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第43話断罪の刃と祈りの歌
第43話:断罪の刃と祈りの歌
王都へ向かう道中、俺たちは静かな緊張感に包まれていた。レイヴァンの言葉が何度も頭をよぎる。
「完全なる封印獣――原初の存在が目覚めようとしている」
その言葉の重みは、俺たちの心に深く刺さった。
「このままだと、世界は本当に終わるかもしれない」
クロウが言う。
そんな中、森の中に突然現れた影が襲いかかる。
「敵だ!」
俺たちは咄嗟に構えた。
現れたのは、黒い霧のような化け物。怨嗟の器とも異なる、不気味な存在だ。
「エリス、バリア展開! クロウ、俺と挟み撃ちだ!」
セレスは静かに祈るように歌い始める。
その歌声は、暗闇を裂くように清らかで、魔力を帯びていた。
敵は歌の力に動きを鈍らせ、俺たちは隙を見て斬撃を重ねる。
クロウの剣が敵の核心を斬り裂き、化け物は爆発的に消滅した。
「まだ油断はできない……だが、セレスの歌があれば、きっと……」
俺はそう確信した。
これから待ち受ける真実と戦いのために、俺たちは心をひとつにして歩き出した。




