表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/30

縁側日陰四匹目 従業員面接

 悪夢の午前だけ開店にして、面接時間まで昼のメニューを白鯨で撫子と研究し、少し仮眠を取ってから会社に行きガリレオさんと面接の準備を始めた、予定が一人繰り上がり今日は二人を面接する事に成った。

 

 因みに会場への案内は、ガリレオさんが迎えに行き連れて来る。

 

「頼むよ、ガリレオ社長」

「任せろ、史郎」

 

 こうしてガリレオさんに送迎を頼み、私は来た面接者をもてなすお茶菓子を用意、因みに和菓子は煎餅やみたらし団子にいちご大福が鉄板だよね。

 洋菓子はポテチにチョコクッキーと、抹茶ウェハースや抹茶チョコスナックにチーズスナック系だ。


「まあ私の好きな茶菓子が、大半だな」


 そしてガリレオさんの到着と共に、一人目の面接が始まった。

 白髪と言って良い白い髪に、小さく前髪にはみ出した小さな鬼の角、まあ三角形の獄卒やら赤や青鬼系の角だ、牛系の様な鬼角ではない。

 まあ見た感じ服装は、和洋折衷のハイカラな碧の割烹着物系で何故か肩がはだけた姿、まあそう言う店ではないので採用さしたら胸元を隠して貰う。



桜夜さよと申します、今日は宜しくお願いします」

「桜夜さんですね、私は史郎です今回は応募有り難う御座います、飲み物にお茶は要りますか?」

「…………緑茶が有るのですか!?」


 何故か驚かれたが、まあ緑茶を飲みたいらしいので出して、和菓子も出すと。


「…………何年ぶりに食べれる、おせんべい…………」


 菓子を摘まみながら、面接を始めるが日本でやれは完全に怒られるだろう、だが私は厳しい社風でやる気はないがふざけてもやる気はない、例えカモフラージュの喫茶店であっても本業のカモフラージュの為に、敢えて光と影を作り出す。


「それでは桜夜さん」

「はい」

「接客の経験があるそうで?」

「はい、この首に付けられたアーティファクトを付けられ、誘拐されるまでは実家の宿屋で接客をしてました、因みに旅の途中でも夜の奉仕や飲食店の接客も経験してます」


 何か如何いかがわしい接客があったがスルー、だが飲食店の接客経験は正直に言って助かるし、此れは大戦力に成りそうだ。


「一応冒険者もしてるので、良くないお客様の対処もできます」


 何故か笑顔で恐ろしい事を言うが、ガリレオさんのボディーガード要員にも検討しよう。


「史郎、あの首輪のアーティファクトは、違法な物だが簡単に解除出来る物だな」

「だね、『解除』て感じでね」

「………史郎、簡単に魔法を使うなよ………」


 史郎に簡単にアーティファクトが解除され、桜夜はウィールデンに来た目的を果たした、だが恩は返す主義の桜夜は史郎に尽くしてから、何十年後でも構わないから恩を返してから実家に帰ろうと決意した、まだこの時の桜夜はそう思っていた。


