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本当に着いたよ

なんということだろうか、俺の願いは届いたのか本当に街に着いてしまった……まぁあれから多分数時間は歩いたけど。なんせあの時はまだ太陽の位置が傾いていたのに今では限りなく頂点に近いからだ。多分それなりの時間をあの後歩いたんだと思う。


「いやぁ本当にありがとうごさいました!」


感謝されるのは嬉しいが俺的には素直に喜べないな……というかそれよりだが


「一つ質問いいか?なんで森で遭難していたんだ?」

「あぁそういえば自己紹介すらしてませんでしたね……実は僕、異世界人なんですよ」

「あら?そうだったのね!」

「へ〜……珍しいな」

「あれ?思ってたより反応が薄いですね!?」

「異世界人なんて姿は違えど珍しく無いからな〜」

「偶にチート?ってやつを持ってる人が居るらしいわね!貴方は持ってるの?」

「え、えっと……僕は持ってませんね。ただなんか特別なジョブに就いてます」

「へ〜……まぁいいか。それで遭難してた理由は異世界から飛ばされて道が分からず彷徨ってたって事で良いのか?」

「あっはい、その通りですね」


まぁ要するに異世界人あるあるをしてた訳だな、こいつ。


「ねぇねえ!そんな事より特別なジョブって何なのよ?」

「えっと《神剣使い》っていうジョブなんですが……神様から神剣と一緒にこのジョブを賜りました」

「なるほどな〜……取り敢えずこれも何かの縁だしこれからよろしく頼むよ」

「こちらこそ、お世話になります!それでさっきから睨んでるこのひ蛇は一体……?」

「あぁ、これは俺の従魔でホーリーって名前なんだが......ホーリー、なんでお前睨んでるの?」

「いえ、なんか生物としての危機を感じていまして……魔物として生命の危機を感じてるんですよね、何故か」

「ほうほう?なんかお前から己の生命の危機を感じてるらしい」

「え?一体なんで......?」

「さぁ?良くわからん」

「二人とも!そんな事より早く街に入りましょうよ!」

「まっ考えても分からないし二ロの言う通りにするか。んでもって今更だけど名前は?」

「僕の名前は草薙真(くさなぎまこと)です。是非草薙って呼んでください」

「了解」

「分かったわ」

「それじゃあ街に入るか!」

「ええ!」

「はい!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「自身の身分を証明するものを持ってますか?」

「ええっと自分は異世界から来たばっかりでして......」

「なるほど、でしたら......」


俺と二ロは村で発行した身分証があったからすんなり行けたがクサナギは当然そんなものは無く少し時間が掛かったが無事に入ることが出来た。ちなみにホーリーは俺がテイマーだと伝えるとすんなり入ることができた。


「さて、まずは......どうする?」

「え?予定とか決めてなかったんですか?」

「そもそもどこに行くかすら決めてなかったからね......」

「取り敢えず冒険者ギルドで冒険者登録するか」

「まっ旅人としてそれが妥当よね」

「えっ!?この世界冒険者ギルドがあるんですか!?」

「あぁそういえば異世界人の大体はなぜか冒険者に対する憧れが強いんだっけ?」

「今にして思えばなんでかしらね......?」

「そりゃラノベを読めば......って伝わらないですよね。簡単に言うと異世界にはそういう冒険譚みたいなのがあるんですよ」

「へ〜......異世界にも英雄譚やら冒険譚とかってあるんだな」

「なるほどね......」

「それじゃあ早く冒険者ギルドに向かいましょうか!!」


テンションの高いクサナギに連れらて俺達は冒険者ギルドに行った。まぁ買い物を終えたであろうおばちゃんに聞くまで場所が分からなかったり道に迷ったりしたが無事に着いたのだから問題ないだろう、きっと。


「はぁはぁ......やっと着いたわね」

「長かったな......」

『案外体力無いんですね、ご主人様』

そこ!体力無いとか言わないの......事実だけども。ちなみにテイマーと従魔は声に出さなくても会話ができるらしい。今日ホーリーの方から話しかけられて驚いたものだ。そのホーリーもまさか会話ができるとは思ってなかったそうだ。会話の内容は秘密だ。


「ハク、どうしてホーリーと見つめ合ってるの?」

「いや、何でもない。早く冒険者ギルドに入るか。ってクサナギはどこに行ったんだ?」

「彼なら休まずにギルドの中に入ったわよ?」

「マジか......それじゃあ俺達も早くするか」

「そうね!!」


クサナギの奴、憧れてたからか行動に出るのが早いな......異世界で言うところの遠足が楽しみで寝られない幼稚園生ってやつか?遠足が何なのかな知らないけどな。


ギルドの中は冒険者で溢れていた。酒を飲んで宴会のようなものをしている人達や依頼が貼ってあるボードを見て悩んでいる人、受付に並んでいる人などがいた。あっクサナギ発見!クサナギは五列ある受付の右から二つ目に並んでいた。うーん......流石にちゃんと並ぶか


