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「神様」

「神様」


私は毎日

神様を見かけている


バスに乗るとき

ステップをゆっくりあがるおばあさん

それを後ろから 無言で待ち続ける学生

車内で携帯の通話を始める男性

彼をアナウンスで注意する車掌

しかし彼に電話を切らせない 相手はおそらく上司

停車するなり 我先にと降りる女性

車掌へお礼を言って行く若者


ひどいこと

こわいこと

罵倒


うれしいこと

たのしいこと

感謝


人は時おり自分から

ふっと 神様に成り代わるときがある

おそらく 神様が身体を借りているのだろう


ときどき人に乗り移り 私を見ている

神様のすみかは とても近所だと思う

実は 私が生まれたときから私を知っていて

引っ越したりしても ずっと近くにいると思う

そして密かに

私がうまくやれるよう 願っていると思う


私が悔しさや悲しみの涙に暮れる日は

神様も泣いていると思う

私が天にも昇る心地のときには

神様も飛び跳ねていると思う


だからきっと私は

自分は大丈夫だと思う


この世のすべての人が

心に神様の顔を持っている

だから人は必ずつながりがある

もしそう思えたら

怖がらなくていいと思う


神様同士がつながっているなら

どんなときでも

出会った人は 古い友人なのだ

たとえお互いを知らない人たちでさえ

そのときは おっかなびっくりの神様になる

いけ好かない相手でさえ

身を守るため無口になるか 逆に責め立てる神様になる

つらい言葉を浴びせる人でさえ

厳しい神様なのかもしれない


この世にあるのはみんな

神様なのかもしれない

あなたを 私を 否定する感情は

どこにもないのかもしれない


神様は私を なんとか守り

強く育んでくれているのかもしれない


怖いときにだけ

そう思うことにしよう

そう思えたら 少しだけ

私は恐ろしく孤独な人 ではなくなった

そうね 一週間くらいは

元気に過ごせそう

どうもありがとう



読んでくださってありがとうございます。

いまひとつだと思うので、精進します。

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