位だ。


「いや、買い出しはしないよ」

「いやいや、マスター普通に店から買わないとコーヒーや紅茶の出所不明ですよ」

「誰も何処から仕入れてるか、知らないでしょうに」

「…………確かに」


 因みに白鯨産のコーヒー豆や、茶葉は新しいゴーレムにより焙煎や茶葉の研究開発や、異世界人用の抹茶ラテの開発を頼んでるが、そのリーダーは勿論撫子ではなくやる気満々に満ちたアンナだ、因みにアンナシリーズは新しい魔法付与により白鯨から出れる個体も居る。


 大半ガリレオさんと列車に関する話や、喫茶の新空間ルームのレトロ感溢れる内装工事を実地中、新たにレトロランプ型の吊るし照明や木の樽型のテーブルや、夜に静かに鮭を……もとい酒を嗜む場を提供する予定だ。

 因みに夜はハンバーグ定食や、山賊焼を提供してるが何故か冒険者に気に入られてるのは山賊焼、リンゴをすりおろしやニンニクのパンチを効かせた、長野県塩尻市を中心に広まったB級グルメだが、インパクトが松本が強かったのか山賊焼は松本市が強く印象が強い。

 因みに山賊焼を食べると、山賊や盗賊に遭遇しても負ける気がしなく、無事にウィールデンに帰れるとか言う迷信が出来たらしい、実際に何組かの常連冒険者が礼に来る………色々解せん、そんな効果日本には無いぞ。


 因みに鳥の種類は白鯨は豊富で、その鶏肉次第では辛いフライドチキンでもまた食べたく成る程だ、因みに私とアンナと撫子はたまにレッドチキンパーティーをしてる、辛いのが苦手な女性陣から何故か睨みを感じる。


「てな訳で、白鯨に行って来るからケーキのおかわりは、厨房にあと数切れだけだから」

「「「「「!?」」」」」

「何か人数増えてる気がするが、まあ早い者勝ちだが公平なジャンケン対決してね」

「「「「「ジャンケン勝負!!」」」」」


 さてと私はうそぶき白鯨には行かずに、グランドアルプスの拠点に行き居るだろう我等が大賢者のガリレオさんに、話をしに行った………何故かって、それは新しい異世界は港町だし王様やガリレオさんが喜びそうだから、何に喜ぶかと言ったら魚料理に決まってる。


「───てな訳で、異世界に行って来た」

「───部分部分はしょてないか? 史郎」


 そして広いガリレオさんの研究室に、一体の恐竜の角を出したら腰を抜かしたが、直ぐ様角を触り気に入ったらしく角を収納した、因みにベルは仕方なく引き摺りながら此方の客間に適当に放り投げた。


「王様の年末のお土産にも、良いよね」

「向こうが此方に興味在るなら、我輩が先に会って話をし、王に話を通そう………確実に友好関係を結びたがる筈だが、その世界の王との会談とかは向こうの態度次第だな」


 一応キャスバル王は、王様同士であろうと態度や礼儀に厳しい人物らしい、初対面ではそんな気配は無かったが、一回上から目線の首脳との会談で礼儀に問題が有り、会談は出合い頭で決裂し向こうの大使の面子を潰した程だ。

 因みにその大使は礼儀正しく、首脳にもちゃんとした態度で望めと釘を刺した程だった、因みにその当時の話を聞いたが、某大統領みたいな商売をそのまま政治に使った、老害の塊首脳だったらしい。


 某何処かの真っ黒な大統領みたいだな、名前は違うが………地域は大陸外で何やら上から目線で、ウィールデンの一部アステネリアの土地を買ってやるから寄越せと言って来たらしい。

 アホなのかな?


「あの首脳みたいなのは、もう二度と合わせたくはないな………最初はダンジョンの資源を、少し優先的に売って欲しいだった筈だった話だが」

「魔法石だよね」

「ああ、魔法石だ史郎」


 魔法石はウィールデン側のダンジョンで、質の良い魔法石が出るがニュークロイツも量は豊富だが、冒険者がダンジョンに入る回数が少なくこの頃は、ニュークロイツの輸送燃料問題に直結する問題だ、因みにガリレオさんをニュークロイツで暫く貸して欲しかったが、常識外れの事を仕出かした大賢者は何をやらかすか分からないから、魔道王国に今泣き付いてるらしいが、何やらダンジョンで冒険者が奥に行きたがらない理由が在るらしい。


 因みにアルスとルークとクラーラを、ダンジョン攻略に貸してくれと来たが、王様が「子供は兵器ではない人間だ!」とぶちギレ、大使を追い出したらしい。

 因みに只今ニュークロイツとアステネリアは、国交的に微妙な関係に成ったがポールステルラ魔道王国とも、この一件で微妙な距離感が出たらしい、まあ魔道王国的には救世主の三人の子供達には敬意を持ってるからね。


