旅立ち
結局その場は親に報告しないとと言って解散した。
はぁ〜本当にどうしょうか……一度決めたら変えないからと言って一緒に旅に行くのもな〜……よし!親御さんの説得に期待しよう!
結局俺はその考えに逃げた。本日二度目の逃げるは恥だが役に立つってやつだ。
まぁ多分親御さんも止めるだろし大丈夫だろうと思う。
「あら、おかえり〜割と遅かったわね?何かあったの?あっ朝ご飯はもう無いわよ?」
朝ご飯もうないのか……お腹が空いたが仕方ない、我慢するか……あっ!母さんに相談すれば何とかなるのでは!?我ながら天才だな
「いや何かあった訳ではないんだけど……二ロが旅に着いて行くって言うんだよ。どうしたらいい?」
「まず旅立つことを初めて聞いたのだけど………まぁいつか旅立つだろうと思っていたからいいわ。それよりニロちゃんの件よね……親御さんが良いって言ったら連れてってあげなさいよ」
あれ?この反応は……い、いや聞いて確かめるまではまだ分からない!!
「……えっと母さんもしかして賛成派?」
「ええ、賛成派よ」
はっきりと言い切られた。そっか~母さん賛成派か〜……えっとこれもしかして連れてくしかないやつでは??いや、俺はニロの親御さんを信じるぞ!!きっと止めてくれるはずだ!!
ーーーーーーーーーー翌日ーーーーーーーーーーーー
「お父さんとお母さんから許可が出たわ!」
朝早くから訪ねてきてなんだと思ったら絶望の知らせだった……
「といゆう訳で私も旅に着いて行くわ!」
「おう……分かったよ。じゃ今日準備して明日出発な」
「ええ分かったわ!」
もう俺は諦めることにした。親御さんの許可出たら俺は抵抗する事はできない。そのレベルでニロは我を通す女なのだ……
「明日旅立つのね……なんか感動しちゃうわ」
「いやいや、一応すぐに戻ってくる予定だからね」
「すぐってどのくらい?」
「うーん……三年くらいかな?最低でもそのぐらいだと思う」
「じゃあ必ず一ヶ月に一回ぐらいは飛龍便で手紙出しなさいね」
「えぇ……まぁ覚えてたら送るよ。そんじゃおやすみ〜」
「はいはい、おやすみ」
ーーーーーーーーーー翌日ーーーーーーーーーーーー
「それじゃあ行ってくるよ。父さんにはよろしく伝えといて」
「分かったわ、まぁあの人もいつ帰ってくるか分からないけどね〜」
「ははは……取り敢えず伝えといてね。それじゃあ行ってきます!」
「分かったわ、ちゃんと帰ってきたら伝えとく。行ってらっしゃい!」
きっと今の自分は少しだけ……いやかなり舞い上がっているのだろう。視界がいつもより広く見えてまるで別の世界にいるみたいに感じる。
「よっニロ。忘れ物はないよな?暫く戻ってこないんだから忘れ物があったら大変だぞ」
「もう!!私はそこまで子供じゃないわよ!そんな事言ってハクこそ忘れ物はないわよね?」
「流石に無いよ……それに忘れても問題ない物しか持っていかないからな」
「おう……そういえばお前達は今日旅立つのか。無事に帰ってこいよ」
「プルプル!」
「勿論そのつもりよ!」
「ライムは相変わらず元気ですね」
今日の村の警護はテイマーのおじさんだったらしい。フォレストスライムのライムが元気に揺れている
「おう!まぁこれでもライムは心配してるんだぞ、お前達のこと」
「そうなの?安心してライム私達は無事に帰ってくるからね!帰ってきたらまた一緒に遊びましょ!」
「プルー!」
「それじゃあおじさんにライム、行ってきます!」
「行ってくるわね!」
「おう、行ってらっしゃい!」
「プルプルプルー!!」
アフタちゃん「あれ?何か大きく変わってない?おじさんとかライムとか居なかったよね!?」
サブちゃん「そういう事はあまり言わない方が良いですよ、新規さんもいるかもしれないんですから」
アフタちゃん「そ、それもそうなんだけど……というかそんな事言ったら私達の存在意義がなくなるじゃない!」
サブちゃん「昔から存在意義なんてあってないようなもんですよ」
アフタちゃん「ん?なにこれ台本?えーっと……フォレストスライムとは森に住んでいるスライムであり、木の根などを操って人を襲う?」
サブちゃん「またフォレストスライムは緑色の透き通った色をしていてライムの名前の由来はスライムのスを抜いただけ……」
アフタちゃん「これもしかして私がいる存在意義って事?」
サブちゃん「どうやらその様ですね……あっ今回はここまでのようです」
アフタちゃん「それじゃあ……今回も読んでくださってありがとうございます!良ければ次回も呼んでください!」
サブちゃん「それでは次回もお楽しみに〜!」