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不思議な出会い

「ふわぁ……うーん……今日もいい朝だ!雨が降らなくて本当に良かった……」

「んっ……もう朝なの?」

「シャー……」

「ニロは兎も角だがホーリー、お前も朝弱いんだな……」


ニロは昔から朝は大人しく、何と言うかどこか抜けてて可愛い感じだが昼間になるにつれて元気が良くなるんだよな……


「朝食は食わなくても平気そうか?」

「ん〜……まぁ夜に肉食べたから平気かなー……」


こいつ……本当に起きてるんだよな?このまま進むと危険そうだしもう少し待つついでにホーリーのステータス確認と俺のステータスニ変化が無いか見てみるか


名前 ホーリー Lv3

種族 シャープスネーク

HP25/25

MP20/20

種族スキル 硬化 シャープファング

スキル 索敵 蛇睨み


ふむふむ……多分だが俺達が動けなくなったのは『蛇睨み』のせいだろう。どうやら魔法は使えないようだ。索敵は便利だから有難いな。気になる点は……後は特にない、かな。

それじゃあ次は俺だな。


名前 ハクLv2

HP15/15

MP25/25

ジョブ《テイマー》

ジョブスキル テイム 従魔召喚 new魔獣言語

スキル ステータス魔法 生活魔法

従魔 1


何か増えてんなぁ……魔獣言語?何それぇ……あっもしかしておっさんが魔物の言葉や従魔の言葉が分かってたのはこのスキルのおかげか!?

というか本当にレベルアップするんだな……子供の時はどれだけ頑張ってもステータスすら見ることができなかったのに……全く、不思議なものだな〜……


「ふわぁ〜……まだ眠いから寝たいですね……」

「うん?聞いた事ない声だな……つまりホーリー?」

「うーん……?ご主人様こっち見てどうしたんですか……?って聞いても分かるわけ無いですね」

「いや、普通に聞こえてるぞ。いや、今わかるようになったって方が正しいのか?」

「それはそれは……じゃあ寝たいので寝てますね〜……」

「いや、もう移動するぞ。ニロが少し目を覚ましたみたいだしな」

「ハクは誰と喋ってるの……?」

「うん?あぁホーリーとだよ」


やっぱりこの時(朝の)のニロは楽で良いな。ずっとこのままでいてくれたら楽なんだけどなぁ……


「ほら、もう出発するぞ」

「分かった……わ」

「ほら、ホーリーも動け。お前2mくらいあるんだから流石に動かせないぞ……」

「分かりました、動きます!動きますからくすぐったいのでくすぐるをやめてくださいご主人様!」

「ほら、懲りたなら早く行くぞ」


これ、もしかしてだけど毎朝しないといけない感じ?だとしたら俺の負担相当大きいんだが……はぁまぁ仕方ないよな……

俺は取り敢えず仕方ないと自己暗示しておいた。じゃないとこれからの朝が憂鬱になって仕方ないからだ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

さて、起きてから歩き始めて大体2時間が経った。運がいい事に魔物と遭遇してない、なんて事はなくホーリーの『索敵』で先に魔物を見つけて遭遇しないように避けて歩いている状況だな。


「ねぇハク、こんなに森をぐるぐるしてて大丈夫なの?」

「うーん……分からん!地図見ても範囲が森じゃ現在地が分かりずらいから地図の意味をなさないしな」

「えぇ〜……」

「仕方ないだろ、それにまっすぐ進んどけばそのうち着くはずだ」

「割とそこら辺苦手なんですね、ご主人様」

「勘違いするな、苦手なんじゃない。適当なだけだ」

「本当ですかね……?」

「なになに、ホーリーちゃんはなんて言ったの?」

「真っ直ぐ行けば大丈夫なはずだってよ」

「ご主人様、ニロちゃんには分からないからって適当なこと伝えるのやめてもらって良いですか!?」

「そうなの?まぁホーリーちゃんが言うなら多分そうね!」

「もう!迷っても知りませんからね!!」

「多分大丈夫だろ、きっと」


それに迷っても信頼を失うのはホーリーだしな。……あれ?我ながら酷いことしてね?今日の飯、ホーリーだけ少し多めに渡しておこう。

俺はそう決心した。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ご主人様、魔物ではありませんが不思議な反応が近くにあります。魔力的には人間だと思いますが……少し違うような感じもします!」