「この御恩は、身体で払ってみせます」

「そうだね、報酬は払うから接客をお願いね」

「本番も喜んで、史郎さんが満足するまで尽くしますね」

「接客だよね?」

「史郎さんの夜の御奉仕です」

「………店の接客で頑張って」

「…………まさか、同性愛者ですか?」


 何故か夜の奉仕を断ったら、何故か同性愛者にされた…………ナンデヤネン。


「普通に女の子は好きだよ、まあ御奉仕なんて言ってられなく成ると思うよ」

「?」


 桜夜はこの言葉の意味を、翌日理解する事に成る……そして、後に経験無い二人を育てる大役付きで。


「そんなに今日来たのか、史郎」

「早朝の二人の後に、何故か冒険者ギルド職員やその施設関連の職員らしき人とかね」

「…………それは人手が足りんな、あと数人は欲しいな………」

「まあ最終手段は、白鯨から出れるゴーレムを作るよ」

「………あの食いしん坊達が…………大丈夫か?」


 桜夜さんは不思議そうに、話に割って入って来た。


「ご~れむ? 岩のモンスターですか?」

「違うぞ」

「そのゴーレムではない、まあ何時か史郎が見せるだろうさ」

「はぁ~」


 何か煮え切らない思いを抱える桜夜だった。


「では宿舎は、一人一部屋在りますが完全和室とフローリング和室、後は普通のフローリングですが土足用に作っては無いですが、ご要望はありますか?」


 桜夜さんは不思議そうな顔で言う。


「和室とはなんですか?」

「まあ見れば分かります、では住む場所に案内しますね、あと食事は賄いですから休日や自炊が良い以外は、食事が出ますから宜しく」

「…………何か私の知る、飲食店と何か違う気がします」


 こうして桜夜は、完全和室を一目見て気に入り、水道やお風呂完備に更に史郎を尽くす材料が増えて行く、因みに敷き布団もフカフカだが此れは撫子作の布団である。


「よぉ~し頑張るぞぉー!」


 こうして和風メイドが一人採用された、結構エロが強い桜夜だったが翌日桜夜は、朝から目が回る程走り回るのだった、代わりに史郎はカウンターで機械と悲鳴を上げる事に成る。



 お風呂や洗濯機や、服等の必要な日用品は少しお金を渡して自分で買いに行かせ、生理用品は撫子セレクションの物置から使える物を手にし使う、トイレやお風呂掃除道具やトイレとペーパーは備品物置から無料で持ち出し、まあ普通に贅沢なアパート寮かも知れない。


 だが働いて貰う以上、福利厚生は必要だ………政治失策で給料と物価の不安定な時代よりは、まあ異世界はある程度稼げれば何とか成るだろう、それに仕事とプライベートは分けて生活したい人間だし。


 シルヴィアさんにも働いて貰うかな、桜夜さんだけでは店は回らないだろうし、本業が本格的に始動すれば桜夜さんがホールリーダーとして、働いて貰う事に成るからね。


 そして学生が帰宅する時間の、夕方に二人目の面接者がガリレオさんと来た。


「初めまして、私はフリージア=ブルースターです」

「私はカフェの店主、史郎 猫街です」


 挨拶のあと、何故かフリージアさんは私を潤んだ瞳で見ながら、誰かの名前を呟く。


「………ユンケル………すいません、違いますよね………」

「?」


 昔の彼氏の名前だろうか? まあ、私に似てないだろうと思うが。

 フリージアさんはパッと見、身長が小さい………百四十位の身長だろうか?

 独特の金髪ツインテールは、花の様な形にしてるがどうやってしてるのか不思議で仕方ない、青を基調にした白のややファンタジー感あるワンピースセーラー服系かな?


 水色の様な綺麗な瞳は、二重でやや大きく少しタレ目な印象だ、桜夜さんは碧眼の三四眼のややタレ目だったが。


「さてお茶は要りますか?」

「…………飲んで良いんですか?」

「構いませんよ、紅茶とか有りますよ」

「史郎、我輩は次にその炭酸とやらが飲みたい」

「私もそれを」

「まあ良いけど…………」


 ガリレオさんにはコーラ、まあゼロ生とだけ………フリージアさんにはメロンソーダ味のソーダ、まあが○飲みの炭酸飲料だね、長く売れてるよね…………コレ美味しいし。


「プハァ~!」

「シュワシュワして、不思議に美味しい!」

「ゲップに注意だがな」

「「え!!」」


 そしてガリレオさんは数分後に、特大のゲップをしたのだった………大量に飲むから。


「それではフリージアさん」

「はい」

「接客は初めてですね」

「はい」


 普通に受け答えは出来てるし、たぶん大丈夫だろう………学生だから働く時間は限られるが。


「───住む場所は共同ですが、個室が在ります」

「本当ですか?」

「少し学校から遠く成りますが、まあ少し工夫すれば歩くより早くは行けますよ」

「………少してよりも、まあまあ遠いですが今までの事を考えると、収入的には助かります」


 実家からの仕送り無しに、実家から絶縁してると言うフリージアさん、まあ白鯨なら時間経過関係なく自転車の練習が出来るし、ガリレオさんに防犯魔法を付与して貰えれば、自転車が盗まれないだろう。

 スクーターはな………この異世界には、何かデザイン的に早過ぎる気がする、まあ魔力エネルギーで動く魔力コンバータ式だが、改良も実験もしてないのでフリージアさんが使えるかは分からない。


