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【Ai執筆】最強スキルを授かったのに追放された俺、気づけば世界を救っていた  作者: あぁ


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第65話世界が選ぶ代償

第65話:世界が選ぶ代償

空のひびは、消えなかった。

むしろ——

わずかに、広がっていた。

誰も気づかないほど小さい。

だが、世界の深部では確実に数値が変化していた。

『定義安定率 97.4%』

『低下継続』

『空白拡大』

静かな警告が、世界の奥で鳴り続ける。

禁書庫。

エリスは、何度も同じ場所を調べていた。

“何もない空間”。

そこに手をかざすと、魔力が吸い込まれる。

「……おかしい」

クロウが腕を組む。

「何がだ?」

「空白が増えてる」

静寂。

クロウの顔色が変わる。

「増える?」

「普通、空白は埋まる。

 世界は“空いている場所”を嫌うから」

だが——

ここは違う。

埋まらない。

むしろ、

広がっている。

エリスの声が震える。

「世界が……楔を失った反動で」

「自分を維持できなくなってる」

丘の上。

セレスは、夜空を見上げていた。

ひびは、まだある。

見えるのは、彼女だけだった。

「……」

歌えない喉。

それでも彼女は、口を開く。

声にはならない。

だが、空白は反応した。

空気が、わずかに震える。

遠くで、

誰かが息を吸ったような気配。

セレスは、そっと呟く。

「あなた、いるんでしょ」

風が吹く。

それだけ。

返事はない。

けれど、

空のひびが——

ほんの少しだけ、静かになった。

世界の深部。

演算は止まらない。

『楔再配置 試行』

『失敗』

『代替中心 検索』

数百万の候補が並ぶ。

だが、

どれも条件を満たさない。

楔とは、

“存在してはいけない存在”。

その矛盾が、

世界を安定させていた。

そして。

世界は、

一つの結論に辿り着く。

『代替中心 候補』

『セレス』

沈黙。

もし彼女が中心になれば、

世界は安定する。

だが同時に、

彼女は——

二度と自由に歌えなくなる。

遠く。

世界の外。

俺は、その計算を感じ取っていた。

「……やめろ」

声は届かない。

だが、理解はできる。

世界は、

代償を探している。

楔の代わりを。

もしセレスが選ばれれば、

すべては元通りになる。

空白も、

ひびも、

何もかも。

だが。

それは——

彼女の人生を、世界に縛るということだ。

俺は目を閉じる。

そして、初めて思う。

もし。

もしもう一度、

世界に触れることができたなら。

その瞬間。

空のひびが、

わずかに——

こちらへ広がった。

まるで。

世界が、

俺を迎え入れようとしているように。

物語は終わった。

だが、

選択はまだ残っている。

世界か。

彼女か。

あるいは——

そのどちらでもない未来か。

カクヨムにもこの作品投稿しましたー!カクヨムにもこの作品知ってもらいたくて、なのでフォローとかできる人お願いします!全く同じ内容ですが小説家になろうと。そこはご理解お願いします

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