縁側日陰一匹目 動き出す計画
私は夜中にウィールデンの仮の拠点に戻り、そして一旦白鯨に戻りゴーレムの製造装置に行き、新たなゴーレムを造り出す……微妙に髪が気になって来たからだ、後々必要に成ると思うしアンナ達にも必要だろう、散髪とかの美容師とかね。
イメージは職人気質だが呑気な美容師の散髪屋の亭主、少し癖毛なユーモラスある黒髪のこびとを少しアンナ達より背が高い人間タイプ、顔は紫色の瞳に呑気顔のおちょぼ口の容姿、服装はワンピースのお洒落系にスカーフやネックレスをしてる、そして少しのんびりでお洒落好きで何か呑気で気分屋な性格、洋酒が好きだが暇過ぎるとお酒を飲んでしまう。
「こんなイメージかな?」
そして黒やピンクに黄色や水色の粒子が、荒れ狂う竜巻に成って………初めてのパターンだなと思ってると、現れたのは何かイメージとは何か違うが見た目はイメージ通りな、クセ毛な短髪美人が現れた。
「マスタ~………」
「なんだい?」
何か調子狂うな……喋り方が。
「私ね……名前をね…………欲しいのね…………あとモヒカンをね………」
「却下!」
私は、自分の髪型にモヒカンの危機を感じた。
「──何で!? モヒカン最高なんだよ!」
「名前はエナで、モヒカンは無いな」
「エナ、中々良い名前ですが、モヒカンは素晴らしいのですよ」
何故かモヒカンを勧めて来るが、モヒカンて悪役雑魚の代名詞だろうよ。
「………普通に無いな」
「ガァ~ン!?」
こうして日本に行かずに、無料で散髪の確保をしたが………散髪で、モヒカンの恐怖が纏わり付きそうだ。
エナの家兼美容師の仕事場である、美容室は家の近所にして散髪道具や欲しいリクエスト機材は全て買った、何か何台か怪しげな機械は見なかった事にした、看板はエナのリクエストで散髪ハサミのシルエットの鉄看板にした、因みに待ち時間に本とか髪型のカタログが必要そうだったから、購入し本棚とソファーをセットし後はエナに任せた、因みにベッドの他にハンモックやグラサンも寝室に置いたが、何故に部屋にハンモックなんだ?
◆◆
私はエナ、少し鼻声の様な声と先輩達に言われる、その先輩達の最初のお客様のアンナさんがヒョコッとやって来た。
「おぉ! 此処が新しくマスターが呼び出した、新たな住人の店か……」
「いらっしゃい~」
背後から私は声を掛けた、面白そうだからだ………結構良いリアクションだった。
「うわぁ!!」
「散髪ですか?」
「うん、散髪を頼みに来た………どうも、仕事中に前髪が邪魔に成って来たからな、あと私はアンナだ」
「そうですがアンナさん、私は昨日マスターに造り出されたエナです、此れから宜しくお願いしますね、…………因みに髪型をモヒカンにしませんか?」
「モヒカン?」
私は髪型のカタログを見せると。
「………普通にない、却下!」
「そんな馬鹿なぁ~!?」
こうしてマスターの次に、アンナさんにも断られた………モヒカン良いのに、格好いいと思うんだけどね…………どうしてだろう?
「髪を整えながら、前髪短めで」
「はいはい、髪を整えと前髪短めですね………」
霧吹きで髪を湿らせて、散髪し易くして髪を整えながら前髪を少々短くする、何故か散髪中に気持ち良く寝るアンナさん………イビキかかないでよぉ~。
髪を切り終わり、私は耳打ちしながら小声で囁く。
「モヒカンにしちゃうよぉ~」
「グガァ!? ももももぉ……」
「もももも? モモかな?」
それにしては寝惚けて、『も』が二つ多い様な?
「モヒカンはヤメテェ~!!」
「なぁ~んだ」
寝ぼけながら泣くアンナさん、中々イジリ概がありそうだ。
「後は髪を洗うだけですよ~」
「モヒカン怖い………ガタガタ………髪を洗うだけ?」
「おはようございます~」
「…………私は、寝てたのか?」
「熟睡してましたよ……結構な、イビキが聞こえてましたよ」
私はやや悪戯な顔をしながら言う、アンナさんは顔が少しむくれてたけど。
「…………スッキリした~」
髪を洗い髪を乾かして、散髪は終わりアンナさんは帰って行く。
「またいらして下さい」
「性格はアレだが、腕が良いからまた来るよ!」
性格がアレとは何だろうか?
