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第十一幕 足りないものだらけの自分で歩く



 第十一幕 足りないものだらけの自分で歩く


 漂流船 姫乃サイド


 01 会議

 オリオン、キャロは不在で。太陽達が話し合う。

 コヨミ「オリオン君達どこにいったのかしら」

 ローズ「そういえば昨日から見てないわね」

 プヨ「確かに見てないプヨ」


 02 箱舟の管理者達

 管理者達は、太陽、ローズ、プヨ、オリオン、キャロ、レミィの六人。

 いくつもの異世界に召喚されてきた太陽。

 とある世界で指名手配やってたローズ。

 とにかくマスコットを自称するプヨ。

 何百年も生きてるオリオンとキャロ。

 神様的な存在になってるレミィ。

 ディーク「濃いメンバーだな」

 姫乃「こ、個性的ですね」


 箱舟に関する方針を決定する時は、七人のうち四人の同意で動かしていく。


 03 日常の困り事

 ルミナリアが追いかけていた少女は、魔物のこどもを腕に抱えていた。

 ルミナリア「だめでしょ。リルちゃん」

 リル「だって怪我してた」

 勝手に魔物を居住区に連れてきてはいけません。


 04 箱舟の方針

 姫乃達を助けたい派と、助けたくない派に分かれる。

 コヨミ「力になってあげたいわ」

 レミィ「右に同じくです」

 太陽「得体のしれない人間に時間も手間もかけてられん」

 ローズ「おおむね太陽と同意見ね」

 プヨ「困っているなら力になってあげたいプヨけど」


 05 ちょっと待っててね

 いずれにしても、すぐ転移装置を使うのは無理。

 コヨミ「準備がいるし」

 レミィ「こちらにも予定があるので」

 姫乃「分かりました」


 姫乃は皆が心配だけど我慢。


 06 合流

 姫乃、ディーク、ケイク、アイナ、ツバキが合流する。

 アイナ「牢屋に閉じ込められちゃったのは久しぶりかな」

 ツバキ「……」

 ケイク「うーん、こっちはいまいち記憶がはっきりしないんだよねー」

 姫乃「大丈夫ケイク」

 アイナ「あ、こっちはスルーなんだ」

 ツバキ「……何か体調が悪いのか」

 アイナ「ツバキ君は優しいね。ごめんね、大丈夫。ちょっと今のはすねてみただけだから」


 07 一時的な協力

 アイナは一応、姫乃達に協力するらしい。

 アイナ「コッチの世界じゃ勝手がわからないし、ここで敵対する理由はないもの。せめてツバキ君や、一応ディークさんを元の世界に帰すまではね」

 ディーク「なんで俺?」

 ケイク「意味深なセリフを言うだけで、説明はしないんだよねー」

 アイナ「信用できる? 私の口からの言葉」

 ケイク「うーん、無理かなー」


 08 なんだか警戒されてるような

 太陽に警戒されている姫乃。そしてアイナ。

 姫乃「何かしたんですか」

 アイナ「別に特別な行動をとったつもりはないんだけどな。でも、色々な世界に言ったらしいから、私達と似た顔の人と何か因縁があったのかもね」

 ディーク「姫乃様をお前と一緒にすんなよ」

 アイナ「だって顔同じだし」


 09 倒れた

 姫乃は根を詰めすぎて倒れた。風邪かな?

 ケイク「大丈夫?」

 ディーク「大丈夫ですか、姫乃様」

 ツバキ「大丈夫か」


 10 看病と今後について

 姫乃はベッドから起き上がらないように。

 姫乃「ごめんね。こんな事になっちゃって」

 ケイク「姫ちゃんが復活するまでできるだけ情報をあつめておくよー」

 ディーク「俺達やっかいになってる身なので、手伝ってきます」

 アイナ「私は自由にやらせてもらうかな。ツバキ君はどうする」

 ツバキ「……」

 アイナ「あ、考えるのに時間かかるよね。別に急かしてないから大丈夫だよ」


 11 それぞれの出来る事を

 リーダーが復活する前に、できることやっておこうかー。


 12 茨の世界と啓区

 茨の世界の困り事を解決するために尽力。


 13 結婚式

 一組のカップルが結婚するらしい。おめでたい日。

 ケイク「ブーケトスって異世界にもあるんだねー」

 ブーケは魔物かかえてた小さい女の子がとったらしい。


 14 耐用年数とパーツ

 マギクスの遺跡には耐用年数がある、それを解決できるかも?

