第零話 「始まり」
※この小説には駄文が含まれています
そういったものを見たくない方は
今直ぐ引き返してください※
それはある日の幻想郷の事。
何事もなく、何も起きずに只々
平穏な日々を暮していた。
しかし……そんな平穏な日も何時かしか
崩れ始め、幻想郷内でちょっとした異変が起こり
始め様としていた。
―「始まり」―
「あやや、毎度お馴染み文々。新聞です!」
彼女の名前は射命丸文。妖怪の山に住む
烏天狗で、普段は新聞記者として幻想郷内を走り回っている。
「うん?新聞……?」
博麗神社の境内で寝ていたのが、黒狼彪狛。
そんな彪狛に文はしつこく新聞を見せようとする。
「あやや、お休み中でしたか」
「新聞なら、断わってくれって言われて」
「相変わらず、霊夢さんは厳しいですねぇ」
文はハァーっとため息をつき、片手で
頭をかいた。
「お休み中の所お邪魔してしまった様なので引き揚げますか」
今日は珍しく、図々しく売り付ける様な事は
しなく、寝ていた所を邪魔した罪悪感なのか
早く引き上げた。
「引き揚げるのも早ければ、帰るのも早いか」
彪狛が再び境内に置いてある、賽銭箱に寄り掛かって
寝ようとし、地面をみたら、新聞が一部置いてあった。
「彪狛ー?」
彪狛を探していた霊夢が境内に来て
賽銭箱の付近に来ると、寄り掛かっていた
彪泊をみつけた。
「どうしたの、その新聞?」
「いや、さっき天狗が来て……」
「珍しく来ないと思ったら、ちゃっかり新聞を置いて行って」
「どうするこれ?」
「余り気が乗らないけど……とりあえず中に入って」
「なんか、気になる記事でもあった?」
彪狛がお茶を飲みながら新聞を読んでいる
霊夢に尋ねた。
「余りめぼしい記事はないけど……うん?」
霊夢は何か、気になる記事でも見つけたのか
手を止めた。
「どうした……?」
そんな様子を見ていた彪狛は
何故手を止めた気になって、霊夢に尋ねた。
「明日……紅魔館に行くわよ」
激しい勢いで新聞を叩き付けた。
その勢いでお茶が零れたが霊夢は気にしなかった。
「何で急に?」
彪狛は零れた辺りを拭きながら
霊夢に尋ねた。
「あの生意気な吸血鬼が面倒な事起こそうとしてるからよ」
「吸血鬼って……レミリア・スカーレットの事?」
「あんた、何でレミリアの事知ってるの」
「それは……スキマ妖怪から色々聞かされたし……」
レミリアの事を何故知っているのかと
聞かれ、焦ったがスキマ妖怪に聞かされた事を
思い出して答えた。
「まったくあいつは……」
「………」
「まぁ、とにかく明日は紅魔館に行くわよ、あんたと魔理沙連れてね」
「え、私も?」
「挨拶代わりよ」
こうして、霊夢と彪狛は翌日紅魔館を目指すことにした
「これは……面白い記事になりそうですね」