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二階ベランダ1匹目 異世界でクリスマスパーティー

 風鈴が鳴り日本より涼しい、ルーウエルド大陸の夏は冷たい飲み物が売れる、因みにアイスコーヒーはコーヒー常連の男性陣が飲んで行く、冷え冷えの水だし緑茶も好評で特にひんやり冷した、みたらし団子との和スイーツや牛乳をふんだんに使った、ソフトパフェやクリームも好評だ。

 

 因みに白鯨は適温な為、フリージアさんの勉強する環境に適し、数週間の休んだ課題を片付けて今は夏季休み一週間の、実務試験を受けたり魔の森以外の素材を提出して、ただ休んでた訳で無いと証明しやっと一週間最終日を終え、次は後期夏季休暇の課題を片付けにまた白鯨に籠ってる。


 因みに三食とおやつは忘れずに、出て来てるし気分転換にバイトもちゃんとこなしてる、因みにバイト以外の収入も有りフリージアさんは、基本今直ぐにスクールを辞めても冒険者として独り立ち出来る実力を持ってる、因みに前衛が私やベルに三人勇者で固め、回復役のシャルロッテさんに魔法攻撃火力のフリージアさんとプリムローズさんと、そして微妙に忙しいガリレオで強敵モンスターに立ち向かえるパーティーなら、たぶんドラゴンスレイヤーにも成れるパーティーだろう。


 あとは何故か闇組織が静か過ぎて不気味だ、因みにポールステルラ魔道王国でも闇組織の掃討が始まったらしく、誰かのリークで貴族の一部が御家断絶らしい、因みに最年少三人勇者はアステネリアの勇者とし、普通に勉強をガリレオさんから受けてると言う事にし、シルフィが色々な世界の知識を三人に伝授してる………まあ、頑張れ少年少女よ…………。


 そして王都ウィールドから海へ南下ルートの、現状終点のヴェルッアにはガリレオさん制作の、魔力で硬くした岩を使った線路の新幹線用高架橋と、ガリレオさんの弟子達が交代で工事中の各駅停車の線路を、建設中でありそして街より先に異世界の公害対策を施した、巨大プラントの製鉄所とそれに附随する工場地帯が増える。


 金製錬は温度が違う為、違う製錬施設を作り鉱石専用貨物列車を開通し、数十人の移住者を育てながら朝と適当な時間だけ喫茶店を開ける、まあ元々会社のカモフラージュの喫茶店だしな、因みに撫子と桜夜さんの気分次第で昼以外で店を開けてる。


 それと火魔法石は金鉱石と共に取れ、製鉄所等の製錬熱として使わせて貰ってる、一応列車運行の運賃利益から魔法石や鉄鉱石を買ってる、因みに運行による一部利益はアステネリアの国庫に納められてる、ちゃんと土地代や住民税は払ってるし学校建設や人材育成の資金を、半分国が列車運行経営権を持って貰い、そこから資金として使って貰う。


 まあ汚職したらどうなるか、王様始め分かってる為しないが優秀な大臣が多い為、次世代の大臣がマトモかはまったく分からないが。

 そして鉱石を炉に入れ、鉱石の製錬を始めた………基本自動であり機械のメンテナンス確認や、冷えたインゴットやレールの目視検査や、製錬過程のオペレーター等が主だ。


 少しずつ自動製造と鉱石の投入する機械の動かし方等、色々メモや繰り返し聞いて覚えて 貰う、一応製鉄所の社長はガリレオさんだが半分は国営として登録してある、アステネリア王国が半分国営化してれば変な馬鹿を考える者は居ない。

 因みに製鉄所には、ガリレオさんが施した白鯨のセキュリティ対策魔法が在る為、何かを持ち出したり技術や仕組みを街の外に流れる事はないし、ありとあらゆる破壊工作も不可のにしてあったりする。