 ケイク「パースの生成方法が分かった。あっちの世界にのこされた機械でなんとか代用できるかな。それでも、持って一回ってところだけど」


 15 明日照

 茨の世界で明日照の話を聞く。

 雨が降らない世界。

 巫女が祈って、雨をもたらそうとしていた。

 しかし雨が降らないので、巫女は檻に閉じ込められる。

 人々は、巫女一人に責任を負わせていた。

 そこに、別の世界からアステルという少年がやってきて、雨をもたらしてくれたらしい。


 女の子「アステル様はこの世界を救ってくれたすごい人なんだ」

 男の子「でも、元の世界に帰って、巫女様と一緒に暮らしてるみたい。いつかこっちにも帰ってくるって約束してくれたけど、世界が滅びちゃったんだ。アステル様こまってないかな」


 16 聖女の世界

 聖女と復讐者の世界の困りごと解決へ。向かうのはアイナとツバキ。

 アイナ「聖女が悪側で復讐者さんが善側なんだ」

 ローズ「私は別に正しい事をやろうと思って行動したわけじゃないわ。ただ、自分がやりたいようにやっただけ」

 アイナ「たまにあるよね。意図してないのに、褒められると困っちゃうやつ」

 ローズ「何が言いたいの」

 アイナ「なんでもない」


 自分をそんな風に善じゃないなんて言う人は、たぶん優しい人だと思うけど。

 きっと人に褒められたりして決まずい思いをしてるんだろうな。


 17 生まれ変わっても優しいね

 ツバキは、リクだった時とあんまり変わらない。

 ツバキ「何か、悩んでいるようにみえた」

 アイナ「悩んでいるわけじゃないけど。そう見えた?」

 ツバキは頷く。

 アイナ「ツバキ君は優しいね。


 18 どっちをとるのかな

 姫乃とアイナどっちかしか、とれないとしたら?

 アイナ「例えばだけど、私と姫乃がピンチになってたら、どっちを先に助ける?」

 ツバキ「多分両方」

 アイナ「あはは、なんでこんな質問したんだろ私」


 19 力仕事担当は

 ディークが向かったのは?

 ディーク「護符みたいなのがたくさんある。あとなんかピカピカした素材の建物も」


 20 機械の世界

 プヨの世界。

 プヨ「ようこそプヨ。君からみたら、たぶん未来的な世界プヨ」

 ディーク「俺の世界も時間が経ったらこんな風になるって事か。なんかすげーな」


 21 俺にできることってなんだろう

 新米でお荷物にならないか不安。

 プヨ「何やら悩みがいっぱいあるみたいプヨね」

 ディーク「まあな。色々あって」


 22 「お前達のせいで船は」

 眠れないので調合の本を読んでいる姫乃。

 姫乃がいる部屋に太陽がやってきた。

 太陽は寝込んでいる姫乃に、ショーケースであった事を話す。

 姫乃「私と同じ顔をした人がこの船に」

 理解が追いつかない。

 太陽「物体や人間をコピーする空間がある。おそらくそこを通ったんだろう」

 姫乃「だとしたら、もう一人私やディークさんがいる事に?」

 ショーケースにその時にいたディークはどうなったのだろう。


 23 試練を受けて

 私がやったわけじゃないけど、じっとしてられない。

 ここの人達の力にならないと。

 姫乃は体調不良の中、管理者試験を受ける。

 鳳凰「管理者になる事を望むか」

 姫乃「お願いします。何かしたいんです」


 24 残酷な真実

 鳳凰「お前には、試験を受けるための資格がない。だから試験を与えるわけにはいかない」

 姫乃「それってどういう」

 鳳凰「それを教える事はできない」

 しかし、試験自体を受けられなかった。姫乃は理由がわからない。

 カルネ「え、姫乃さん? どうしてこちらへ?」


 カルネは試練をこなしたのち、姫乃に話しかける。

 試練機能が壊れた?