「こんにちは、本日はどのようなご要件でしょうか?」

「えっと冒険者登録をお願いします」

「はい!承りました、それではこちらの紙にジョブと名前の記入をお願いします!代筆はいりますか?」

「大丈夫です」


これでも俺と二ロは文字に関して村で嫌という程勉強した。そういえばクサナギは大丈夫だったのだろうか?というかあいつのジョブ神剣使いだけど騒ぎになってないのはなんでだ?まぁ後で本人に聞くか


「はい、登録が完了しました!こちらが冒険者カードになります。それと簡単に冒険者について説明させて頂きますね。まず冒険者ランクについてですが上からX、A、B、C、D、E、Fの7つになります。それと依頼も同じようにランク付けされてますが一応どのランクの依頼も受けれます。ですが失敗しますと依頼料の二倍の支払いが発生しますのでお気をつけください」


ほうほう......高ランクの依頼は高いがその分失敗した時のデメリットが高いわけだ。まっ身の丈にあった依頼を受けるのが一番だろう。


「それとランクが上がる条件ですがF〜Dまでは依頼の合計達成数ですがC〜Aは監督官を認めさせるというような形式になります。Xにつきましてはギルド長の承認及びギルド本部長の承認が必要になります。まぁそこまで行く冒険者ら比較的少ない、というかほぼほぼいないんですけどね。説明は以上になります、早速依頼を受けますか?」

「受けるわ!何か初心者でもできるような依頼はあるかしら?」


さっきまで真剣に説明を聞いていた二ロが突然声を出した。俺としては今日は準備で明日にでもと思ったんだけど、仕方ないから二ロに付き合うか。


「それじゃあこちらなんてどうでしょうか?」


受付嬢さんが見せてくれた依頼は街を出てすぐぐらいの平原に出るグリーンスライムという魔物の討伐依頼だった。


「そうね、街からも近いしこれを受けるわ!」

「分かりました!それでは頑張ってください!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「多分この辺りに......お、あれじゃないか?」

「えーっと......多分そうですね、依頼書に書いてある特徴と一致してますし」


依頼を受けた後、先に登録を済ましたクサナギと合流してそのままグリーンスライムの生息地に来ていた。いやぁ〜クサナギがまだ依頼を決めてなくて良かったよ、流石に一人で依頼を決めるのは悪いと思ったらしい。二ロはクサナギを見習うべきだな。


「それで何匹狩れば良いんでしたっけ?」

「えっと......五匹だな。討伐証明としてスライムの核を持っていけば良いらしい」

「分かったわ!!『魔刃』!」

「「「「ーーー!?」」」」

「はぁー......」


何やってんだ、二ロは......思わずため息が出てしまう。奇襲は良いが敵が密集しすぎている状況下での奇襲はあかんだろ、流石に。しかも誰にも当たってないし


「仕方ない、ホーリー!二ロのサポート頼む!」

『了解しました!『蛇睨み』!』

「スライム達の動きが鈍くなった?とりあえずチャンスね!『魔剣生成 小』」


二ロの手から短剣が生成されていく。魔剣といっても見た目は普通らしい。


「これで終わりよ、『魔刃』!」

「「「ーーー......」」」


魔剣から放たれた『魔刃』によってグリーンスライムは一掃された。そして役目を終えたかのように二ロが生成した魔剣は消えていった。


「さっ!核を集めましょ!」

「そうだな、ホーリー手伝え」

『ええ〜......』


そういえばさっきからクサナギは静かだな......どうしたんだろうかと思ってクサナギの方を見ると何やら真剣な顔をしていた。


「クサナギ、どうしたんだ?」

「............」

「おーいクサナギ?」

「......はっ!?え、ええっとどうしたんですか?」

「いや、お前がどうしたんだよ?なんか真剣な顔でこっちを見てるだけだったしよ」

「えっと、まぁなんというか......聖剣の力を確かめてました」

「ねぇねぇどうしたのよ二人とも!もう核集め終わったし早く帰りましょ!」

「了解ー!それじゃあ帰りながら教えて貰うぞ、何をしてたのかを」

「分かりました」

アフタちゃん「ふむふむ......作者は一旦草薙視点挟むっぽいけど別に無くても良くないとは思うんだよなぁ......」

サブちゃん「一応草薙視点回で神剣の性能とか触れられますし私は普通にいい案だと思いましたよ?」

アフタちゃん「そうかな〜......まぁ草薙が日本でどういう風に過ごしてたとかの描写は欲しいっちゃ欲しいけど後々に残してた方が設定入れやすいような気もするんだよなぁ〜」

サブちゃん「うーんそう言われるとそうなんですよねぇ」

アフタちゃん「やっぱり次回はこのまま続きって感じで新しい依頼の方にしても良いんじゃないかな〜

?」

サブちゃん「まぁ私達がどう思おうが結局は作者次第ですからね〜少なくとも次回草薙視点をやるとしたら伏線入れないとただただ事情説明だけに一話消費する蛇足回になる危険はありますよね〜......」

アフタちゃん「あっ!今回ここまでたって!私達結局今回についてあんまり触れてないよ!?」

サブちゃん「ん?いつも通りじゃないですか?それじゃあ次回も〜?」

アフタちゃん「お、お楽しみに〜!!」


今回の後書きは作者の脳内会議が元になってます。多分次回は伏線があるかもしれないし特にないかもしれない草薙視点 by作者

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