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スキル解説【Haru】

――――――――――――――――――

◇Status◇

Title:曲芸師

Name:Haru 

Lv:100

STR(筋力):100

AGI(敏捷):200

DEX(器用):0

VIT(頑強):0(+150)

MID(精神):550(+400)

LUC(幸運):300


◇Skill◇

全能ノ叶腕ナラク・ガンダールヴァ

十撫弦ノ御指ミストルアーデ

《ルミナ・レイガスト》

《エクスチェンジ・インプロード》

《欲張りの心得》


・水魔法適性

《アクア》

《フラッド》

水属性付与エンチャント


・Active

《リフレクト・エクスプロード》

《ブレス・モーメント》

空翔ロケット

《浮葉》

鏡天眼通アイズ・オキュラス


・Passive

《白竜ノ加護》

《アテンティブ・リミット》

超重技峨ギガント・フィガー

《剛魔双纏》

兎乱闊駆ヘアリアル

《ランド・インシュレート》

流星疾駆フローティングスター

《極致の奇術師》

《危輝回快》

《削身不退》

月揺の守護者ルナ・ノウバディ

《魔を統べる者》


《リジェクト・センテンス》

《四辺の加護》


◇Arts◇

【結式一刀流】

飛水ひすい

打鉄うちがね

天雪あまゆき

枯炎かれほむら

七星ななほし

鋒雷ほうらい

 口伝:《結風ゆいかぜ

――――――――――――――――――


 お 待 た せ 。


《リジェクト・センテンス》を始め、白座戦など三章後半にて獲得したものに関しては後に本編で触れるのでノータッチ。その他は進化前含め既に本編で主人公が適当解説したスキルも軽く触れつつ一通りンバァアアアっと解説していきます。


 長くなるぞ、覚悟しろ。




・《万能ノ腕ガンダールヴァ》――《複数武器適性》派生第三段階。


 成長前と比べて全ての装備品に関する補正値その他が向上しているが、それでも一極型にはまだまだ劣る。この適性ツリーをアクティベートしている主人公がそれでもなお『火力不足』に悩まされていないのは、ひとえに超重量武器運用と超速機動による慣性ブースト、そして【結式一刀流】というぶっ壊れ流派の縮地術に連なるアバター操法を会得してしまったゆえのバグ。


 現状はユニークスキルツリー。というより、適性ツリーの第三段階以降は基本的に各プレイヤーのユニーク派生になるパターンが大多数。



・《コンストラクション》――《クイックチェンジ》派生第三段階。


 全武器適性ツリー専用スキル《ブリンクスイッチ》と《コンボアクセラレート》が統合進化した上位ユニーク。前身の切り替えスキルからただでさえ短いクールタイムが更に短縮された他、『切り替えから五秒間だけあらゆる武装を完璧に使いこなせる』という能力が追加された。このため重量含め各種ステータス参照の制限なども一切を無視して装備を運用することが可能。『戦闘中に使用した武装の数が多ければ多いほど補正倍率が増していく』というオマケパッシブも付いており、ニ十種程を運用すれば専用ツリーを超えるかも。それは言い過ぎかもしれない。


 ただし《ブリンクスイッチ》の時点では存在していた『身体から離れた位置で武装を呼び出した瞬間の座標固定効果』が消去されたため、それまでのような武器踏みによる空中機動は不可能となった。



・《フリップスロトーク》――《十撫弦ノ御指ミストルアーデ》の前身。


 囲炉裏君戦からお馴染みのマシンガンハンドスキル。発動時に左右任意の手首から先の部位へ強化効果《自動投擲》を付与。所有権を有する武装及びアイテムに触れることで、STR&AGIに応じた強度の『投擲アクション』が出力される。『照準操作を視点で行う』という特徴を持ち、タネがバレると射線が筒抜けになるという弱点アリ。効果時間十秒。