そして新たな客が来た。
「私はルドルフ、アンナさんから聞いて来た、何か格好いい髪型を頼む」
「ルドルフさんデスね、私はエナと申します………では髪型は、モヒカンを」
「何だか分からないが頼む」
こうしてルドルフが、最初の犠牲者に成ったのだった。
また次に来たお客様は言う。
「僕はクロ、君が噂の新入りのエナさんだな」
「そうです、此れからも宜しく御贔屓に」
「でわ早速だが、トリミングを頼む」
何か物足りなさを感じ、エナはクロに言う。
「モヒカンにしますか?」
「毛のトリミングで頼む」
「………トリミングのモヒカンで」
「普通の髪のトリミングだ!」
クロに怒られ、仕方なくトリミングブラシを取り出して髪の毛てより、普通に毛でしかない髪をブラシ掛けし毛玉をスッキリさせた。
「なかなか巧いな、また来る」
「次はモヒカンで」
「頼まんぞ、モヒカンはね」
そして新たな今度は、興味津々な銀髪………いやプラチナの美しい髪の人間の女性が来た。
「いらっしゃいませ~」
「…………不思議な場所ですね」
「此処は散髪や、髪を整えたりする美容店ですよお嬢さん……で? ご用意は何でしょうか?」
人間の女性は言う。
「シロウさんが私に振り向く、可愛い髪型をお願いします」
「カタログを見せますが、お勧めはやっぱりモヒカンですよ」
私はモヒカンを勧めたら、何故か凄みのある据わった目で睨まれた。
「可愛く有りませんし、何か嫌な事を思い出すので却下で!」
「…………モヒカン格好いいと思うのに」
私は落胆しながら言うと、人間の女性は殺意を込めて言う。
「私は『可愛く』と言いましたよ!」
「…………はい、すいません」
暫くし、気に入った髪型が見付かったらしい。
「…………この可愛い髪型を、お願いしますね」
「………ツーサイドミディアムですね」
「それで」
一応結果から言うと、マスターは髪型を褒めたが全く心引かれる異性として、全く普通の対応で相手にしなかったらしい、まあ異性として相手にしてるけど、手を出す事はしなかったと言う意味でだけどね。
あとルドルフさんズに、後で滅茶怒られた…………何で?
こうして私は、マスターの髪を切ったり新しい人間の髪を切ったり、ある時はマスターの店の従業員の福利厚生の一つとして、私が活躍するのはまだ先の話だ、そして此れを読んでるアナタ、モヒカンお一つ如何…………何で嫌なの? モヒカン良いよ、格好いいよぉ~
◆◆◆
癖が強い住人を増やしたが、何故にモヒカン推しにするか理解は不能だが、何かの知識が彼女の性格を構成したかも知れない。
翌日の夜中にもロビンに変身し行き、少し大きな倉庫に突入したら待ち伏せされてたが、問題はないショックガンとショックレイピアて軽く倒してゆく、悪党達は反撃の攻撃すら当てられずに敗北した、まあ変身した姿の身軽さによるチートのおかげだけどね。
私はガリレオさんに喋るのを禁止させ、ロビンの仲間として金髪セバスチャン風の変身をさせてから、悪党を回収して貰いお宝を山分けにした、そして何故ガリレオさんに黙って貰ったかと言えば、悪党にガリレオさんの事を知る人物が居ないとは言えないからだ。
「本当に良いのか? 史郎」
「今日の報酬だ、ガリレオさん」
「…………あと毎回姿が変わる度に、声まで変わるとは………史郎の変身は特殊過ぎる」
「そう言われてもな…………」
ガリレオの言葉に、史郎は困り顔をしながら変身後までは史郎の意思は関係無い、声やたまに性格とか違うのはイメージ参考にしたキャラの仕様だ。
「ではダギルギルマスに、大漁の悪人をデリバリーに向かおう」
「たぶんダギルは、贈られても困るだけだと思うぞ………確か、今日辺りから総合施設のオープンだった筈だからな」
「私には関係ないな」
「我輩もだけどな」
こうして二日目もダギルギルマスに、今度は大漁の悪人デリバリーをし資金を其れなりに確保した、二日で八ヵ所の悪人の拠点潰しは気持ちが良い、ゴキブリは巣を壊滅させないといけないからね。
私はふと思った事を、ガリレオさんに言う。
「店でも開かな、食材は白鯨で揃えてるし、まあ店員確保はガリレオさん」
「何だ? 史郎、次は何か商売をするのか?」
不思議そうな顔で聞く、ガリレオさんに私は言う。
「まあ一応時風女神様の依頼も果たさないとなとね、あと色々やるのに会社が必要だし飲食店なら、カモフラージュに成るかなと思ってね………てな訳で、ガリレオさん街にハローワークとか有る?」
