表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

君の涙に傘を差す

 

 降り始めた雨を遮ろうともせず、君は立ち尽くしていた。

 ぼんやり空を見上げた君は、白い頬を滑る雨が涙に見えるくらい、(はかな)くて。

 迷惑そうに避ける他の生徒達にも気付かない様子に、見ているのがしのびなくなった。

 わざとバシャバシャ水たまりを蹴立(けた)てながら近付き、不意打ちで肩を組む。

 完全に虚を突かれたかおをする君にイタズラが成功した気分で笑って、一緒に帰ろう、とそのまま君を傘の中に引き入れた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