短編 失う事の怖さを貴方はしらない
これは私の実話です…。
あなたは、失うことの怖さを知っていますか?
私には、お母さんがいた。
小学校3年生の時に亡くなってしまった。
8歳の時だった。
足元から崩れ落ちる感覚…
足元が崩れ落ちる感覚…
当たり前の日常が崩れ去ってしまった。
今34歳です。
いまだに引きずっています…。
日常が足元から崩れていく恐怖感
あなたは知っていますか?
当たり前が当たり前じゃないことを…。
とてもありがたいことだったことを
失ったものは二度と元に戻らない
失ったものは謝ることもできない
失ったものは日々薄れてしまう…
忘れてしまう恐怖をあなたは知っていますか?
忘れたくないのに忘れてしまう恐怖を知っていますか?
大切な人を亡くした人にしかわからないこの感覚を
あなたは考えたことがありますか?
当たり前は当たり前じゃない
私は発信し続ける
この気持ちが伝わればいいなと思う。
大切な人を大事にしてほしい
昨日までは生きていたのに
次の日朝起きるともうすでに冷たく硬くなっていた…
死後硬直だ
泡を吹いて横に倒すと胃の中のものが流れ出てきて
冷たくて硬くて間に合わなかった…
なんで気付かなかったんだろう
SOSを出してくれていたのに…
あんなに言ってくれてたのに…
どうして気づかなかったんだろう
あんなに言ってくれてたのに
どうして気づいてあげられなかったんだろう
あのときに時間が戻るならすぐ病院に連れて行くのに
異常がないかすぐ診てもらうのに
お母さん言ってたのに…
お母さんが死んだらどうするって言ってくれてたのに
どうして気づいてあげられなかったんだろう
後悔しても、したりない
後悔ばかりが降り積もる
自分を責めてしまう
生きている自分が許せない
かわれるものならかわってあげたい
お母さんが必要だって
生きて欲しいって言ってあげたい
頼むから病院に行ってと、
なんであの時言ってあげなかったんだろう
SOS出してくれたのに…
気づいてあげられなくてごめん
ごめんね
謝っても現実は変わらないけれど
時間が巻き戻るなら巻き戻したい…
お母さんに会いたいなぁ
もう声も忘れてしまったけれど
お母さんの存在が薄れてしまっているけれど
確かにいたんだと言う証を
生きていたんだと言う証を
残していきたい
忘れたくないよ…
忘れたくない
どうしたら忘れないでいられるの?
日々薄れていく記憶
覚えていたいのに
お母さんが消えてしまうようで
こわい
生きていた記憶が
人々の中からだんだん薄れていって
お母さんの生きた証もなくなっていく
病院に行けば間に合ったかもしれない…
SOSに気づけば
間に合ったかもしれない…
後悔ばかりが降り積もる…
あなたは身近な人を亡くしたことがありますか?
家族を亡くした事はありますか?
これを読んだ人は考えてみてほしい
どうか考えてほしい
大切な人
家族
どうか考えてほしい
切に願う…。