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第7話覚醒する遺産


第7話:覚醒する遺産


「……これは、一体……?」


 視界が白く染まり、意識が深淵に沈んでいく中で、俺は不思議な感覚に包まれていた。


 まるで、別の何か——いや、誰かが俺に語りかけてくるような……。


——受け継がれし力よ、目覚めの時は来た。


(誰だ!?)


 声の正体を探ろうとするが、思考が絡め取られるように重くなる。


 その瞬間、俺の体が熱く燃え上がった——!


ゴゴゴゴ……!!


 黒い宝玉から放たれる光が俺を包み込み、まるで雷鳴のような轟音が響き渡る。


「なっ……!?」


 敵の黒鎧の男が驚愕の表情を見せた。


「この魔力……いや、これは神威か!?」


(……神威?)


 そう思った瞬間、俺の体に変化が起こった。


 手の中に、新たな武器が創造される。


 それは、黒と金の雷を帯びた剣——雷霆らいていの剣。


 力が全身を駆け巡り、俺の体は信じられないほど軽くなった。


「悠斗……?」


 エリスが困惑しながら俺を見つめる。


「大丈夫だ、エリス」


 俺は雷霆の剣を握りしめ、黒鎧の男に向き直った。


「……どうやら、本気を出す時が来たようだな」


 男が構えを取り、再び黒い霧を放つ。


「"闇の波動"!」


 さっき俺を吹き飛ばした技……しかし——


「そんなもの——もう通じない」


 俺は雷霆の剣を振るい、黒い霧を一閃する。


「何!?」


 霧は雷に焼かれ、掻き消えた。


「今度はこっちの番だ」


 俺は剣を構え、"神威の創造"を発動する。


「創造——雷神の奔流!」


 天から無数の雷が降り注ぎ、黒鎧の男を包み込む。


「ぐあああああ!!」


 男が悲鳴を上げるが、俺は容赦しない。


「……終わりだ」


 雷霆の剣を振り下ろし、黒鎧の男の体を両断する。


 ——ズバァッ!!


 男は絶叫を上げながら消滅していった。


「や、やった……?」


 エリスが息を呑む。


「ああ……何とかなった」


 俺は剣を消し、深く息をついた。


(この力……一体何なんだ?)


 雷霆の剣と共に覚醒した、この"神威の力"。


 それが、これからの戦いを大きく左右することになるとは——


 この時の俺は、まだ知らなかった……。



---


次回予告


覚醒した悠斗の"神威の力"。 しかし、それはさらなる脅威を呼び寄せることになる……!?


次回、「新たなる影」


お楽しみに!



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