 最初からそうだった気がしないでもないが、主人公が成長するにつれて搦手やちょっとした牽制程度で雑に使われることが多くなっていた。基本的に投げるよりも自分でカッ飛んで行った方が早くなっちゃったから仕方ない。



・《ウェアールウィンド》――《ルミナ・レイガスト》の前身。


 プレイヤーの四肢及び保持武装に強化効果《暴風の加護》を付与。防御力及び各種属性耐性などが前身の《ガスティ・リム》から向上すると共に、四肢に纏った暴風を各一発ずつ『暴発』させることによって衝撃波を放つことができる。


 実は主人公お気に入りスキルの一つ。低コストで持続時間が長く、かつ雑に切っても安定した活躍を見込めるため、信頼からなのか反射的に起動して頼る場面が多かった。ちなみに〝風〟を纏ってはいるものの厳密には『魔法』ではないため、暴発リリースを直撃させても魔法ダメージは発生しない。



・《エクスチェンジ・ボルテート》――《前略インプロード》の前身。


 クイックチェンジスキルによる武装変更の回数をカウント。起動時に蓄積したカウントに応じて次の攻撃へ強化効果を付与するスキル。最大カウント数は100。上限蓄積時、強化効果《白渦の奔流フヴォルト・ボルテックス》を追加付与。攻撃力の高倍率強化に加えて、一撃に限り耐久値減少無効化を得る。


 名前が長い。囲炉裏君との戦いでフルパワーを解放した後、あんまり活躍の場が回ってこなかった可哀想な子。『必殺技のお供』なんてこれ以上ないほど盛り上がりと親和性が高いカードであるはずなのに、不思議である。


 だから進化した。



・《欲張りの心得》――所持品の重量を3%削減する。


 主人公もほぼ存在を忘れている。可哀想。



・《水魔法適性》――魔法適性ツリー基本五大属性の一つ。


 大器晩成型で各種支援魔法の多彩さに優れた属性ツリー。鍛え初めこそ〝火〟や〝風〟には攻撃力で劣り〝土〟には防御力で劣るが、最終的には肉薄するだけのポテンシャルはある。ちなみに水場では魔法行使に上方補正が掛けられるという特性を持つが、()()()()()となると逆にほとんどの魔法がまともに使えなくなるという残念な特徴があったりする。



・《アクア》――水魔法適性の基本魔法。


 普通に使うと水パシャン。魔力馬鹿が全力全開で使うと大洪水。 



・《フラッド》――水魔法適性の初級魔法。


 別名テラアクア。術者のMIDステータスに応じて大量の水を即時召喚するお手軽洪水スキル。パーティプレイかつ閉鎖空間でぶっ放せば批難囂々待ったなし。


 全力全開の《アクア》と似たような事象を出力する魔法ではあるが、初めから『大量の水を召喚する』という設計であるため無理矢理に垂れ流す形となる《アクア》と比べMP効率という面で圧倒的に優秀。優秀だが、水適性には他にもっと悪さ・・ができる魔法がゴロゴロしてるので相対的に凡。



・《水属性付与エンチャント》――水魔法適性の初級魔法。


 任意の武装に水属性を付与する。同時に付与できる対象は一つのみ。水の属性付与はMP効率に優れる代わり、ダメージ補正が少々控え目となっている。


 武器での攻撃に属性を付与することによって『物理&魔法』を両立させられる便利魔法。しかしながら術者と対象者のMID対抗など諸々の仕様からアルカディアでの地位は微妙。微妙ではあるが、使う人によっては普通に強魔法と成り得るので舐められているわけではない。


 なおソラハルてぇてぇスラッシュはバグの領域なので別枠とする。



・《リフレクト・エクスプロード》――《クイット・カウンター》派生第三段階。


 前身の《リフレクト・ブロワール》から性質をガラリと変えた超攻性防御スキル。盾、あるいは手甲に類する武装を対象に起動することで『待機状態』となり、物理的な敵性攻撃を受け止めることで強烈なカウンターダメージを跳ね返す爆発反応装甲リアクティブアーマーとして作用するビックリ技。


