遠く
どうしてだろう。
わたしが頑張れば頑張るほど、
あなたは遠くへいってしまう。
もう息を止め、眠りにつくことしか出来ないのだろうか……
あたたかい言葉、
遠い昔の話だけど、
いつまでも、
この胸に鮮やかに居座り続ける。
一番好きって、もう一度聞きたい。
また、一緒に眠りたい。
なくした声をからすまで、
あなたと歌を歌いたい。
冷たいこの両手を包んでほしい。
このどうしようもない感情を、消してほしい。
あなたという存在が私の中から、消え去ってしまうとしても……
空回りの感情は空へ散り去り、
私が遠くへ。
いまの私はいらないから。
あなたの子供に生まれ堕ちたこと、
本当に嬉しかった。
生んでくれてありがとう。
……伝えたかった。
けど、遅かった。
遠くへいってしまった。