悩みの種。(生活)
元が今日は家に遊びに来る日だ。
拓は嬉しそうだが、そわそわしてるように『桜駅』で待っている。
『桜駅』の名前の由来は、桜の樹が多い事から、『桜駅』と命名されている。
時間は待ち合わせの時間は午前九時、今は午前九時壱〇分。拓は携帯を何度も見返してしまう。
拓「元、連絡くらいくれても良いのになぁ…」
拓は駅の中で待つ。
元が人混みの中、やってくる。
元「ごめんごめん、寝坊しちゃってさ。急いで走って来たから連絡できなかった。汗」
元は桜駅に住んでいるので、走ってこれる距離ではあるが、
寝坊とは彼らしい理由だったので、いつもの学校のスライディングを思い出して笑ってしまった。
拓「もう、笑わせないでよ。」
元「ごめんって、っていうか笑う所なのか?」
拓「それは良いとして、早く家にいこ。」
元「おう!」
拓の家まで行くのには、車が良く通るので危ない。
元「こういうところ、毎日通ってるんだな。」
拓「もう、この道も慣れたけどね。」
拓は苦笑する。
拓「ここが俺の家だよ。」
元「すげー」
家は個人まりとしてるが、掃除が行き届いていて綺麗な家だった。
拓「早く入ろ。」
元「おう。」
家に入ると、母親が出迎えてくれた。
母「元君、いらっしゃい、拓が高校でお友達が出来たって聞いてたけど。優しそうな顔立ちしてるわ。」
元「初めまして、大山 元といいます。ええっと、ありがとうございます。」
元は口調がたどたどしい。
拓「元、緊張しなくていいよ。」
元「おまえなぁ~」
母親は二人のやり取りを見て微笑む。
母「二人とも、本当に仲が良いのね。」
母「拓。ジュース入れておいたから、お部屋いって遊ぶんでしょう?」
拓「うん、ありがとう、母さん!」
二人は母親にお礼を言って二階に上がる。
元「拓のお母さんは優しくていいよなぁ…俺なんか兄貴と比べられてばかりでさ。」
元は寂しそうに話す。
元「俺の兄貴は何でも簡単にこなしちゃうから、なんかさー、俺も努力してるのに親から色々言われて。ゲームは兄貴もやるけど、ゲームだけは昔から負けたことが無いから、それが誇りっつーか、居場所っていうか。」
拓はこんな元をみるのは初めてだと思って声を掛ける。
拓「んー、ゲームかぁ、俺も昔からゲームはするけど、誰かと一緒にするのはゲームするのはほとんど無かったから、今がすごく楽しいよ。」
元「…」
拓「まぁだから、一緒に寝不足になったりするけどね、笑」
元「だから、多分だけど。人にも当たりっぽい口調…なのかなぁって。初めて言うけど…。」
拓「最近は元、変わってきてると思うよ?」
元「そうかなぁ。それほど自覚は無いんだよなぁ・・・。」
拓「そうだって、一緒にまだまだオンラインやってみよ?何かわかるかもよ?」
元「そう、だな。」
拓「うん!」
拓「じゃあ、パソコン起動しよっか。」
~次はパソコンの世界でのお話です。~
すこしづつ寝れたら、で。マイペースで更新していきます。
宜しくお願いします。