 このスキルは『受け止めた攻撃の威力を半減した後に3:7の割合で術者と攻撃者に分配する』という性質を持っているのだが、この術者へのダメージ判定がまさかの()()()()()()()()()()()()。つまり主人公が持つ特殊称号『曲芸師』による自傷ストッパーに引っ掛かる。とんでもねえ悪辣。



・《ブレス・モーメント》――《トレンプル・スライド》派生第二段階。


 起動者のアバターをAGIに応じた速度で半径五メートル以内の任意の場所へ送り届ける。前身である《トレンプル・スライド》から二十秒⇒二分超とクールタイムが大幅に伸びたことで雑な運用ができなくなったが、そのぶんいざという時の自動回避として切り札感が増した。そして最後まで切られることのない半エリクサーのような存在と成り果てた。そもそもの基本回避性能が高過ぎるんだよアイツ。



・《空翔ロケット》――《瞬間転速イグニッション》派生第二段階。


 自傷コスト型のアクティブスキル。任意起動時に踏み込みの強弱で出力を決定し、自動でHPを消費して足元を基点に超推進力を瞬間放出する。アルカディア史上初の『正式な空中ジャンプ』を可能とするぶっ壊れスキルではあるものの、真にぶっ壊れているのは性能でも利便性でもなく安全性。消費HPの割合に応じた出力%となるのだが、100%で踏み込めば当然HPも100%が消し飛ぶ。主人公は特殊称号の自傷ストッパーでスキル起動による即死はしないものの、慣れない内は壁や地面への爆速熱烈アプローチの後に数限りなく爆発四散した。


 ついでに某〝兎脚〟との相性が致命的に悪く、事実上の制御不能スキルとなっていたが新装備【海星蛇の深靴マリステイク・ブート】の補助により乗りこなすことに成功。それ以前からお師匠様の無茶ぶりをキッカケとして全力全開の連打に限り操れていた気がしないでもないが、結果的に死にかけてもいたのでやはり専属魔工師殿は偉大。



・《浮葉》――ユニークスキル第一段階。


 自身の身体に作用している全ての運動エネルギーからひとつを選択、優先化することで身体の進行方向を丸ごと変更する特殊スキル。更にアバターに作用する重力を軽減、及び空気抵抗を無効化。加えて効果時間中は身体駆動に際して体重による負荷を極小化するが、実際の数値的重量は変動しない。


 前述の《空翔ロケット》が主人公と噛み合い過ぎた他、後述の《兎乱闊躯ヘアリアル》の特殊効果も使いこなせば割と優秀だったため出番がめっきり減ってしまった元神スキル。性能だけで言えば現在も神スキルの範疇ではあるのだが、今は雌伏の時か。アイリス戦でLAのピースにはなったので、重要な活躍自体はしていたりする。



・《先理眼フェイタルリーク》――《鏡天眼通アイズ・オキュラス》の前身。


 敵性攻撃の進路予測を可視化する任意発動のアクティブスキル。大量のMPを消費し続けることで効果持続、術者の任意で中断可。MIDステータス+50につき未来予測範囲が二秒ずつ拡張される他、赤色で表示される攻撃予測線の濃淡により攻撃順を判断することが可能。クールタイムは継続時間に関わらず効果終了時からニ十分。


 物語が進むにつれて、実は主人公が「クッッッッッッッッソ使い辛い」と困り果てていた()()()()()()()()()。使い辛いというか、疲れるから使いたくないが正しいか。というのも本人が高速戦士にあるまじきMID偏重ステータスとかいう訳のわからないビルドへと成り果てたせいで、未来予測の範囲が拡張され過ぎて視界が真っ赤っかになっていたから。持ち前の『記憶』によって運用自体はなんとかこなしていたものの、白座戦で滅茶苦茶バテていたのは大体これのせいだったりする。スキルを渡したシステムちゃんも困惑していたと思うが、そもそもMID爆伸びの発端となった【紅緋の兎飾り】を渡したのもシステムちゃんなので元凶でもある。


