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テモンとナッスガ  作者: 宇宙猫
異世界の人々
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第2話 集いし六傑



 天空王てんくうおう吸血皇帝きゅうけつこうてい鬼神頭きじんがしら冥界武方めいかいぶかた地殿炎郭ちでんえんかく塵魔螺旋伯じんまらせんはくと呼ばれる者達がいる


 総じて六傑ろっけつと呼ばれている彼らは、種族トップ3に位置する龍族、神族、竜族に反旗を翻えさんと画策する六種族それぞれの頂点に君臨し戦略級と称される超武人で結成された夢の戦闘部隊である


 六傑は六種族の敵を排除せし六種族の最強の矛として君臨する六種族のヒーローとして民衆に大人気なのだ


 六傑達自身も最強である事を誇りとして今日まで存在してきたし、また六種族以外の存亡には一切興味が無い


 いや早く根絶えろとは思っているが、とにかく六種族以外に関心が無いのである


 此度そんな六傑に対して、龍神竜連合軍の結成という歴史的大事件が発生したため緊急召集がかけられたのだった



 ◇



 ◇天空城:会議室◇



「遅い!!」



 苛立たしげに怒気を放ちながら口を開いたのは天空王



 『天空王』 アイラ “天空族” 性別:女(美人) 382歳



「ふふっ」



 アイラの様子に思わず微笑んだのは鬼神頭



 『鬼神頭』 マーサ “鬼神族” 性別:女(美人) 350歳



「アイラー。短気は良くないらしいよー短気はねー……あれなんだっけ?」



 と、間延びした声にてド忘れをかますのは地殿炎郭



 『地殿炎郭』 メルル “幻族” 性別:女(ロリ体型) 102歳



「短気は損気と言う」



 すかさず無愛想な表情を崩さずに応えたのは冥界武方



 『冥界武方』 ドルフ・ラングレン “闇族” 性別:男(筋肉隆々) 893歳



「お腹すいた。飯にしようぜい」



 空気を読まずに飯の催促をするのは塵魔螺旋伯



 『塵魔螺旋伯』 グリード “魔神族” 性別:おっさん 491歳



「うるさいぞ! 今は飯なんか食っている場合ではないだろうが!」


「とか言ってるけどさ、アイラも腹減ってるんだろう?」


「貴様じゃああるまいしそんな事あるか!!」



 ぐぎゅるぎゅるぎゅるきゅるきゅる……



「あっひゃっひゃっ! やっぱ腹減ってんじゃんよ!」


「うっ! うるさい!! よくも私に恥をかかせたなー! 許せん!!」


「ちょっ!?」



 バタン



「ちっ命拾いをしたな!」


「ふいー! ナイスタイミング!」



 顔を真っ赤にしたアイラがグリードに椅子をぶん投げようとしていた時にタイミング良く最後の六傑が到着したのである



「遅刻したぽん! 許してぽーん!!!」



 謎の語尾「ぽん」にて見事に全員をフリーズさせたこの人こそ六傑最古参である吸血皇帝



 『吸血皇帝』 フダツキ “吸血鬼族” 性別:シブいおっさん 1186歳



「ぽんぽこぽーん!!! ぽんぽんっ!!…………………………………………………………………………………………………………………………………………………悪い………冗談が過ぎたようだな」




 全員がズッコケたのは言うまでもない





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