 因みにアルステア王国とは、何故かキャスバル国王の商談により一部鉄のインゴットを、同盟国価格で売るらしい………まあ良いけど、一応金や銀が自国調達出来るが次はパルプ工場を提案し、ポールステルラ魔道王国で出た要らない大木を買ったり、森林の間引きに出た木材や木の皮等を回収し、木材をチッパーやチップサイロ等細かくし、細かくしたチップをセルロース繊維にし、漂白等の行程を経て紙は完成した、まあ地球の日本技術をそのまんま使ったが、一部漂白は魔法で代用出来るがそれは少しの魔力でも可能。


 そして最初の試作紙は、王様に献上し更にポールステルラ魔道王国の、木のモンスターの死体を巨大チップサイロで砕き、鉄工所から出た高熱を使い蒸し洗浄等の行程を通り、他の木よりもセルロース繊維工程が楽に進み、上質な紙が出来たので財務相と王様と話し合い、アステネリア王国独自通貨製造が決定する、それは私がこの異世界に来て年末の冬であった………夏と秋のイベントをやり忘れた、特に花火はやりたかったな………ガリレオさん辺りが花火に驚きそうだから、まあサツマイモは何時でも出来るし肉まんは、まあ今からでも間に合うな………撫子とアンナと桜夜さん辺りに、手伝って貰えば問題ないな。


 そして年末、雪が降り外に少し演出のガスランタンと、クラーラ達に雪だるまの作り方をレクチャーし、中庭の一角に積もった雪を雪掻きで集めた雪を積み上げ、水で固めてクラーラ達にスコップを持たせ雪が積もる場所でしか出来ないイベントをした。


「雪をスコップで横に掘って、秘密基地を作る様に穴を掘るんだ」

「…………秘密基地」

「…………秘密基地」

「何で男て、単純何だろう?」


 覚めたジト目でクラーラは、ルーク達を見て居たが掘ってかまくら基地が出来たら、クラーラはルーク達とハイタッチしてたけどな………。

 炭を使わない魔法石の七輪を持って、かまくらで七輪に網を置き小さくカットした餅を置いて、温かいココアを三人に渡して餅が焼けたら皿に乗せ、醤油を垂らし三人に食べさせる。


「何か不思議な食べ物」

「お茶熱っ!」

「ゆっくり飲みなさいよ、ルーク」


 何か視線を背後に感じるが無視、そして二十四月二十四日この日から店は年明けの一週間明けまで長期お休みし、パルプや製鉄所も長期休暇と前日に給料とボーナスを、ガリレオ社長が手渡しして、自動改札や運行の列車以外は全てお休みだ………因みに年明けに、ヴェルッア街の開通式を新年挨拶と共に行うが、私は参加しないのでガリレオ社長が出席と延線したスイローベンの首都ベールンまでの開通式は、両国の首相と国王の出席だけの列車国交の祝いをするらしい。


 因みに線路の土台のメンテナンスも、両国の魔法技術向上交流をし事故が起きない努力と、国の信頼感が落ちない努力をする協定を結んだらしい、因みに社長のガリレオさんはパーティーで食べ過ぎ胸焼けをし、今日は白鯨で寝込んで居る。


「飾りつけをするぞ」

「何か楽しみ」

「頭しかない木を、どうするのかしら?」

「木をデコレーションするんだって、シルヴィアおばちゃん」

「オバ…………」


 何かクラーラが、シルヴィアさんに刺が在るのたが……まあ、何故かクラーラが喧嘩を売るのはシルヴィアさんだけなんだよね、フリージアさん達には懐いてるし。

 特に最近バイトに入った、プリムローズさん………お嬢様なのに社会勉強ではなく、何やらシルヴィアさんに対抗して入ったらしい、まあ面接はガリレオさんと桜夜さんがしたらしいし問題ないなだろう。


 店の中の飾り付けと、撫子と大量に作ったクリスマスケーキや和洋折衷の食事に、一部の常連を感謝を込め来れる人だけ招待し、ノーアルコは未成年組に炭酸のクリスマス定番のアレをグラスやコップに注ぎ、ベルや私やプリムローズさん達成人年齢達とゲスト達はお酒だ。


