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第五話 そうだ、狩りに行こう

どうも、クレープ大好きっ子ピーマンです。

毎回どんくらいで切るかで悩んでましたが、大体5000字くらいで切る事にしました。

そうすると最初の方短すぎじゃねーかってなると思いますが、面倒なのでそのままでいいですか?

こんな事で面倒くさがるなよって感じですよね、すみません。私こーゆー人間です。

どこかの仮面でもつけて人間やめたいところですよねぇ。

今回は5000字もあるので読み応えあるかと思います。

内容が悪いと読み応えないですよね、調子乗ってすみませんでした。

それじゃ本編どうぞ。

第五話 そうだ、狩りに行こう


カーラとの戦闘に勝利したギルベルトとエルザは一度勇者の泊まっている宿に戻る事にした。


勇者「おかえり…え!2人ともどうしたんだ!ボロボロじゃないか!主にエルザが…」


ギルベルト「いやーちょっと色々あってな…

(カーラと戦った時よりエルザと口論になった時殴られたとこが痛い…)」


エルザ「こ、この男…殺して…やるぅ…」


エルザは疲れ果てて力尽きてしまった…


勇者「エルザはとりあえず寝かせてきました。

それで、何があったんですか?」


ギルベルト「まあ俺を狙ってきた刺客に巻き込まれたって感じかなぁ…申し訳ない…」


勇者「ま、まあ無事だった事ですし」


勇者は苦笑いで顔がつりそうだった…


勇者「それで、ギルベルトさんはこれからどうするんですか?」


ギルベルト「あーなんだ、そのーエルザとの約束でお前らと一緒に行動することに…」


勇者「そうなんですか?!(でかしたエルザ!)

それじゃ、これでギルベルトさんも仲間ですね!」


ギルベルト「ぐっ…!そう言う事だ…わかったからそのニヤニヤをやめろ!」


勇者「あはは!じゃあこれからは堅苦しいのはなしでいきましょうね!ギルベルト!」


ギルベルト「ぐぐっ…!もういい!ちょっと出てくる」


勇者「あ、どこ行くんですか?」


ギルベルト「その辺だよー」


宿を出たギルベルトはカーラと戦った場所へ戻って刺客の生き残りがいないか調べたところ、生き残りを発見できた。


ギルベルト「さーて、色々聞かせてもらおうか」


刺客「喋ることは…ない…殺せ!」


ギルベルト「そうか、わかった」


刺客「え?ちょちょちょっと待って!悪かった!喋るから殺さないでくれ!」


ギルベルト「なんて忠誠心のないやつだ…」


刺客「命あってのものだろ?」


ギルベルト「お前を殺さないとは言ってないぞ?」


刺客「え!ちょっと勘弁してくださいよ〜旦那」


ギルベルト「うわっ!わかったからくっつくな!」


この刺客から雇い主とその場所を教えてもらい、その刺客は見逃してやることにした。


ギルベルト「次狙ってきたら確実に殺すからなー」


刺客「へい!旦那もお気をつけて!」


ギルベルト「(あんなの雇ったら運の尽きだな…)さて、お仕置きに行こうか」


刺客からの情報を頼りに、雇い主の貴族が住む屋敷に到着した。


ギルベルト「さーどう進入しようか、まあターゲットがどこにいるかもわかんないから正面突破でいいか」


屋敷寝室


貴族「報告はまだか!全く雑魚1人始末するのにどれだけ時間がかかってるんだ!」


貴族妻「まあまあ、そのうちすぐに報告が来ますわ。そんな事より…」


ドカッ!


