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アルカディア ~サービス開始から三年、今更始める仮想世界攻略~  作者: 壬裕 祐
尊き君に愛を謳う、遠き君に哀を詠う 第七節

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アイリスが答えを待っています。


 ────ほとんど完全に、不意を突かれた形。けれども戸惑いと驚きだけでなく、振り返れば納得してしまう王子様の顔が過去そこに在った。


 それは、本当に、彼が言う通り。


 誰より『突然』に押し掛けて、誰より『突然』に恋をして、誰より『突然』に彼の心を暴いた……正確には、やり返す・・・・意趣が在ってのことだったとはいえ。


 文句は言えない。言うつもりはない。



 元より、きっと、そろそろだろうと思ってはいたのだから。



「──…………」



 いつから心を備えていたのか、遡っての詮索など今更すまい。既に彼が辿った思考の事実は揺らぐことなく、また此処に在る今も姿を変えることはない。


 驚いている。それは間違いない────けれども、


「…………ん」


 右を見ても、左を見ても、そして正面を見ても。


 この場にいるのは、全て等しく、今に至っては自分自身の〝大切な人〟だから。


 私も、揺らがない。変わらない────誓った通りに。どんな未来が選ばれようとも、この私が守るからと己が心に決めた通りに。



 アイリスは恋をした男の子ハルの選択へ、ただ静謐に耳を傾けた。



 さあ、


「──────……俺は」


 答えが、齎される。






三人分ある、気を付けて。

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― 新着の感想 ―
やべぇ……本読んでて胃が痛くなるのは初体験だ 胃薬なんて常備してないのに……。
全員ハッピーエンドはない感じかコレ...? なんか全員分責任取ってくれませんかハルさんよぉ...!! まじで頼む無茶苦茶なハルであってくれ
本当に直前の直前の話にだけ感想がたくさんあってそれより前の二つには感想がゼロなの本当に登場人物も読者も覚悟を決めてるんだなって……… _(:3」∠)_ツラタン…
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