 因みにフリージアさんとシルヴィアさんは、まだ一年年齢が足りないので未成年組だ。


「乾杯!」

「「「「乾杯!」」」」


 クラーラ達女性陣はやはり、食事よりケーキの争奪を始めた………チョコクリームと生クリームの差は在れど、まったくそれしか無いとは思われなくないもんだ。

 ルーク達はフォークを唐揚げに刺して食べる、まだ箸を使うには時間が必要だな、まあ常連はカレーが無いと騒いでる人が数人居るが、誰もカレーを出すと言った覚えはない。


 シャルロッテさんは、仲間に引き込んだお世話係のシスターとケーキではなく、クリームシチューを味わって居たがシスターはコーンスープに夢中らしい、撫子特製の柔らかクロワッサンは好評であり、白鯨でもアンナを筆頭に宴会をしてる。


 因みに桜夜さんは酒豪であり、上品に升で呑んでるわりに普通の涼しい顔で、酒泉の酒を黙々と呑んで居る………一人撫子製のスルメイカを咥えながら。

 因みにクロ達が釣り上げた巨大な鯛のモンスターは、撫子と捌いて刺身に成ってるが……何故か誰も見向きもしない、桜夜さんとクラーラ達以外誰も。


「さて第二陣は、ヨーグルトチーズスフレの登場だ」

「「「「「何だって!?」」」」」


 目の色を変える女性陣に、私は相当引いた………ドン引く以上に引いた。

 私はシチューをオンザライスし、ゆっくり味わいながら空腹の胃袋を満たす、更にスパークリングワインを飲みゲストが帰り満腹に動けないシャルロッテさんは、白鯨の拠点に運び一晩泊めた、因みに二階はルーク達の部屋が在り一階は現在シャルロッテさんとクラーラしか居ない、因みに私はグランドアルプスの拠点で寝る予定だ、何故か背筋に悪寒がするから。


 翌日の朝は何故かクラーラが一緒に寝てたし、蹴られたのか? ルーク達が布団から場外に追い出されてた、そして背中に当たる柔らかな感触………何故か背後に身体を方向転換すれば、クラーラ達と来たのかシャルロッテさんが居た………しかも、狸寝入りと分かる心臓の鼓動が聞こえる訳もなく、顔が真っ赤なので分かりやすいが少しからかう意味を込めて、抱き締めるとクラーラにケツを蹴られた。


「……………(ふおぉぉぉ!!! 抱き締められてますよ、私はこのまま史郎さんに戴かれるのですね女神様!)」


 だがシャルロッテの春はまだ遠かった、しかもクラーラに邪魔をされ直ぐに終了にシャルロッテは悔し涙を、心で流したのだった。


 朝はシャルロッテさんを囲み、シルヴィアさん達が何やら質問を受けて居た、因みにクラーラ達はシルヴィアさんの尻を蹴り一目散に逃げて居た、シルヴィアさんはクラーラの天敵と完全に思われてる節を感じる。


「ドンマイ、シャルロッテさん」

「プリムローズさん、意外に優しい」

「マスターと男女関係が何も無いから、安心しただけだよねプリちゃん」

「………フリージアさん、プリちゃんはやめて………」


 私は食事を終え、ルークとアルスと床で酔い潰れ寝てたベルと、フリージアさんを連れ最初の異次元渡りを使い新しい世界に向かった、向かった先は暖かく何故かトリケラトプスに似た恐竜が闊歩する草原に出た。


 何故かワクワクするルークとアルス、青い顔で足が震えてるベルに現実逃避してるフリージアさん、この世界は地球よりやや熱い………もしかしら、この惑星の赤道近くかも知れない。


 そして万能鑑定スキルを使うと、何故か恐竜しか表示されないトリケラトプスの様な姿のモンスター恐竜、まあ肉質は牛肉に近いらしいのでインベントリからラボラトリーで作った、刀を取り出し何か心の底からワクワク感を感じる。


「ゲームで現れる、恐竜モンスターみたいだな」

「行くよ師匠」

「ルーク遅れるなよ、師匠はたまにオーラで一撃でモンスターを倒すから注意だ」


 私を師匠とか言うな、まあ芳野の剣技を教えたが師匠ではない。

 三人で足に気を纏わせ、神速のスキルを発動し四方八方から連携攻撃で、踏み潰されない様に距離を計りつつ恐竜を首を落として恐竜の弱点検証と、回収した肉や皮はラボラトリーで何かに使えるか検討する。