「………うむ……人材求人か………冒険者ギルドなら何とか、史郎の要望に答えれるかもな、冒険者ギルドは普通の仕事斡旋もしてるからな」
まあ電車とかガリレオさんを接待だけしても、重要な王様達にプレゼンしないと意味がない、まあ異世界技術でパァパァッとてな訳にいかないし、何処かの大統領や経営者みたいにニーズを無視しての売り込みはNGだ、そして時風女神様の要望の食とか……まあ時風女神様は甘いお菓子がご要望らしい。
さて物にはニーズが在る、日本なら狭い道を走れ輸入のガソリンを低燃費で走れる車だ、まあ要するに異世界だろが地球だろうが、その地域や国が欲してるニーズがある、脅しでニーズをねじ曲げるやり方は後に人間としての器を、悪い意味で歴史に残る可能性もある、商品を売り込むならその地域が欲しい物をリサーチは必須だが、そもそも地球と技術体系が違うから意味がない。
まあ会社を作っても、矢面に代表にするのやはりガリレオさんにするけどね、まあ何処かの自称リーダーあだ名の人よりはマシだ、あの無責任なとある人よりはね。
一応何か技術開発の街を作るとか言ってたらしいが、それだと後で技術を盗まれると思うよ、何せ日本は色々甘かったからこそ隣国に技術を奪われ、自分達の技術として特許や技術者を奪われた位だ。
さてそのリスクを減らすのが、個人で会社を立ち上げて表向きは喫茶店で裏では、アステネリア王国の技術開発請負業をする、資金は貰えなかったが貰えないなら頭を使い異世界に呼んで貰った、使命は果たすよ………まあ果たした後は知らんが、異世界でもゆっくり旅でもするかな、他の異世界でも良いが色々な異世界の甘い甘味や温泉を楽しみたいし。
因みに電車以外の紙を造るパルプ工場は、まあ手を貸す程度だが他国に技術を流す気はない、そして働く人達にはある程度給料が良くセキュリティ対策に、工場に入るのには指定のカードを持ち歩かせて、誰かに貸し出したら速攻違約金と其れなりの罰則金制度にすれば、何もしない限り高い給料で働ける雇用が完成する。
因みに紙を使った、とある事も提案する予定だ、なんか自分で仕事を増やしてる気がするが、まあ恩は倍にして返さないとね………面白い仲間達にも会えたしね、勿論アンナや撫子達の事だよ。
私はガリレオさんに、会社の土地等を聞く。
「会社やその会社の土地を買うにはやはり、商業ギルドに頼めばいい?」
「史郎よ、そこは我等の王が融通する、欲しい土地は今開発してる更に奥の……」
「いや、今の拠点近くで広い場所が在れば良い、如何にもアステネリア王国が何か開発してますよて、宣伝する様な感じでは後々面倒に成るよ」
「そうか? ならそこいらは、我が兄上に聞いた方が早い」
「頼むよ、ガリレオさん」
こうして悪党から没しゅ……頂戴した資金を使い、ガリレオさん経由でガリレオさんのお兄さんにまだ建物が建って無い、まだ土地が売れてない総合施設の裏手の離れた場所に、宿屋や飲食店が買うかも知れなかった場所を確保、一応相場を聞いてから王様に形だけの土地買い取りをし、一応まだ会ってない国王様をバックに成って貰う、因みに会社の登録も王様が手を回してくれた。
一応ガリレオさんに御礼の品として、日本の海老天を手土産として、ガリレオさんに持たせたが何故か大臣達が食べてしまったらしい、ナンデヤネン!
夜中にガリレオさんのお兄さんから買った形にした、まあまあ広い土地に従業員用のアパートは二階建ての、一室3LDKを六室と防犯にカードロック型の鍵を設置型にした、因みに社員割の様に光熱費や水道等は無料だ。
店は表向き日本の蔵だ、まあ酒蔵の木組みでナマコ壁をした漆喰を使った、江戸時代的な感じにする、中は土足で入れる黒く加工した木材を木目が綺麗に見える様にする、カウンター席は椅子の間隔を広くし圧迫感を感じない様にする。
座席は長椅子長座布団席は、寛げる空間を提供してソファー式のテーブル席や、相席等のテーブル席も作る。
靴を脱ぎ畳掘り席には、冬は暖かいコタツに出来る様にし、夏は暑さ次第だが扇風機を近くに置く予定だ。
カウンター内はドリップ機を何種類か設置、某カプセルドリップを中心に使う、手が抜けるなら抜いて行くだって専門店ではないから、表向き土蔵の和風喫茶店だ《《会社のカモフラージュ》》としてね。
メニューは……まあ適当で……まあ、ハンバーグは絶対に必要だよね、絶対に必要な筈だ!
