11/78
10●●光を追う者
やっと見つけた────────。
「男」は暗闇の中で頬をゆがめていた。
男はずっと……ずっと以前から探して求めていた。
光を宿した者、その魂を。
求めて、手に入れたと思ってはまた失い、また探し続ける。
どれだけそんなことを続けただろうか。
……だが今度こそ逃しはしない。
(今夜、本当はくだらない舞踏会になんぞ、まともに出るつもりはなかった。しかし、万一を考えて顔を出したかいはあった──)
「──セラヴェル環伯家、か……」
冷たい声でつぶやくと、男は声も出さず嗤い続けた。




