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第七話 腐っても人間!

どうも、牛乳好きのピーマンです。

今回の話は新参者の活躍の場となるでしょう。大体新しい仲間が増えたらすぐ見せ場があるもんですよね。

はいこーゆー考え良くないですね!他がどうとか知ったことか!自分のやりたいようにやる!それが創作ってもんでしょう!なにを1人で語ってんだ。ろくに小説も読んだことないくせに。はぁ…すみません…本編どうぞ。

第七話 腐っても人間!


別行動をしていた勇者、エルザ、ギルベルトは一度合流し、勇者が連れてきた新しい仲間候補の紹介をしていた。


勇者「てことでなんかついて来たいって聞かなくて…あ、そー言えばまだ名前も書いてなかったね」


ラムダ「あ、私ラムダって言います!よろしくお願いします!」


ギルベルト「へーかわいい女の子は誰でも歓迎さ」


エルザ「えー私は反対だなぁ。この子の事何も知らないし、もしかしたら私たちの仲間に入って情報を探る魔王軍のスパイかも…」


ラムダ「私そんなんじゃないです!産まれてからずっと教会で育ちました!…ごめんなさい嘘です…ずっとじゃないです…けどほとんど教会でした!」


エルザ「うーんなんかシスターっぽくないと言うか…」


ラムダ「この格好見てください!どっからどう見てもシスターでしょう!」


エルザ「いやそんなの誰でも着れるし…じゃあ私がそれ着たらシスターなの?違うでしょ?」


ラムダ「ぐぬぬ…じゃあ…えっと、えっと…」


ギルベルト「その辺にしといてやれよ、ラムダちゃんもう涙溜まりまくって今にも溢れそうだぞ。この子はちょっとバカなだけなんだよ」


ラムダ「そうです!私この人好きです!あなた嫌いです!」


エルザ「ちょっと!私が悪いって言うの?!いきなり仲間になりたいなんて言う見ず知らずのやつ疑って当然でしょ!」


ギルベルト「それなら俺だって見ず知らずだろ?」


エルザ「ぐっ!あんたはこっちから誘ったからいいのよ!アレフもなんか言ってやってよ!」


勇者「まあ俺は連れて行ってもいいと思うけど、ちゃんと2人の意見も聞きたくて連れて来たわけだからなんとも…」


エルザ「まったく!男どもは!いいわ、じゃあ付いてくるといいわ。でもね、私は騙されないわよ!」


ラムダ「やったー!しゃあこれからお願いしますね!」


勇者「じゃあ改めて自己紹介を、俺はアレフ、勇者だ」


ギルベルト「俺はギルベルト、勇者のようなものだ」


エルザ「エルザよ」


ラムダ「回復は任せてください!ん?勇者のようなもの?」


エルザ「ああ、気にしなくていいわ、あいつが勝手に言ってるだけだから」


ラムダ「そうなんですか…」


ギルベルト「まあ俺強いから」


ギルベルトはニコッと笑って見せた。


勇者「じゃあ今日はラムダの歓迎会だな」


ラムダ「いいんですか!」


ギルベルト「やったー!この前は俺の奢りだったから今日は2人が出せよなー」


エルザ「まだ根に持ってるのね…」


勇者「いいさwパーっとやろう!」


こうして夜は歓迎会で大いに盛り上がり…金を使い果たした…


勇者「さて、君たちに集まっていただいたのは他でもない…狩りに行くぞ!」


ラムダ「初仕事ですね!腕が鳴ります!」


そして4人は再び冒険者ギルドへ向かった。


受付嬢「ご無沙汰しております、今日はどう言った御用件でしょうか?」


勇者「できるだけ報酬のいい依頼をお願いしたい」


ギルマス「それならとっておきの依頼があるぞ」


受付嬢「ギルドマスター!」


ギルマス「おや、君は初見だね」


勇者「あ、このラムダも登録を済ませないと参加できないんですかね?」