そしてスキルの、メインメニューからエンターテイメントを使い、地球の無料動画からジャズを流す、因みに選曲は独断と偏見で私が決めます、イタリアジャズとか良いんだよね。
朝はまあ定番のナゴヤ風に近いモーニング、異世界と私の気分とその後のニーズ次第だね。
そして土蔵隣が従業員のアパートの裏手に会社は、二階建ての木組みの普通の家だが看板はキジトラがスコップを担いだロゴの、会社の看板とロゴ絵にした。
因みに会社の一文字ロゴは猫と建を合わせたロゴ、多分日本語が読めないなら絶対に建設会社とは分かるまい、スコップを担いだ猫以外ヒントが無い様にした。
中は空間魔法を付与し、会議室やガリレオさんの代表取締役の社長室に、大会議室は日本のプロジェクター等を使いプレゼンをする予定だ。
因みに全ての場所に、ガリレオさんに頼み水をアステネリア王国側のグランドアルプスから、湧水を汲み取り魔法で空間を繋ぎ無料で水を使える様にした。
因みに雨で濁りを感知したら、白鯨の綺麗な湖の水に切り替える事にしてる、湧水の方が冷たくって美味しいからね、一応王様から許可は得てる。
何やらガリレオさんが、王様からの伝言で『美味い物を馳走してくれ』とか、頼まれたらしいが具体的にはガリレオさん曰く「魚料理だろう」だそうだ、やはり二足歩行でも猫は猫なんだな。
設計図をBOXに入れて、白鯨から持ち出した材料や魔力を使い、ミストを広げ建物を作り上げて行く。
排水路に自動に繋げ、汚水の排水もスライム等の汚水浄化する生き物が入れる様にする、因みに排水管に入らない様に、逆流弁を採用してるがそれでも入って来る可能性は有る、まあその時はその時だよね。
一応周囲警戒しながら待つが、一応アパートと土蔵の店の間に中庭を設けてる、此れは住む人への配慮付きだが、一応洗濯物や部屋が見えない様に目隠しが施されてる。
因みに日本庭園風だが、池には無いもない…………水すらない、まだ予定は未定だが、紫陽花や秋に紅葉する日本の紅葉を植える予定だ、因みに岩はグランドアルプスから持って来て、アンナ達に石灯籠を作って貰う予定だ………やる気をだしてくれればだが。
因みにグランドアルプスには、国境は在っても誰も開発をしてない為温泉や泉が放置されてる、因みにグランドアルプス五百メートル地点の標高には、少しは人間が居て集落を少しだけ在ったりする、領主とか無い開拓民の集落だが開拓費を国から出してないので、税金等の話を強くは言えないらしい。
因みにガリレオさんと、後で色々見回って色々鉱石や温泉を等の資源を、手に入れようと画策中。
因みにガリレオさんは温泉は知らないが、水着で入る大浴場は知ってるらしい、因みにバスタブで身体を洗う文化は、ヨーロッパ辺りと変わらないみたいだ。
「完成したら我輩が、水を通すこの黒い丈夫なパイプを、湧水を汲み上げるあの不思議な機械にセットすれば良いのだな」
「うん、頼んだよガリレオさん、水の味や質は飲食店には貴重だからね」
「任せろ史郎、あと何で数ヶ所も水源が必要なんだ?」
不思議そうに聞くガリレオさんに、私は言う。
「用途が違うのだよ、用途がね」
「?」
理解できないみたいな顔で、ガリレオさんは突っ立った。
「まあその内分かるよ」
「………分かる日が来るかは、我輩は分からんが」
因みに泉等の湧水付近には、水の魔法石が大漁に在るがそれは従業員のアパートの、水道やお風呂や洗濯水として魔法石タンクを設置してる、因みに魔力を流すと動くマジックランドリーも在ったりする、まあお遊びで作った物だけどね…………何故かシルフィーがジト目だったが。
「普通にお遊びで、造る物では無いですが」
「そうかね?」
「まあ普通はね、アンナと色々盛り込んだらついついね」
「だよね、マスター」
「……………」
シルフィーが更に、呆れ顔が追加されたジト目でアンナと私を見る、仲間外れにされたのが気に入らないのかな?
