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第一章 目覚めた先は新天地

「…はっ!?」


ハルは目が覚めたと同時に目の前の状況に酷く驚いた。

周りを見ても自分が見た事の無い景色。

生まれて30年以上過ごしたが全く見たことがない。

更には恐竜のような大きな鳥が飛んでいる。


「そうだ、皆どこに…俺と一緒に来たのならここら辺に…」


そう思い周りを見ると、案の定同じように倒れているナルとタツ。そして何故か頭から地面に突き刺さっているヨシであろうその姿があった。


「なんでヨシは突き刺さってんのかは置いていて…ナル、タツ、起きてくれ」


ハルは二人の体を揺らして起こすと、二人も目が覚めた。


「あぁ…?俺ら確か変な光に包まれて…てかここ何処だよ!」


「おぉ~…ヨシが突き刺さってるよ」


「まぁ、とりあえず話は後にして、あいつ引っこ抜こうか…」


三人は息を合わせヨシを引っこ抜き、そのまま投げ捨てるように地面に叩き転がした。その衝撃でヨシもすぐ目を覚ました。


「痛ってぇぇ!!!…ってあれ、ここどこだ!!さては俺の強すぎるチカラで世界が天変地異を…」


「あー、もうめんどくせーからもっかい寝かすか?」


「待て待てナル!落ち着け!」


「とりあえず~…状況まとめようぜ?」


四人はとりあえず思いつく限りの考えをまとめた。


ここが全く違う世界だということ。

ゲームをしていたら急に光に包まれて、ここに来た。

なんでここにいるのかは分からない。

体に違和感がある。


「ん?タツが言ってた体に違和感があるってどういう事だ?」


ハルがタツに聞く。


「なんて言ったらいいんだろ、さっきヨシを引っこ抜いた時に変な感じがしたんだよね~」


「まって俺引っこ抜かれたってなに!?刺さってたの俺!?」


「おう、刺さってたぞ、地面にグッサリ」


ヨシの言葉にナルが返す。


「とりあえず体に対する違和感は俺は無かったな…」


「まぁいんじゃね?とりあえずこっから移動しね?街とか、とりあえず人がいそうな所を探さねぇと」


「確かに、そうだ「その必要はありませんよ」…え?」


ハルの声に被さってきた謎の声に反応し、四人が振り返ると、女性が立っていた。


「いつの間に…」


「てか、必要ないってどういう事だ?」


「はい。そのままの意味です。ここはファルテ城の庭なので、街を探す事は必要ありません」


「「「庭ぁ!?」」」


「めっちゃ広いなぁ…」


自分達が目覚めた所が予想の斜め上を行き、城の庭だという事を知り、四人は驚愕した。ヨシは寧ろ興奮している様にも見えた。


「では、城内に案内しますので、皆さんは付いてきてください」


「ちょ、ちょっと待ってください!なんで俺達がここにいるのか聞かないんですか?普通だったら通報してもいいレベルなのに…」


ハルが女性に尋ねる。それも当然である。自分の家の庭に全く知らない人がいたらまず警察を呼ぶ。それが当たり前だろう。それなのに通報しないうえに案内まですると言っている。


「その必要はありませんよ、ハル様」


「え、なんで…」


「貴方達をここに連れて来たのも、私なので。ですからそのような事は致しません」


「…え?」


「まじかぁ!!」


「なんだって…!?」


「ほほぉ~」


四人それぞれのリアクションをしたところで、城内まで案内されていった。

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