幽霊少年と死神

1

なんだか、今朝は教室が重い空気で包まれていた。

だから、友達に元気に声をかけた。

無視された。

友達の視線の先、窓際の一番後ろの席に花が飾られていた。

訳も分からず、立ち尽くしていると、担任教師が入って来た。

そして、担任教師から告げられた。

──誰が、死んだって？

俺？

俺が死んだ？

だって、ここに居るのに。

確かに、朝から誰一人挨拶すらしてくれなかったけど。

鏡にも映らなかったけど。

花が飾られた席は、俺の席だけれど。

──じゃあ、今ここに居る俺は、一体なに？