「まったく、私が居ない間に楽しく作って…………」
何故かいきなり膨れっ面で言うシルフィーに、アンナが手をポンと叩き言う。
「なんだ、ヤキモチか」
「仲間に入れて、欲しかっただけかよ」
「クッ…………アンナさん、余計な事を…………」
こうして色々準備が整い、ガリレオさんに防犯魔法を住人や客や店に対して、悪しき意思を持つ者を寄せ付けない魔法付与もして、色々ありふれたテンプレを回避をした。
因みに無銭飲食や、店に対する嫌がらせを考える人間も入れない、因みに小さな孤児には適応されないが、風呂や食事を提供後に生きる術を叩き込む予定だ。
一応孤児院らしき教会は在るらしい、因みにシスタークレアは神を崇めて無いが、何故かシスタークレアに心酔する人からの寄付により運営された教会、因みにお金を払えば冒険者夫婦の子供も預かってくれるが、夫婦が契約期間内に帰らなかった場合は追い出されるらしい。
因みに孤児と言っても、貴族の手付きの捨てられた赤子や、没落した貴族の捨てられた子供や頭の回転が良い孤児や、将来投資に有効な孤児のみで冒険者の親が平凡だった孤児は、基本受け入れないしのたれ死にそうでも誰も助けないらしい。
善意で孤児の子供を育てる程、人間余裕は無いしシスタークレア以外孤児を受け入れるのは、子が授かれなかった夫婦以外居ないらしいがそれでも、地球の様なお金をCMに使う様な財団法人も無い世界、善意だけで生きれる程世界は甘くない。
「まあ私の場合は、善意ではないけどね………生きたいと望んだ子を、生きる術を与える道を提供するだけだ、自分の意思で来た子供をね」
「………史郎、それは普通に善意だと思うぞ」
何故かいつの間にか隣に居るガリレオさん、何故に独り言を言ってるだけなのに、まあ私はWeb小説の主人公ではないから、誰彼構わずに善意を行わない………人間の教育はお金が必要だからだ。
異世界だろうが地球だろうが、食費等平等に費用は掛かるし日本の常識を、異世界の子供に施す気はない、彼等のルールは彼等の世界だからだが他人を貶めたり、搾取する様な曲がった人生は送って欲しくはない、誰かに誇れる人間には成って欲しい。
「まあ、曲がった人生はを送らない様に、成っては欲しいな」
「まだ孤児は来てないがな」
「来ないのが一番だよ、親が居ても居なくても辛い人生は在るからな」
「? そうなのか?」
「まあそんな世界もあるのだよ」
ガリレオさんは不思議そうに聞いて居た、地球では今の言葉で言えば毒親だろう、子供は親を選べないと言うが、そもそも親が居なければその子は産まれない、違う親から産まれた子はその親の子でしかない。
どんな家庭環境でも、子は生き残る術を身に付けるしかない、どんな世界だろうと………馬鹿な人生を送らない様に。
まあ親の苦労を知らない私だが、まあ結婚とか出来ないと思うから、来た孤児の誰かに店を後に任せたい、人生の選択肢の一つとしてね。
あと何故かシルヴィアさんの好感度が高い、助けただけに過ぎない太った人間に何故に好感度が高いか不思議で仕方ない、しかも王族の公爵令嬢だよ……あり得ないよ!
まあ国帰らず居るのなら、働いて貰うけどね………お客のままで置いとけ無いし。
まあ店が完成して、内装の一部や機材の一部買いそろえたり、住み込みの従業員やバイトが入ってからかな…………まあ、採用人物にトラブルメーカーだけは勘弁だ。
因みに従業員が居なくても、まあ告知なしに来る客何てたかが知れてるから、口コミで客が増える前に接客対応する従業員は欲しい、まあ基本私はカウンターから出たく無いけどね。
後に史郎は大変に賑わう店に、後に後悔をするのだった………そして未来の嫁がこの店に集まる事も知らない史郎だった。
それでは次回に続く。
・エナ
史郎が生み出した新たなゴーレム、散髪の技術や美容師の才能は高いが、とある史郎のアニメ記憶の影響により、モヒカンに強い憧れを示すが………本人がしたいよりも、お客にモヒカンをしたい気持ちが強い。
普通に美容師をする分には、ウィールデンで勝てる美容師はまったく居ない、何故なら地球の現代技術等を内包してる為。