 因みにアンナが乗るスクーターは、保々始動以外永久機関で動いてるが、スピードは人間が全速力で走る程度しかない、だって試作だしそんなに遠くに走るなら、運搬用の軽トラのやトラクターの方が速いからだ、因みに軽トラは時速二百以上は安全装置を外せば飛ばせる、因みにβ以降のアンナしか運転できない………ペダルに届く足の長さにより。


「まあ通学の乗り物は、練習時間をこの後作るとして、働けるなら寮に成るけど大丈夫?」


 私の問いに、フリージアさんは元気良く答える。


「大丈夫です、一応学生冒険者もしてますから」

「…………体力面は大丈夫そうだな」

「まあ、体力は必要だな………史郎の店がとんでもなく忙しくなければ」

「まあ接客の基本は、桜夜さんやまあ撫子に頼もう、撫子は基本万能スペックだから」

「食欲もな」


 一言余計だよ、ガリレオさん。


「一応土足の部屋ではないけど、住めるかな?」

「土足以外て新鮮です」


 フリージアさんをフローリングの一階部屋に案内し、玄関やお風呂やキッチンや寝室やリビング等を案内した。


「…………実家や学生寮より豪華、しかも外見より広い…………しかも毎日お風呂に入れるのは、凄く嬉しい…………シャワーも良いけどゆっくりお湯に浸かれるのは、今生では中々の贅沢…………川や水辺でお湯を沸かさなくて良い、凄く贅沢な日を有り難う」

「………どういたしまして?」


 私はそれしか言いようがない。


「では荷物を取りに行きま」

「ガリレオさん、引っ越し手伝い宜しく、駄賃はさっきのコーラ二本」

「…………コーラ以外で頼む」


 仕方なくエナジードリンクを渡した、因みに羽根は生えないエナジードリンクのメーカーではなく、違うメーカーの乳炭酸飲料やコーラ味等のフレイバーのエナジードリンクだ。


「また変わった入れ物だな」

「まあ頭の蓋を回して外せば、中身はそのまま飲めるよ」

「何か期待出来そうだ」

「引っ越しが終わったら呼んで、フリージアさんには通学用の乗り物をレクチャーするから」

「分かった史郎」

「たぶん馬ではないよね? 何をくれるのかな?」


 因みにフリージアは運動音痴ではないが、フリージアはこの世界で数世代先のモデルの自転車に乗る事に成る、因みに電動アシストではなく魔力アシスト自転車である、因みに魔力消費効率は不明である。


 そして私は、フリージアさん達を見送ってからシルヴィアさんの元に向かった。


「てな訳で、従業員を二人雇ったのでその女性二人も、此処に来たりしますので宜しく」

「…………どんな訳?」

「お店を開いたので、女性従業員がちょくちょく来ますよ」

「………私は今ピンチなのかしら?」

「何のピンチかは、敢えて聞きませんが………まあ働かざる者喰うべからずに成りそうですね、無駄飯食らいの居候ポジションですね」

「………何かそれイヤァー!!」


 下に住居や色々必需品や、自分で掃除や洗濯をする一人暮らし以外は、大抵食事は出ると言うと。


「…………試してみて無理なら、史郎に養って貰うから…………奥さんとして」

(まあ私、史郎の奥さんに成るけどね………たぶん)

「…………自立を頑張ろうね」

(たぶん熱が冷めれば、そんな事も言わなく成るだろうが………でも、奥さんが欲しくないかと言われたら欲しいが、公爵令嬢だしなぁ~ 身分とか色々面倒は嫌だな……私的にはフリージアさんとかストライクなんだが、まあ長い人生焦る必要も無いだろう………日本で暮らす時よりは、結婚には前向きに成れるだろう)


 こうして史郎のカフェの店員は三人に成った、しかも事実上桜夜一人で切盛りするカフェの誕生である。


「あと店では史郎と呼ばないでね、マスターや店主と呼んで下さいね」


 何故か笑顔でシルヴィアさんが言う。


「亭主ですね」


 店主をニュアンスと言い方を変えて来たぞ、それなら私は。


「違いますシルヴィアさん、マスターと呼んで下さいね」

「旦那様が良いですか?」

「…………それ以上ふざけると、夕飯抜きにしますよ」

「クッ! 私の弱味を握るとは、流石私の旦那様」


 普通に料理出来るのに、弱味ではないでしょう…………まあアップルパイとか、お菓子が主だけど………何故か令嬢なのに、包丁の腕は普通に良いんだよね………本当に公爵令嬢かと言いたい。