「ハク、ホーリーちゃんはなんて?」

「どうやら近くに人間っぽい何かが居るらしい。現地の人なら道が聞けるから有難いんだが……どうやら普通の人とは感じる魔力が違うらしい」

「取り敢えず会ってみましょうか!人間には間違いないんでしょ?」

「ホーリー曰くそうらしいな」


魔力的には人間だけど少し違う、ねぇ……一体何なんなんだろうな。有り得るのは現地の人間と俺達が魔力の質が違うことだが……森を一つ挟んだだけだからそれは多分ないよなぁ


「ご主人様!さっき話した存在がいきなりこっちに向かってきます!」

「はぁ!?」


俺が驚いてるとその存在は息を切らしながら横から現れた。良かったどうやら人らしい。


「はぁはぁはぁ……すみません!どの方向に進んだら近くの街に行けるのかを教えて貰って良いですか?」

「ごめん、それは俺も知りたいわ」


咄嗟に言葉が出てしまった。いや、これは不可抗力だろう。正直それは俺も知りたい、朝から歩き始めてもう4時間だ。いい加減疲れたし、朝には昼ぐらいには着くだろうと思っていた。森を舐めてたよ……地図では他に比べて小さかったのに!俺は己の世間知らずさを思い知ったよ。


「もしかして同じく遭難した方でしたか?」

「いや、遭難って程では……実は俺達……」

「私達はまだ森に入ってから二日目だし遭難って程じゃないわよ!それに話によればもう少しで街に着くらしいわ!」


迷子の状態なんです、その言葉が出るよりも早くに二ロが言い放った。いや、街に着くとは一言も言ってないが!?何処から出てきたんだよその言葉!ニロは無責任な事を言ってはなりませんって習わなかったのだろうか?


「そうなんですか!?」

「えぇ、そうよ!ね、ハク?」


俺に振らないでもらえないかなぁ!?後遭難してる人!そんな希望を見つけたような顔向けないでくれ!素直に答えずらいじゃん!いや、ここは本当のことを言うべきだ!


「えぇ後三十分くらい歩けば着く距離ぐらいなはずです」

「そうなんですね!助かりました!それじゃあなんですし一緒に行きましょう!」

「そ、そうですね……」


俺の負けだよ、あんな顔向けられたら本当のこと言いずらいじゃん……いや、確か異世界には嘘から出た真って言葉あるらしいしそれに賭けよう!お願いします神様、どうか本当に三十分くらいで着かせてください!


俺は切実に神様に願いを捧げるのであった。

アフタちゃん「ねぇねぇ、今回魔力で人かどうかをホーリーが判断してるけど魔力とMPの違いって何?」

サブちゃん「いい質問ですね、こういうのですよ!後書きに登場する我々の存在意義は!決して謎の茶番をする場所じゃないんですよ!!」

アフタちゃん「急に騒いでどうしたの……?それより早く教えてよ」

サブちゃん「えーっと……作者曰く、本作での魔力とMPは、魔力はMPを具現化したものでMPは魔力を数値化したもの、だそうです!」

アフタちゃん「つまりステータス以外ではMPの事を魔力として表現するってこと?」

サブちゃん「そうなりますね、ただMPを回復する液体……回復薬はマナポーションだそうです」

アフタちゃん「へ〜……取り敢えず作者は殴られて良いと思うよ」

サブちゃん「えっ?急にどうしたんですか……こわ……あっ今回はここまでだそうです!」

アフタちゃん「それでは!次回もお楽しみに〜」


オチなんて後書きには存在しないんだ…… by作者

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