 因みにキャスバル王がポールステルラ魔道王国等、新しい枠組みの経済協力圏の打診をしてるが、アステネリアを含めて今は四カ国位の予定らしい、因みにその経済協力圏内に我が社の鉄道網を繋げて、陸路の高速輸送体制を確立し、海の新鮮な幸を内陸部の国に届けたり、観光や魔法や技術交流をする目論みらしい。


 因みにアステネリアの紙産業は、王様の一存では決定はしないが調査や工場の性能のランクダウンや、ガリレオさんと王様の調査報告を見てからの意見が一致した国に、ガリレオ社長が視察後に決定する事に成った。

 因みに魔法以外で治療が不可能な病気や治療は、新たなゴーレムの教授と医学を学ぶアステネリアの医者の卵が、白鯨で学んでるが白鯨から出ない限り、時は進まないから白鯨から出た時は卒業と同等の技術と知識を持つ。

 因みに地球の医療が届かない技術もあるらしい、私は一般人だから良くは分からないが、ラボラトリーで人体に近い標本や臓器見本を造らされたな、生々しいのは苦手だな………ドラマで観るのは良いけど。


「先に我輩が会おう」

「では行こうか、ガリレオさん」

「うむ………我輩も、異世界に行ってみようかな………」

「後でね、一応許可を取ってアッチの冒険者ギルドに、扉を設置したから行けるよ、まあ海坊主の部屋だが」

「海坊主?」

「まあ見たら分かるよ、誰かに似てるから」

「ウム、それは楽しみだ」


 私は先にショッピングを済ませようとしたが…………


「史郎よ………」

「スキルのワールドショッピングが、更新されてるよ………」

「何か色々分かれてるが、このミラクルリキッドとは何だろうな?」

「少し待って………値段凄い金額、まあ使用を見よう」


 ・ミラクルリキッド

 飲んで起きる奇跡だが、飲まないと効果不明のミラクルなリキッドで、何回飲んでも同じ奇跡が起きるとは限らない。


「………奇跡がランダムに起きる、ミラクルな液体らしいね」

「他にもメディカルリキッドや万能メディカルリキッドが在るぞ」


 ・メディカルリキッド

 あらゆる身体の異常を回復する、蜂蜜色の液体で肉体の先天性の病は治せないが、癌以外のウイルスや呪い等から回復する、因みに欠損した腕が回復するかも知れないらしい。


 一本の単価は、金額日本円にして約百万円だ。


 ・万能メディカルリキッド

 身体の病気専門の液体薬、癌や未知の病原菌には複数回飲む事に成るが、手術する事もなく治療が出来る。


 一本の単価は、金額日本円にして十万円らしい……メディカルリキッドより安価だな、単価は高いがメディカルリキッドよりは安い。

 因みにミラクルリキッドは、一ヶ月数量限定で、一本の単価は何故か日本円で千円とお値打ち価格だが、一ヶ月五本しか買えないらしいが試しに先天性の心臓病らしいアリスさんに、試しに飲んで貰おう………奇跡が起きない以外長生き出来そうになさそうだし。


 それにアステネリアと交流が起きる相手かも知れないし、少しは王様に役に立つのもやぶさかではない。


「このミラクルリキッド、一人試したい人が居るし試しに買うか」

「史郎が知らない異世界商品、便利にも程が在るな」


 因みにミラクルリキッドの元は、史郎も知る女神の作った物なので、普通にお菓子を献上すれば軽く作ってくれるが、史郎がそれを知る術はない。

 そして史郎はガリレオを連れ、ケーキの敗者と勝者の地獄絵図を見たがスルーし、敗者の方に居たアリスに史郎はミラクルリキッドを渡した。


「まあ此を飲んで、元気をだして」

「ありがとうございます………」

「…………(何も疑わずに、この人間の娘はミラクルリキッド飲んだぞ史郎)」


 封を開けアリスはお上品に飲み干し、何故か身体がゆっくりと軽く成り何故か身体の芯から生命力が溢れ、魔力が今まで感じた事の無い不思議な感覚に、アリスは今なら今まで心臓を気にして普通に全力では走れなかったが、今なら一目惚れの人に思い切り抱き付けると何故か確信し、アリスは迷う事なく史郎に抱き付いた。


「えい」

「?」

「アリスお姉様!?」

「姉上!?」

「何か顔色、今までに見た事無い健康そうに見えるが、気のせいか? エリナ………」

「気のせいではないですが、あらあらまあまあ………アリスちゃんがこんなに元気な姿を見れる日が来るなんて、ご両親が喜ぶわね」


 エギルは思った、この今の風景をエデルに見せたら発狂すると、特にアリスは過保護な程過保護なエデルには外敵か毒でしかない、まあ頭を冷やせば真っ当に戻るがとエギルは思ったが、一人の男を射止める戦場でアリスやアヤネールはまだ不利だなと、エギルは離れた場所から見てそう思った。


「此からアリスちゃん大変ね、本国の貴族から確実に求婚されるわね」

「エデルの私利私欲の側近からも、何か良からぬ事をする奴がでるさ」


 後に二人の未来予想は当たり、領主エデルは手のひらを返す側近の悪事を、我慢の限界を超えて粛清して解雇と財産没収し、国の政治犯規約に則り犯罪奴隷として国に引き渡した。