 なお進化後のお目々・・・――



・《体現想護》――《白竜ノ加護》の前身。


 『達成困難な事象に対して補正が入る』とかいう迫真の謎テキストを主人公に叩き付けた、そのもの僅かな主人公補正をプレイヤーに付与するスキル。


 残念ながら主人公は元から主人公なので、効力を発揮していたのかは不明。



・《アテンティブ・リミット》――《アウェイクニングブロウ》派生第二段階。


 前身の『プレイヤーを認識していない対象への初撃に高倍率の威力補正』から性質を変え、戦闘中に『相手が自分をターゲティングしていない時間に比例して次の一撃の威力が向上していく』という小回りの利く(?)スキルとなった。


 本編で説明が入らなかったことからもわかる通り、まともに機能していたかと言われれば否。基本的に()()()()()()()()()()()()ということも相まって、注目されていることが常だったので効果発動自体が稀。また発動してもそもそも手数が多いタイプなので、微弱な蓄積値を悪戯に散らすだけで終わり火力には全くと言っていいほど寄与していなかった。


 純粋に噛み合っていない。活躍する日は来るのだろうか。



・《超重技峨ギガント・フィガー》――《重撃の操手》派生第三段階。


 前身である《過重撃の操手》から更に重量武器の威力補正が向上した他、クリーンヒット時に自動発動する特殊効果『振動撃』を獲得。対象の防御力を一定割合無視する装甲貫通能力を発揮する超有能スキルへと昇格している。


 ただし発動条件に『対象武装を術者が直接操作していること』が含まれているので、投擲行動では作用しない。無限【愚螺火鎚グラビドン】お手玉(装甲貫通)とかいう無法中の無法は許されなかった。元々やってることの大体が無法定期。



・《剛身天駆》――《剛魔双纏》の前身。


 前身《韋駄天》君が筋肉堕ちしたDEX補正スキル。身体稼働速度が一定値を超えた場合に自動発動。AGI補助に働くDEXの値にSTRの数値を上乗せするが、発動規定を満たす速度を維持する限り効果量は減少を続ける。


 まず間違いなく、これがなければ主人公のアバターは使い物にならないであろう神スキル。つまりそんな神スキルが進化した《剛魔双纏》様は



・《兎乱闊躯ヘアリアル》――《兎疾颯走ラビットラン》派生第二段階。


 走行、及び跳躍におけるアバターの挙動を補助、加えて踏み込み時に必要な動作を削減した上で初速を高速化する。限界速度での身体稼働時、AGIを補助するDEXの働きに上昇補正がかかる。前身《兎疾颯走ラビットラン》からの進化後は跳躍滞空時に思考操作トリガーで虚空を叩ける効果が追加された。効果を発動出来るのは一度の跳躍につき両手両足で各一回ずつ、あくまでも『叩く』程度であって空中ジャンプを実現させられるような出力は発生しない。


 人外高速機動の核を担う神オブ神スキルであると同時に、数限りなく主人公を悩ませ続ける問題児オブ問題児スキルでもある。踏み込み時の動作を問答無用パッシブで削減してしまうため繊細なアバター操作が困難を極め、結式一刀の修行や《空翔ロケット》との和解において多大なる難を生み出した。


 とはいえ馬鹿な子ほど可愛いというか、実のところ主人公が最も気に入っているスキルでもあったりする。嫌よ嫌よも好きのうち。両想いだね。



・《ランド・インシュレート》――《跳躍機動》派生第五段階。


 前身である《フェイタレスジャンパー》の正統強化スキル。跳躍行動にクリティカル判定を付与する特殊効果を据え置きに、安定性、加速力が向上している。


 掲示板回で晒されていた問題児スキルの進化系。効果内容についてはそのまま《フェイタレスジャンパー》の強化版だが、向上した〝安定性〟についてはあくまで『跳躍後の姿勢安定』に関するものなのでクリティカル発動を容易にする類の効果ではない。つまりピーキーな性質もまた据え置き。