 カルネは試練の内容を忘却していなかった。


 話しかけられた姫乃はカルネにわけを話す。

 太陽に対して怒るカルネ。

 姫乃「やると決めたのは私ですから」


 カルネは自分の事を話す。

 試練に合格しなかったことを。


 自分がいた世界は危機的状況にあった。

 友人達はみな戦死してしまった。


 カルネは最後の友人が死ぬ時になにもできなかった。

 だから試練ではおそらく、その友人の場所へかけつけようとした。

 間に合ったか、間に合っても何もできなかったのかは分からない。


 後悔の念ははれず、試験は不合格になった。


 カルネ「倒壊する壁から落下した私を、ツェルトという少年がかけつけてくれて、救けてくれたのですが。直前に戦死した友人のステラのーー恋人だったのです。私などを助けるより、恋人の元へ行きたかったはずなのに」

 姫乃「カルネさん」

 カルネ「私がかけつけても、きっと何も変わらない。それを私はなんとか変えたいのだと思っているのでしょう」


 無力になやむのはカルネも同じだった。


 25 ただの普通の少女

 私は普通の少女にすぎない。

 特別な人間なんかじゃない。

 主人公だって言われた時は、身に余るものだって思ってたけど。

 そうだったら、良かったのにって今は思う。

 出来る事がないのが辛い。


 26 ルミナリアとアイナ「石の町復活の伏線:孵化しなかった卵について」

 イフ・ルミナリアはアイナに好意的なようだった。

 彼女の世界では、卵は孵化しなかったらしい。

 アイナ「桜の木の事で、そんな事があったんだ」

 ぴーちゃんがいないのは少しさびしい。

 イフ・ルミナ「サクラ姫の魔法には、相性みたいなのがあるらしいのよね。桜の木にかかっている魔法にはね……」

 未知への恐怖。勇気への抵抗。それらが阻害要因になるらしい。

 アイナ「大証のある魔法って、ミリの魔法みたい」

 ひょっとして気が合うのかな。


 27 そっちの世界の私はどう?

 アイナはルミナリアに言った「ほとんど変わらないかな」


 28 まだ同じ私

 ルミナリアは一つの可能性を危惧する。

 イフ・ルミナ「そっちの世界の私の魔法って、やっぱり皆に知られてないのかしら」

 アイナ「そうみたいだね」

 アイナは知ってるけど。

 イフ・ルミナ「話しに付き合ってくれてありがとう。姫乃と似ているから話しやすかったわ」

 アイナ「それはどういたしましてだけど、ちょっと複雑かな」


 ルミナリアにとっては姫乃はオリジナルで、アイナがその不随だから?


 29 たった一つのノイズが

 姫乃達の世界のルミナリアが抱いている、勘違いについて。


 30 勘違いを生んでいた

 特殊スキルの存在。

 それは生霊なんかではない。

 とても危うい事だった。


 30 ディートハルトとトト

 ディークはトトと話をする。それは痛みを伴う話だった。

 トトはメリルと似ていて、レミィと同じ世界の人間らしかった。

 トト「ディーク君は、郵便屋のディートハルトに似ているねぇ」

 ディーク「俺のそっくりも、やっぱり別の世界にいるのか」


 興味が湧くディーク。


 31 未来の記憶を持つ者

 しかしディークは知ることを選ぶ、

 トト「ディーク君は、断片的だけど、別の世界を持ってるみたい。もともと別の世界にいたけど、アイナが連れてきたのかな。それとも自然に流れ着いたとか。魔女がつれてきたとか」

 ディーク「こんがらがってきた」


 ディークはイントディール世界の記憶を持っている。

 別の世界からながれてきた記憶のかけらを所持。

 持っているのはアスウェルと、エアロも。


 32 そんなのってないだろ!