ギルマス「いや、君の仲間だろ?構わんさ」


勇者「よかった…それで、とっておきとは?」


ギルマス「うむ、ここ最近墓荒らしが頻発していてね、その調査を頼みたい。」


ギルベルト「とっておきにしてはちょっと簡単すぎじゃないか?」


ギルマス「いや実はね、その墓荒らしの目的は死体みたいなんだ。ここまで来ればわかるね?」


ギルベルト「なるほど、つまり犯人はかなりお腹が空いてて、空腹に耐えきれず死体を…って事だな!」


ギルマス「いいや違う。犯人はネクロマンサーだ」


ラムダ「(何ですか?ネクロマンサーって)」


エルザ「(あんたそんな事も知らないの?ネクロマンサーは死体を復活させて好きなように動かす魔法使いよ)」


ラムダ「何と罰当たりな!でも怖いので受けない方がいいと思います!」


勇者「大したシスターだな…まあ受けるけど」


ラムダ「えー!危ないですよ!」


エルザ「何言ってんの!あんたシスターなら神聖魔法くらい使えるんでしょ?それで1発よ!」


ラムダ「え、そうなの?なら行きましょう!」


勇者「切り替え早いなwそれじゃ、すぐ出発しよう!」


受付嬢「お気をつけて!」


4人は問題の墓地に到着して、全体が見える場所で動きがあるまで見張ることにした。


ギルベルト「もう夜だってのに全然じゃないか〜」


勇者「まあまあ、夜に動くかもしれないし、もう少し待ってみよう」


エルザ「お腹すいたー」


ラムダ「お菓子いります?」


エルザ「ん、ありがと。それで見つけたらどーする?」


ギルベルト「そりゃ俺がコイツでペイっと」


エルザ「そりゃ死んじゃうでしょ」


ラムダ「えっ?!(バールで殴ったくらいじゃ死なないでしょ?!)」


勇者「とりあえず犯人は捕まえる方向で…」


ギルベルト「しっ!あそこ」


ギルベルトの指差す方を見ると、地面から死体が這い出してくる所だった!


ギルベルト「オーマイデッド」


エルザ「ゾンビだー!」


勇者「バカ!声がでかい!どこに向かうかしばらく泳がせてみよう」


ギルベルト「ラムダちゃんやけに静かだね、怖かったら俺の胸に飛び込んできていいんだよ」


ラムダは怖がるどころか、目を輝かせていた。


ラムダ「え?何か言いました?」


ギルベルト「あ、いやなんでもないです。」


エルザ「置いてくわよー」


暫くゾンビを追跡していくと、ある墓の前で止まった。

するとその墓の床が開き中へ入って行った。


勇者「どうやらあそこがアジトみたいだね」


ギルベルト「なんかこーゆーのワクワクするな」


エルザ「は、はしゃいでんじゃないわよ!全く子供じゃあるまいし」


ラムダ「エルザさん何をソワソワしてるんですか?」


エルザ「べっ別にソワソワなんてしてないわよ!」


勇者「お前らうるさいぞ!敵にバレるでしょうが!!」


3人「はい、すみませんでした」


???「おやおや、お客さんですか」


墓の中から知らない人間の声が聞こえて、全員一斉に距離をとり戦闘態勢に入る。


???「はっはっは、警戒心マックスですね。そう警戒なさらずとも、すぐお仲間に加えてあげますよ」


周りを見るとすでに大量のゾンビが取り囲んでいた。


ラムダ「ひぃぃ!」


勇者「いつのまにっ!」


エルザ「こんなの一瞬でしょ!」


ギルベルト「エルザちゃん強気じゃない!じゃあ俺はちょっと…」


エルザ「休憩はさせないからね」


ギルベルト「なぜわかった…まさか!新しい能力が…」


エルザ「短い付き合いだけど言いそうな事くらい分かるっての!」


???「ずいぶん余裕ですね。遠慮なく行きますよ」


大量のゾンビが一斉に襲い掛かる!