 主人公は『記憶』の応用による()()()()()()()()()()()を無意識下で常用しているので参考外。おそらくスキル習得から一度も失敗したことがないと思われる。



・《流星疾駆フローティングスター》――《ボアズハート》派生第三段階。


 パッシブで発動するもの以外のスキルやバフに頼らず、アバターの限界を超えた速度を出力することで発動する特殊機動スキル。効果は『挙動に作用しない減速の無効化』であり、例えばこのスキルが起動中に跳躍⇒落下という挙動を行うと、一切の減速を挟まずトップスピードを維持するまま天と地を往復する変態と化す。


 一々描写されないだけで地味にちょくちょく発動している有能パッシブ。これまた描写されていないだけで『発動後は走らずとも速度が維持される』という副次効果がある――が、減速無効はあくまで挙動に作用しないものなので、足を止めれば保存された速度のまま地面にお辞儀して弾け飛ぶことになる。


 四柱戦争でユニ君の《鎮樹の王権レガリアス》に囚われて減速している描写があるが、あれはAGIの減算により『アバターの高速機動適性が減少した』ことによる影響。この高速機動に関するAGI補正には空気抵抗の低減など様々な効果が含まれているため、それらが諸々低下したことで結果的にトップスピードが削り取られた形。


 なに言ってるのかわかんなくなってきたけど、そういうことにしておいて。



・《極致の奇術師》――《奇術の心得》派生第二段階。


 常時発動のパッシブ効果と代償付きアクティブ効果を併せ持つ特殊スキル。


 パッシブの方は前身となる《奇術の心得》からの正統進化。自傷ダメージの感覚遮断は据え置きの他、DEX補正によるアバターの器用さ向上と転倒耐性が強化された。アクティブの方は対アイリス戦でお披露目した強化効果《極致の奇術師トリックスター》。効果終了時にあらゆる保護を無視して強制的に死亡する契約に縛られる代わり、三百三十三秒の間アバターの操作系統を変更することができる特異な権能を発揮する。


 現在基本的に主人公が使用自粛している公式チート自滅スキル。無意識の身体操作系統である『内』に〝糸〟を繋ぐことにより、顕在意識の身体操作系統である『外』の出力と統合、結式一刀の『縮地』を完全再現することができる。


 ぶっちゃけた話、現在の主人公がこれを起動した場合の単純スペックは剣聖様0.7人前くらい。それに加えて持ち前のビックリ箱を遺憾なく発揮するため、初見での対応難度は際限なく跳ね上がる。その結果が四柱のラストにおける実質的な【剣ノ女王】の撃破……なのだが、実際のところ派手な三次元機動により誤魔化しているだけで本物の【剣聖】と比べると粗だらけ。諸々の種がバレている一定以上の実力者相手だと、下手をすれば足を引っかけられて瞬殺されかねないというかまず間違いなく瞬殺される。『一定以上の実力者』という括りが少なくとも剣聖様大好き侍と同等以上の者、という高い次元であることはまた別の話。



・《危輝回快》


 条件発動型のパッシブスキル。HPが二割未満のレッドゾーンにある間、MPの自動回復速度が倍になる。


 四柱戦争後に発現した非ユニークのパッシブスキル。取得者多数。回復速度が倍になると聞けば大した効果に思えるが、そもそもプレイヤーの自然回復力が基本的に大したことないので『あればまあ』程度の凡スキル――であるはずが、主人公の近接職にあるまじきMID数値による()()()()の回復量と併せると、後述する《削身不退》の消耗を持続的にある程度は賄えるという地味なコンボが発生する。それでも良スキル止まりだが『あると嬉しい』くらいの地位は築いているか。