 ノト「帝都の人間はみんなかなり高い確率で死亡するよ」

 ニエの毒が、生体兵器を経由して流れ込む。

 紫の霧に満ちた都を見て、ディークが絶句する。

 皆が不幸になる未来を知った。それは嫌だと、ディークは強く思った。


 33 強くなりたい

 ディークは強くならねばと決心する。


 24 魔眼の可能性

 魔眼の力で役に立ちたい。

 ディーク「加護になってても、制御できなかったら意味がないんだ」


 25 呪いの道具倉庫

 ノト「参考になるか分からないけど。ちょっと見てみる?」

 呪いの品とか曰く付きの品物が保管されている場所へ。

 ディーク「すげぇ、嫌な気配が漂ってくる」


 25 カルネと姫乃の会話

 カルネは姫乃言った。管理者試験に受からないと船が危ない。

 蝕が迫っているから。


 船の戦力では敵わない。


 26 答えが分からない

 内容の予想はつくが、その試験の答えが分からない。

 何とかしたいけれど……何をすれば後悔を払えるのか。


 27 侵略者

 船に侵略者がやってきた。

 蝕が追いついたらしい。


 28 迎撃と避難

 乗組員は立ち向かう。非戦闘員は避難する。


 29 合流

 姫乃達は、合流。

 姫乃「関係ないなんて思えない。目の前で危ない目にあってたら助けたいって思う」

 ケイク「まあ、寝覚めが悪いしねー」

 ディーク「俺、頑張ります」


 30 散りゆく命

 乗組員達は、成すすべなくやられていく。

 蝕はめちゃくちゃ強い。


 31 浄化能力者

 茨の世界の住人を守るために。

 茨の世界の住人達が倒れていく。

 蝕にやられる前に、自分の存在量を呪いの品にこめる。

 そして、それをケイクに託した。

 それで、ケイクはすぐには消えなくなった。


 ケイクが浄化能力を発揮する。

 アイナ「献身の条件を満たしたみたい。あの子はかなり条件から遠いと思ってたけど、特定の条件下では思いが強くなるみたいだね」


 32 無力な私

 姫乃は、役に立てなくて落ち込む。

 浄化能力は使えないし、羽も出せない。

 しかも体調不良。


 33 ルミナリアとの別れ

 イフ・ルミナリアが助けに来たけれど、別れは早かった。

 イフ・ルミナ「別の世界の私をよろしくね」


 34 太陽の言葉

 必要悪を背負う少年の言葉は。

 太陽「俺が言った言葉は気にしなくていい。こうなった以上は縛られても意味のない事だ」

 ローズ「あいかわらず回りくどい言い方するわね」

 プヨ「いじめて悪かったって、素直に言えばいいのにプヨ」


 35 ローズとプヨの最後

 ローズとプヨも倒れていく。

 ローズ「これが、好き勝手生きてきたツケか」

 プヨ「ここまでみたいプヨ」


 36 カルネとコヨミが託すもの

 カルネとコヨミも倒れていく。

 コヨミは銃を取り出して、応戦。しかし稼げる時間は長くない。

 カルネが脇腹に穴があく。

 隔壁を降ろしす。姫乃達と蝕の間に。


 37 箱舟脱出

 姫乃達は箱舟を脱出した。

 しかし、入れかわりにとび色の頭の少年が、転移装置から出てきた。

 少年は箱舟の奥へかけていく。


 38 頭をよぎったのはいつかの出来事

 死ぬかけているカルネ。

 蝕は別の場所へ向かったらしい。

 そんな彼女の頭上に落ちてくる天井。

 それを少年が切りはらった。

 カルネの目にうつったのは。

 カルネ「どうして」


 恨んでないのか。

 生きているのは。

 どうやってここに。


 色々な感情がこもったことば。

 それに返したのは、


「だって友達だろ」

 



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