 因みにテオドールの長男マコトは、次男が懐妊した為廃嫡に成り、後ろ楯を失くし過去の賠償請求から追われる羽目に成った。


「はて、貴公達が異世界からの客人だな」

「ケット・シーとは珍しい」

「我輩はこの国の貴族であり、大賢者のガリレオと申す」


 貴族と聞きルキウスは、貴族対応を始めた。


「此は失礼しました、私はブルームの領主の嫡子のルキウス・テルローズと申します」


 深く頭を下げるルキウス。


「頭を上げたまえ、此処は公式の場ではないが好感は持てる、善き若き人間の貴族である」

「お褒め頂きありがとうございます」


 二人は握手を交わし、史郎は何故か女性陣から襲われて居た、何故に史郎は逃げないのか不思議で仕方ないガリレオだったが、史郎は美少女の抱き付き色香に逃げようにも煩悩と理性の狭間で苦しんで居た、因みに煩悩が勝り初めてたりするが、女性とウハウハムフフに成るそんな度胸が史郎にはない、そう今の色々限界突破してない史郎はだが、後に女性陣は後悔する………後に第一婦人の座を掛けた戦いをする羽目に成るとは、因みにこの争いを起こした犯人はシルヴィアである。


「史郎、会社に向かうぞ」

「今行く………皆、退いて………退いてくれないと次ケーキとか無し、フリージアさんは賄いランクダウンね」

「そんなぁ~!!」


 事実上フリージアは、史郎や撫子の手料理の量が減った、因みにフリージアは自炊出来るが地球の食事に胃袋を掴まれたフリージアには、厳しい判決が下ったのと変わらない。


「シルヴィアさんみたいな食事、絶対いやぁ~」


 そして前にシルヴィアがやらかし、その食事の差を思い出したフリージアは絶望した。


「呼びましたか?」

「呼んでないよ!」

「新たな敵ですよ、アヤネ」


 アヤネールはシルヴィアの胸を見て、勝ち誇った様に言う。


「私の敵では在りません、アリスお姉様」

「何か言いました」


 シルヴィアの背後に、どす黒い何かのプレッシャーがアヤネールに放つ。


「何か怖い、アリスお姉様」

「女として、あの人は危険て本能が訴えてるわ」


 実際に貴族のテルローズ家では、シルヴィアに太刀打ちは不可能であるが、シルヴィアは史郎に嫌われる行動は控えている、嫌われる事が一番シルヴィアが恐れてるからだ、因みに前とは違いシルヴィアは史郎に愛されたいが強いが、最近はフリージアと何処かに出掛けるし、天敵のクラーラによって史郎と話が出来ないし、他にも史郎に恋する女性が増えるしシルヴィアは思い描く穏やかな恋愛とは遠く、荒波が激しく成りシルヴィアにしたら手が届く位置に居て、手を延ばしても掴めない初めての困難だった。


「シルヴィアさん、お客さんを怯えさせるのは良くないよ」

「はい…………」


 しゅんと項垂れるシルヴィアを見た史郎は、意外に気落ちしたシルヴィアさん可愛いなとか思って居た、因みに史郎はアヤネールに異性としてそんなに興味は無かった、因みにフリージアやシャルロッテやプリムローズに、好意的ではあるが本来の年齢的な観点から、ロリコンとか言われたくないが勝ってる為、誰も手を出さないで居るだけだ。


 因みに全員地球換算すると、実年齢より年齢が二倍に成ったりするが史郎は見た目的に、アウトと逃げ道を自分で作る為意味はないが、後に観念した史郎は妻に誰かを選ぶ……。


 因みに一人と限らない。


「行こうかガリレオさん、後は関係者のエギルさんと…………誰だけ?」

「ルキウスです、シロウさん」

「すまない、何か名前聞いて無かった気がするんで」

「…………あっ! すまない名乗って無かったな、一応領主エデルの代理と思ってくれ」

「承知した、では会社の会議室に向かいましょう」

「「会社?」」

「我輩が代表を勤める会社だ、実際に運営してるのは史郎だが」

「「……………」」


 エギルとルキウスは耳を疑った、こんな冴えない若い男性が事実上の運営する会社とかどんな異世界何だと、だが彼等は知らない………今居る国はケット・シーが治める国とは。


 次回に続く。



 ・ルキウス=テルローズ


 次期ブルームの領主であり、生真面目だが田舎領主と馬鹿にされた本国学園時代、現在は父であるエデルの補佐をしながら街の学園に通い、領主経営を学んでるが父親が苦労をし現在の領主経営をした経験により、父に何か起きてから学んでは遅いとの見解により、分からないが部分は聞き人間観察をしながら、より街の発展の為に良い人材を見切る眼を養うのと、使えない人材を見切る眼を養う。


 ルキウスは数ヶ月、父親と協議し一部側近を解雇するがそれは未来に向けた、只の序章に過ぎない。

 

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