「自分で料理出来るのに」

「他人の料理の方が、美味しいですから………」

「まあ私は、好きな人の手料理は食べたい派だな………肉じゃがやカレー限定だが」

「クッ! 私が知らない料理」


 こうしてシルヴィアさんも、桜夜さんと撫子の教育を受け初心者ホールスタッフに成ったが、撫子の特訓により元からの素質により営業スマイルだけは、桜夜さえ敵わない眩しい営業スマイルを放つ………が。


「シルヴィアさんは会計担当だね」

「そうして下さいマスター」

「そうですね、史郎さん」

「私も同じ初心者だけど、あんなに酷くはないよ」

「…………私普通に、接客対応をしてるつもりなのに………」


 こうして料理を運ぶのが、一番危険なシルヴィアさんを会計担当にして、運動し易い格好で何故か三人は自転車の乗り方を覚え、ピンク・白・黄色の三色自転車が白鯨で何かを競う様に走る、そう何か女の意地を含んだ何かを発しながら。


「何か危機を感じる気概だな…………何故か背中に悪寒が……」


(私は負けない、巨乳二人に負けない! 何か分からないけど本能的に、女として負けなくない)

(小柄で可愛いフリージアさんに、色々負けそうなスペックの桜夜さん…………私は負けられない、姫である前に女として負けられない!)

(クッ! こんなに美人が沢山いたら、私が御奉仕する前に満足されちゃう、それに女としてシルヴィアさんに負けられない、あんなに凄い美人に史郎さんが満足したら、私が御奉仕する機会が失くなる…………それだけは阻止………阻止よ!)


 三人は思い思いに自転車をマスターした、強い負けず嫌いを引き起こしながら。


「マスタ~ あの新入りの娘達、モヒカン好きかな?」

「エナ、たぶんもうモヒカンをさせてくれる者は、現れないと思うよ」

「………そうかぁ~ モヒカン格好いいのに………」


 こうしてエナはモヒカンの髪型をして良い人探しを休んだ、一応聞くが一度断った相手には聞かない配慮をした。


 そしてシルヴィアは、以外にアパート寮の暮らしを満喫した、客が居ない時は座れるし休憩は、白鯨でどんなに忙しくても長く休めるからだ、因みにフリージアは通学で最新の乗り物に乗る学生として目立つ事に成ったが、ガリレオから魔法の幅を広げて貰った為、ある程度のチンピラや変な雇われチンピラ冒険者や、難癖貴族の使いを黒焦げにして撃退をしながら日々を過ごす。


「マスター漫画直伝の、ファイヤーボール!」


 ちゅどぉ~ん


「グヘ」

「ウゴ」

「クッ! ペチャパイに負ける………」

「死ね、乙女の怒りのファイヤーボール!!」

「グゲェー!!」


 街中に黒焦げの馬鹿が数十日、ウィールデンの名物に成った。


「悪に生きる資格なし!」


 虚空に向かい握り拳を突き上げ、フリージアは高々と宣言した。


 フリージアは学生寮を出て強く成った、こうして微妙にフリージアは怪盗ロビンやガリレオの次に有名人に成った、チンピラ殺し(キラー)として、まあ実際は死人は出てないが。

 後にフリージアは、黄色の自転車から黄色の火炎姫や金彗星の魔女として恐れられた、治安が良くなったウィールデンに成っても。


 次回に続く。



 ・フリージア=ブルースター


 八月生まれの身長143cmの身長、料理は普通に作れ好きな人の為なら尽くすタイプ、だが胸に関する事は余りネタにしてはいけない。

 最近覚えた魔法で、フリージアの魔法の幅は広がり珍しい自転車を手に入れたい貴族や、盗賊に狙われるが今の所撃退出来てたりする。

 因みにフリージアにちょっかいを掛けた盗賊や、チンピラを雇った貴族はその後の人生を狂わされたり、人生を終わらせる事に成った。


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