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第9話王都への旅立ち


第9話:王都への旅立ち


 闇の教団——千年前に滅びたはずの狂信者たち。だが、彼らはまだ生きている。


 黒鎧の男を倒した俺たちは、ギルドで得た情報を元に、王都へ向かうことを決めた。


「王都には、闇の教団に関する記録が残っている可能性が高いわ」


 エリスが地図を広げながら説明する。


「それに、ギルド本部や王宮の魔法研究所なら、この黒い宝玉についても調べられるかもしれない」


「なるほど……なら、行くしかないな」


 こうして、俺たちは王都を目指して出発することになった。


旅の始まり


 馬車に揺られながら、俺は窓の外を眺める。


 広がる草原、遠くに見える森と山々——まるでファンタジー世界の絵画みたいな風景だ。


「悠斗、眠そうね」


 エリスが隣で微笑む。


「ああ、昨日の夢のせいかもな」


「夢……?」


 俺は昨夜の"声"のことを話した。


「"選ばれし者"、"滅びへ導く運命"……」


 エリスは難しい顔をする。


「その声、誰のものか分からなかったのよね?」


「ああ……でも、俺の中に語りかけてくる感じだった」


「もしかすると、"神威の創造"に関係する何か……?」


「……かもな」


 答えは分からない。だが、王都に行けば何か手がかりが得られるかもしれない。


襲撃


 その時——


ドォン!!


 突然、爆発音が響き、馬車が激しく揺れた。


「な、何!?」


「敵襲か!?」


 俺たちは急いで外に飛び出す。


 そこには、黒いフードを被った数人の男たちが立っていた。


「闇の教団……!」


 エリスが息を呑む。


「ほう、お前が"神威の創造"の持ち主か……」


 男たちの中の一人が、冷たい声で言う。


「我らが主の命により、その力——回収させてもらう」


 男が手をかざすと、黒い魔法陣が展開される。


闇鎖あんさ」!


 無数の黒い鎖が俺を縛ろうと襲いかかる——


「甘い!」


 俺は雷霆の剣を創造し、一閃する。


バチィィン!!


 鎖は雷に焼かれ、霧散した。


「ほう……これは面白い」


 男は口元を歪める。


「だが、お前がその力を扱いきれるとは思えんな」


 そう言うと、男たちは闇の霧に包まれ、姿を消した。


「くっ……逃げられたか」


 俺は剣を消し、拳を握る。


(やはり、闇の教団は俺を狙っている……!)


 この戦いは、まだ始まったばかりだ——。



闇の教団がついに動き出した! そして、悠斗の"神威の創造"を狙う者たちの存在が明らかに……。


次回、「王都での再会」。

お楽しみに!


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