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恋にっき  作者: きひめ
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すきなひと

好きな人の話をしても良いですか?

あたしにはこれしか、出来ないから、こうやって書くことしか出来ないから。


だから、書いても、良いですか?


あたしの好きな人は優しいの。

とてもとても、優しいの。

死にたいって、人生のどん底な気分の時に、ウソを吐かない人なの。

嘘臭い慰めなんて、言わない人なの。

あたしをちゃんと見てくれて、想ってくれて、あたしのために、死んで良いよと、優しく言ってくれる人。


俺が必ず幸せにするから、死なないで。


なんて、誰もが言いそうなウソを絶対に、言わない人。

それは、何てすごい事なんだろう、と、あの時本気で思ったんだ。

失うのは誰しも怖いはずなのに、あたしのことをきちんと愛してるのに、そんな風に言えるなんて、なんて強い人なんだろうと、思った。


人間の強さは、年齢とか経験じゃ無いんだって、想ったの。



あの時、あの時、本当に嬉しくて、嬉しすぎて、もう少し頑張ろうって思った。

あたしの人生はあたしのもので、あたしは今まで、貴方がどんなに頑張ったと言ってくれても、自分では頑張ってなかったのかもしれないと思ってるの。

何度も何度も、相手を真っ直ぐ見て、想いを表し続けて、それでも、ダメで。


もうこのまま、ずーっと、このまま、ただ毎日を平坦に、緩やかな川の流れのように、過ごしていくのが『幸せ』なんだって、思ってたよ。

日本にも世界にもそういう人は、ものすごくたくさん居るから、それで良いんだって、信じてた。


でも、それは間違っていたんだって、気付いてしまった。


不安や恐怖や罪悪感や、いろんなものが、ただ、怖くて逃げてたんだ。

逃げて目を瞑って、これで良いんだって、信じ込んでた。



ありがとう。

貴方が居なかったら、あたしは死ぬその瞬間に、後悔してた。

なんで、もっと、頑張らなかったんだろう。

あたしの人生は全然『幸せ』じゃなかった。

って、きっと、後悔してた。



死ぬその瞬間まで、幸せだと、想って生きていきたい。

その瞬間に後悔するという恐怖や不安に比べたら、他の事なんて、小さな事なんだ。



だから、もう、自分の気持ちにウソを吐くのも、見ない振りをするのも、幸せになる努力を怠るのも、止める。






死ぬ最期のその時が、明日なのか、明後日なのか、来週なのか、一月後なのか、一年、三年、十年。

いつになるのか、分からないけれど、最期の本当にあたしの人生の最期の瞬間まで、もがいてあがいて、頑張るよ。


そして、最期のその瞬間には、貴方が側にいなくても、必ず、貴方に感謝します。




もう一度、あたしに生きる気力を、優しく柔らかく、そして誠実に与えてくれて、本当にありがとう。





ねぇ、聞いて?





あたしね、いま、すごく、しあわせなんだよ。

しんじられないくらいに、いきてきて、いちばん、しあわせだよ。


どうか、ずっといっしよに。

あたしが、もがいて、あがく、すがたを、ずっと、みていて、ください。





ずっと、いっしょに、あたしと、もがいて、あがきつづけて。

こんど、あたしが、もがくのも、あがくのも、いやになって、しにたいって、いったら、しかってください。


とどくといいな。


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