勇者「一体一体はそんなに強くないけど、キリがないな!」


エルザ「口動かす前に手動かせ!」


ギルベルト「おし、全部一気に片付けるか。みんな伏せないと死ぬぞー」


勇者「えっ?!」


ギルベルトは聖剣エクスカリバール(以後バール)の直線部分に手を添えると、その部分が白く光り、円形にぐるりと回転して周りのゾンビを一気に真っ二つに切り裂いた。


エルザ「ちょっ!」


ラムダ「死ぬ死ぬ死ぬ死ぬー!」


ギルベルト「ふぅ〜すっきり」


エルザ「じゃないわ!殺すきか!」


ギルベルト「いたっ!なんだよ、全部片付いたじゃんよ」


エルザ「そーゆーのやるならもっと説明しろって言ってんの!」


勇者「なんか、そのバール伸びてなかった?」


エルザ「…確かに」


ギルベルト「そうさ、まず神聖属性を付与してその部分を伸ばしながら斬る!これぞ、さっき思いついた新技、…えーあの、あれ、あーぐるぐる、えーキャンディー…」


エルザ「ぶー!wwwごめん我慢できなかったww」


勇者「おい!エルザ、仲間の技を…笑うんじゃないw」


ギルベルトは真っ赤になった顔を両手で隠して座り込んでしまった。

その肩にそっと手を置いたラムダが一言。


ラムダ「ドンマイw」


ギルベルト「うぅ…あああぁぁあーん!!」


ギルベルトは泣きながらどこかへ走って行ってしまった…


勇者「あ、おーい!悪かったって!w」


エルザ「そのうち戻ってくるさw」


???「酷い人たちですね」


はっと我にかえり、声の主に目を向ける。


デント「このデント、死を超越した存在につき…」


言い終わる前に勇者とエルザが同時に攻撃を仕掛ける。


勇者「瞬身流剣術、乱れ瞬斬!」


エルザ「瞬身流拳術、瞬乱!」


勇者の技でバラバラになった身体をエルザの技がさらに粉々に粉砕したこれ以上ないくらいの連携!

しかし、みるみるうちに散った血肉が集まりその身体を再生していく。


デント「だから言ってるでしょう、無駄なことはやめなさい」


勇者「くっ!だめか!」


エルザ「こんなの反則じゃない!このインチキ!」


デント「闘いにインチキなどないのですよ?」


デントは肩をすくめながら挑発的に言った。

そのすぐ後にギルベルトが帰ってきた。


ギルベルト「まったく、普通あの場面では追いかけてくれる流れでしょうが!寂しくて泣いたぞ!」


エルザ「今それどころじゃないの!」


デント「おや、帰ってきたのですか。そのまま逃げていればよかったものを!」


デントはギルベルトに襲いかかったが、ギルベルトはそれをバールでねじ伏せ難なく通過。


ギルベルト「今のゾンビ喋ってたぞ!レア個体か?」


勇者「いや、今のが親玉で…」


倒したのも束の間、すぐにデントは立ち上がった。


デント「まったく腹が立ちますね。私をそこらのゾンビと同じにしないでいただきたい」


ギルベルト「再生機能付きか」


勇者「いくら殺しても復活してくる!力を貸してくれ!」


ギルベルト「神聖魔法は試したか?」


勇者「いや、肝心のラムダがこの様だから…」


ギルベルト「まったくしょーがねーなぁ、張り切ってた割にいいとこなしじゃないかこの子」


ギルベルトは先ほどと同様バールに手を添えて神聖魔法を付与した。


ギルベルト「これでも復活できるのかなぁ?」


デント「………ちょっと急用を思い出してしまいました。それでは…」


エルザ「逃すわけないでしょ?」


デント「ま、ま、まってくれ!私はただここでゾンビ達と静かに暮らしたいだけなんだ!別に危害も加えてない!」


ギルベルト「へー俺らを襲っといてよく言うよなぁ?」


エルザ「そうねぇ、私なんか怖くてちびっちゃいそうだったんだけど?」


勇者「(この2人ミョーに息が合う時あるよなぁ)って言ってる場合じゃない!2人とも待つんだ!」


ギルベルト「なんだよ今いい所なんだから、後にしなさい」


勇者「いやいや、この人の言う事も聞いてみよう!」


エルザ「そんな必要ないでしょ!コイツは悪よ!」


ギルベルト「くぅ〜勇者の仲間とは思えない言動。流石ですエルザさん」


エルザ「うっさいわね、こんだけゾンビ集めて準備が整ったら街を襲う算段だったんでしょ!」


デント「ソ、ソンナコトナイデスヨ」


デントは目を逸らしながら汗まみれで言った。


エルザ「ほら見ろ!」


勇者「おいお前!せっかく助けようとしてるのに!」


デントをどうするかで揉めている最中に気絶していたラムダが目を覚ました。


ラムダ「うぅ…気持ち悪い…ゾンビ…ゾンビは…消えろ!!」


ラムダは持っていた杖を振りかざし呪文を唱えた。


ラムダ「神のみ使いである私ラムダにどうか力をお貸しください。悪しき力により復活されし邪悪な魂を浄化したまえ!

