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草薙視点

今回は予告通り草薙視点です!

「それで聖剣を確かめていたって言ってたが何をしてたんだ?」

「まぁ言った通りですね。僕の聖剣は自我がありましてまぁ色々説明を受けてました」

「な、なるほど?」

「あはは……まぁいきなりこんなこと言っても困惑するだけですよね……とりあえず、宿を見つけてその宿で僕の事を色々話しますね」

「お、おう。分かった」

「それじゃああの宿にしましょう!」


ニロさんが指さした宿はギルドから近めの宿だった。宿の名前は【狩人の住処】。中に入ってみると受付には多分僕と同じくらいの年齢の子がいた。


「いらっしゃいませ!二名様と一名様で宜しいでしょうか?」

「えっと……はい。それでお願いします」

「分かりました!料金は銀貨2枚です!」

「へぇ以外に安いんですね」

「うちは格安を売りにしていますので!あっこちらが鍵になります!場所はこちらをご確認ください。では、ゆっくり休んで下さい!」

「それじゃあニロは一旦俺たちの部屋に来てくれ」

「分かったわ」


という訳で無事に宿が見つかった。ちなみにこの宿は朝夕と二食付きである。料理は受付の人、サキさんのご両親が作っているらしい。初めて異世界の料理を食べたみたけど普通に美味しかった。


「それじゃあ聞こうじゃないか、クサナギのいた異世界の話を」

「ええ!それで一体どんな世界なの、異世界って!」

「それじゃあ話し始めますね」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

僕は裕福でも貧しくもない、普通の家で生まれて、育ちました。両親の関係は良く、我ながら愛されて育ったと思っています。ってここから話す必要無いですね。手短に話しますね、その日は特に何かがある訳でもない普通の日のはずでした。朝登校して最初の授業の準備をしていると急に教室全体に魔法陣が現れて気づいたらなんか白い空間に居ました。そこで神様と色んな話をして……


「ってニロさん、聞いてます?」

「ん……聞いてる、聞いてる……」

「あ〜こうなったら多分起きないからそのまま続けてくれ。昼間にでも要約して伝えればいいだろ、多分」

「それもそうですね、それじゃあ話を戻しまして……」


神様はこちらの都合で召喚したからと言って何が特別な力を一個与えると言ったんですよ。それで自分が与えて貰ったのは『格上にも通じる剣』です。それでこの剣ですが前にも言った通り意思がありまして……使い方とかを教わってました。


「なるほどな、だから聖剣を確かめていたって言った訳か」

「はい、そんな感じですね」

「それじゃあ一つ質問いいか?」

「良いですよ」

「聖剣の力ってどんな感じだったんだ?話を聞いた限りだとお前はニロの戦闘中に意識内で聖剣を使ってたんだよな?」

「まぁ剣に自分が使わされてたっていう方が正しいかもしれませんけどそうですね。聖剣の能力は自分の要望通りの『格上の相手にも通じる剣技』を使うことができることと『自在に形を変えられる』事ですね」


まぁあともう一つあるけどハクさんには悪いがまだ言う必要は無いだろう。今は眠っているが聖剣本人にもあまり能力を言いふらすな、と注意を貰ってますからね


「聖剣というだけあって凄いな……」

「他に質問とかないですかね?」

「あぁ、大丈夫だ。それじゃあ……ホーリー、すまないがニロを部屋まで運んでくれ」

「シュー……?」

「いや、お前一応雌だろ?部屋分けた方が良いだろ」

「シュー?」

「いや、なんで不思議がってるんだ?というかお前元野生だろ?まぁ良いけど……それじゃあせめて運ぶの手伝ってくれ」

「シュー〜」

「すまん、という訳で一旦ニロを部屋まで運んでくる。先に寝といてくれ」

「あっはい、分かりました」


ハクさんはなんで言ってる事が分かるんでしょうか……?テイマーと従魔って心が通じあってるって事なんですかね?元野生なのにすぐに従うのもおかしいですよね……はぁ、僕の聖剣もそうだったら良かったんですけど……


「いい加減、まともな会話ぐらいしてくれたって良いじゃいですか、荒凪(アラナギ)

『…………』

「説明の時は話してくれたのに、どうして雑談すらしてくれないんですか?」

『…………』

「うーん……」

「ただいまってなんでそんなに唸っているんだ?」

「あっいえ、なんでもないです」

「そうか?なら良いんだが……明日はスライムじゃなくて俺達が通ってきた森に出る魔物を狩るんだから早く寝ろよ」

「了解です」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「おーい、意識ある〜?」

「うん……ここは?」

「お?意識はあるんだ。それじゃあ名前はちゃんと言える?」

「名前……えっと草薙真です」

「おっけー、大丈夫そうだね」

「あの……ここはどこですか?」

「ここはね〜神剣の意識空間、今の君の状態は精神が神剣の中にある状態かな」

「えっと……なるほど?じゃあ質問なんですけどなんで精神を神剣の中に?というか貴方は誰ですか?」

「ふっふっふ……よくぞ聞いてくれたね!私は神剣そのものさ!で、どうして精神を神剣に連れ込んだかっていうとね、試練を受けてもらう為だね」

「試練?」

「そう、試練。神様がくれたからって無条件で神の剣が使えるなんて面白くないじゃん?それに聖剣には勿論、聖剣より劣る魔剣ですら十全に扱うのに試練があるってのに神剣にないのはおかしいでしょ?」

「いえ、別におかしくは無いと思いますが……まぁ言いたいことは分かります」

「でしょ?という訳で試練を受けてもらうよ」

「ちなみに内容はなんですか?」

「ふっふっふ!それはね〜……内緒だよ!それじゃあ頑張ってね!!」

「え?ちょ!?待ってくだ……!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


アフタちゃん「五話目にして主人公一時交代とか駄目でしょ……」

サブちゃん「いえ、作者曰く次回からは普通にハク視点だそうですよ?」

アフタちゃん「え……?試練は?」

サブちゃん「いつか……まぁ次にクサナギが出てきたタイミングで分かるんじゃないですかね?」

アフタちゃん「えぇ……ってそれもう次回にクサナギ出ないこと確定してるじゃん!?え?なんで!?試練か、試練のせいなのか!?」

サブちゃん「アフタ先輩が混乱してますが今回はここまでです!次回もどうぞお楽しみに〜」

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