・《削身不退》――ユニークスキル第一段階。


 HP上限に対する総自傷ダメージの比率に応じて、武器と武器の打ち合いにより生じる削りダメージを割合カット。更に余剰分のダメージをMPで肩代わりする。


 四柱ラストにて【剣ノ女王】とのギリギリの打ち合いを支えたパッシブスキル。その性質から基本的に《鍍金の道化師クラウン・クラウン》運用中にお世話になる形が多いため、自動的に並列発動する前述の《危輝回快》によってMP消費を僅かながら賄えるコンボが発生する。それがなくとも主人公の戦闘スタイル及びビルドとなにからなにまで性能が噛み合っているため、お気に入りスキルの一つである。



・《月揺の守護者ルナ・ノウバディ》――《キャリーランニング》派生第四段階。


 前身の《守護者の揺籠》から進化したユニークスキル。プレイヤー含む『ヒト』の運搬に性質が特化され、他の重量物に関する補正は消失した。対象者一人に限り、抱えている際の重量など諸々の負荷を一切無効化。対象に何らかの要因で発生したダメージを肩代わりする効果はそのままに減衰割合が五割から七割まで強化され、更に《削身不退》同様にHPではなくMPで受けられるようになった。


 お姫様抱っこスキルの正統強化版。抱えられる対象者の負担軽減も相当なものとなっており、主人公が遠慮なく《空翔ロケット》を連打してもそよ風程度しか感じないレベルに進化。でも多分ニアちゃんは《空翔ロケット》一発でダウンする。



・《魔力運用効率化》


 プレイヤーのMP消費を低減、自動回復力を向上させる。


 汎用人権パッシブ。ないと話にならないという意味ではなく、人権レベルで基本的に誰もが所持しているという意味。戦闘職、非戦闘職にかかわらず、誰でもある程度の期間プレイしていれば勝手に生えてくる大衆スキルである。


 効果量は微々たるものなので、さっさと取得して育てようねという枠。



・《魔を統べる者》――《魔力運用効率化》派生第二段階。


 プレイヤーのMP消費を低減、自動回復力を向上させる。


 汎用人権パッシブの進化版。ここまで来ると『結構やり込んでる奴』あるいは『湯水のようにMPを消費しているMID馬鹿』程度になる。古参プレイヤーは大体所持しているので、まだまだ大衆スキルの範疇である。



・《四辺の加護》――ダンジョン攻略報酬。


 基本五大属性の内〝火〟〝水〟〝風〟〝土〟属性に対する魔法抵抗力が向上。


 ないと話にならないという意味での、戦闘職における取得必須スキル。効果量が甚大というわけではなく、発動条件も無しで永続的に耐久力を上げられるのだから全員必ず取っておけという代物。個人のMID数値と作用し合い最終的な軽減率は数パーセント程度だが、実際その数パーセントがギリギリの戦いで生死を分けたりするので侮れない。これを取らずして〝上〟の戦場に来る奴はいろいろとお察し。


 つまりどこぞの曲芸師はお察し。悔い改めて。






一万文字まではいかなかった。

脳内データを出力するのに五時間かかった。

長くなる覚悟が足りていなかったのは私だった。


ソラさんの分は後日更新に回すと決めた。

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― 新着の感想 ―
>《リフレクト・エクスプロード》 よくよく読み返してみるとやべぇこと書いてあって草 要は絶対防御スキル化したってこと? 流石に許容範囲はあるんでしょうか? 大体どれくらいかイメージが欲しいです。
[気になる点] ステータス欄からコンストラクションが抜けているのはわざとでしょうか?
[良い点] 奇術師を使用し全力全開になってもも、0.7剣聖の初見殺し特化で剣聖様に比べて"雑"止まりな所 剣聖様の『格』が保たれてるの"分かってる" 流石は先生&師匠…! [気になる点] (剣聖様だ…
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