リサイクルホーリー!!」


するとここら一帯に白い光の魔法陣が広がり、眩い光を放ちゾンビ達を消滅し尽くした。


ラムダ「はあ…はあ…」


デント「ぎぃぃぃやぁぁあー!!」


デントは身体を焼かれボロボロの状態で何とか耐えていた。


ギルベルト「おいおいラムダちゃん容赦ねーなw」


エルザ「やるじゃんラムダ!」


勇者「あ…コホン、これに懲りたらもう悪さするんじゃないぞ!次墓荒らしたり悪さしたらその時は本気で浄化させるからな!」


デント「も…もうしません…」


こうしてデントをギルドに連れて行き、依頼完了の報告をすませるのだった。


エルザ「いやーしかしただの役立たずかと思いきや、やるじゃないあんた!」


ラムダ「え?そうですか?えへへ(実は何したかよく覚えてないんだけど…)」


ギルベルト「ほんとほんと。俺は最初からやればできる子だと思ってたんだよ!」


勇者「いいとこなしとか言ってたの誰だっけ?」


ギルベルト「誰だ!そんな酷いことを言う奴は!」


受付嬢「あのぉ…」


エルザ「そんな事はどうでもいいでしょ!とにかく今は風呂よ!いち早く風呂に入りたいわ!」


ラムダ「同意です!気持ち悪くてたまりませんね」


勇者「じゃあ今日は銭湯にでも行こうか」


3人「さんせーい」


受付嬢「ちょっと!報告するならちゃんとしてください!なんで受付の前でずっと喋ってるんですか!」


勇者「あ、すみませんつい…依頼完了しました。コイツが犯人です」


受付嬢「えっと…この方なんでこんなにボロボロ何ですか…」


勇者「まあ色々ありまして…」


受付嬢「はぁ、まあわかりました。それではもう墓荒らしは出ないって事で依頼完了ですね?」


勇者「はい、もしまたコイツが悪さしたらわかるように遠隔魔法をつけておきましたので大丈夫なはずです」


デント「え、そんなものをいつのまに…!?」


勇者は受付嬢にバレないようデントにウインクしてそれが嘘であることを伝えた。


デント「(こんな俺に、まだやり直すチャンスをくれるって言うのか…)完敗だな…もう悪さはしません。償うチャンスを下さい」


受付嬢「わかりました、それでは報酬をお受け取り下さい。

デントさん、あなたはのれより警察に身柄を引き渡された後、処罰が下されます。ただ、あなたはまだ墓荒らし以外の被害を出していなかったので、処罰は軽いと思いますよ」


デント「うぅ…ありがとうございます…」


こうして、勇者一行は財布を潤わせ、陰ながら街を救ったのであった。

ただ、本来の目的を忘れてないか?勇者よ…


つづく



次回予告

とあるレストランで昼食を食べていた勇者。しかしその食事の中に何と毒が!苦しみ出す勇者!果たして犯人は誰なのか!勇者は助かるのか!


次回、「ただの食中毒と判明」

お楽しみに


※この次回予告は本編と違う場合がございます。

今回はラムダの正式加入を祝して、ラムダについてお話ししていきたいと思います。ラムダは母子家庭で母親に育てられましたが、その母も幼少期に亡くなっています。それからは教会に引き取られ、シスターとして過ごしていました。性格は好奇心旺盛で元気な子ですが、少しおバカ。身長は低めで4人の中では1番下です。ちなみに歳も1番下で18歳です。母の遺言である「勇者の子を産め」と言う目的を達成するため勇者について行く事になりますが、直接勇者達には知らせていません。これから伝えるかどうかは彼女次第です。得意な魔法は回復魔法と神聖魔法。運動神経はいい方なので全然動けます。こんな感じですかね、これからの活躍に期待しましょう!

それではまた次回、ばいばい。

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