 キャスバル国王に、骨をプレゼントするか……珍しいモンスターの骨だし、何かの素材として使うとかも知れないし、年末の贈り物に良いかも知れない。

 私達は新たな世界に、冒険を始め恐竜の巣の洞窟から恐竜の巨大な卵を手に入れた、恐竜はやはり卵から孵化型らしい。


「何か卵が硬い」

「………魔王より、楽に倒せましたね……」


 アルスが卵にドアをノックする様に、コンコンとノックしながら言いベルはドヤ顔で、長剣の血を払いながら言うが魔王と比べるなよ恐竜を、まあ巨体なモンスターでは在るが。

 スキルを使いこの世界の地図を更新し、そして今居るのはルガウ島と言う二つの国が治める島らしい。


 島と言っても広く四国と九州がすっぽり入り、まだまだ入りそうな面積らしいが私は異世界の港町が気になり、一路スキルを使いポバールドて港町に行くと何か寂れた街で、何か活気が溢れた港町のイメージが台無しだ、私は活気に満ちた異世界の港町を期待してたからだ、まあ猫の写真とかで見る様なヨーロッパの、地中海の中規模の港町ぽい風景では在るが。


「師匠何か食べたい」

「良い匂いがするよ」

「確かに、僕らも行きましょう史郎さん」

「史郎行こう」

「………まあ良いか」


 何でフリージアさんが、私を名前で呼んだかはこの際気にせずに、私はアルスとルークの手を握りながら港に向け街の入口の検問をすっ飛ばしたが、まあこの世界のお金無いし……私は急ぎ、近くの冒険者ギルドで冒険者登録を全員した。


「珍しいですね、無一文で全員登録は………しかも珍しい恐竜の角は大変助かります、領主様の息子は色々やらかし次期領主に相応しいか、隣の港町の領主の次女を妻に迎えましたが、最初から奥方が夫婦の営みを拒絶してから、夫婦仲は最悪で世継ぎすら出来ないのではとの噂何ですよ、旦那選びは慎重にですね」


 何か色々話してくれる、何かOLの様な紺色のギルド制服姿の女性だが、何かギルドの建物の雰囲気も何か明治の農村の役場的な感じだ。

 まあレトロと言えば聞こえが良いが、まあ活気がなく冒険者も少ない寂れた冒険者ギルドだ、因みにブルームと言う港町には美人な受付嬢が居るらしいが…………。


「お姉さん、僕と食事とご休憩にホテ………グェ!」


 私は素早く空間からスリッパを取り出し、ベルの頭を張り倒した………英雄に成る前は女性慣れしてない、不器用な少年だったのになぁ~。


「教育的成敗」

「ホテル?」

「お姉さんと食事を、ベル兄が支払う食べ放題なのかな?」


 余計な事をベルが言うから、アルスとルークが興味を持ち始めたが、微妙にルークが脱線してなくもないな、後ベルは自分の倒した恐竜を自分で解体してから、自分で冒険者ギルドで売った資金で子供達が居ない場所で、ナンパしろやベル。


「………色々違うからね二人共、あのお馬鹿なお兄ちゃんの言うことは忘れなさい」

「そうだぞ、ベルはたまに頭がおかしくなるからな」

「フリージアさんと史郎さん酷い!」


 私とフリージアさんは、ベルに冷たい目線を送るがベルは何故か『ヨヨヨ……』と泣き真似しながら「酷い!」と言うが、子供の前で余計なナンパをしたベルが悪い、まだメシのお誘い程度なら見逃したけどね。

 こうして私達は、短期の他の異世界旅を始めたのだった、因みにフリージアは史郎にホテルに誘われたら、普通に喜んで史郎に抱かれたいのだが、現状フリージアにそんな浮いた現実は無い。


 次回に続く。


 ・ルガウ島


 意外に闇が深い島であり、人間の住む集落や街は少なく、活火山は標高が高くエベレストよりも高い標高であり、その活火山の山脈の南には遺跡が在り、その奥にはとある海賊の財宝が眠るとされる。


 

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