勢いよく扉が開き男の声が響く。


ギルベルト「お邪魔しまーす。おっと、お取り込み中でした?」


貴族「き、貴様!何者だ!おい!誰かいないのか!侵入者だぞ!」


ギルベルト「こんだけダイナミックに登場したのに誰も気づかない訳ないだろ?」


貴族「な、何だと!?何が言いたい!」


ギルベルト「本当にわかんないの?もう他に誰もいないって事だよ」


貴族「何…?!」


貴族妻「あなた…」


ギルベルト「じゃあ、永遠にさようなら」


貴族「ま、待ってくれ!金ならいくらでもやる!命だけは助けてくれ!」


ギルベルト「何で?」


貴族「へ?な、何でってそりゃ…死にたくないからに決まってるだろ!」


ギルベルト「分からないなぁ。俺のことは散々殺そうとしておいて、自分は死にたくない?お話にならないなぁ」


貴族「ぐっ!わ、悪かった!もう手出しはしない!金もやる!だからどうか命だけは!」


ギルベルト「手出ししないも金もお前を殺せば全部手に入ることだ。それじゃ、永遠にさようなら…はさっきも言ったか…まあ何でもいいか」


貴族妻「イヤー!!」


貴族「うわー!!」


ギルベルトは容赦なく2人を始末した…


ギルベルト「うー血でベタベタだ、帰ったら風呂だな」


そして財産もいただいて、宿に戻った。


次の日


エルザとギルベルトで昨晩の出来事を勇者に報告した。


勇者「そんな事が…うぅ…俺は何も知らずに夜ご飯を何にするかなんて考えてた…」


ギルベルト「まあ俺が原因でエルザちゃんは巻き込まれただけだから、俺のせい…じゃないな、うん。全部あの貴族が悪い」


エルザ「あんたね…」


ギルベルト「ところで、魔人ってなんなんだ?」


エルザ「あんたそんなことも知らずに戦ってたの?!」


ギルベルト「まあ、敵は倒す。それだけだ」


エルザ「ほんと脳筋ね…」


勇者「ははは…魔人とは悪魔と契約して強くなった人間で、普段は人の姿だから見分けるのは難しいかな」


ギルベルト「ほう、なるほどなるほど」


エルザ「あんた本当に分かってるの?」


ギルベルト「え?当たり前だろ!要するに強い人間だろ?」


エルザ「もういいわ…それで」


勇者「なにはともあれ無事でよかった!それとギルベルトが仲間になったって事は、歓迎会をしないとね!」


ギルベルト「おーもう観念するから盛大に祝ってもらおうかな」


一行は近くのレストランで歓迎会をする事になった。


勇者「ギルベルトの正式加入を祝して!カンパーイ!」


エルザ「カンパーイ!」


ギルベルト「正式加入て…」


エルザ「ほらほらあんたも飲みなさいよー!あ、アレフそれとって」


ギルベルト「うわ!飲み過ぎだろお前」


勇者「ははは…エルザは酒癖が悪くて…」


歓迎会は他の客も巻き込んで大いに盛り上がり…

金がなくなった…


勇者「ちょっと…これはまずいな…」


エルザ「うぅ…ごめんなさい…」


ギルベルト「ごめんなさい…」


勇者「はぁ仕方ない、モンスター討伐に行こう!」


ギルベルト「モンスター討伐?」


勇者「そう、危険な魔物を倒して報酬をもらう、その為にまず冒険者ギルドとか言うとこに行って冒険者登録を済ませないといけないみたいだ」


勇者はパンフレットを見ながら言った。


ギルベルト「お前いつのまにそんなもの…」


エルザ「アレフはいつも変なもの拾ってくるんだから」


ギルドに到着した一行は早速登録を行うことにした。


勇者「すみません、登録したいんですけど」


受付嬢「それではそれぞれの実力を測るのでこちらにどうぞ」


冒険者ギルドの裏に広場があり、そこに一つの人形が用意されていた。


受付嬢「あちらの人形に攻撃していただき、戦闘力を測ります。ものすごく頑丈なので壊れる心配はいりません。思いっきりどうぞ」


ギルベルト「それじゃ俺から…」


エルザ「ちょっと!私たちがやる前に壊すつもり?!あんたは最後!」


受付嬢「え?壊れ…」


勇者「そうだぞ、物事には順序というものがあるんだから」


ギルベルト「お前ら俺を何だと思ってるんだ…」


エルザ「それじゃ、わたしから行くわよ!」


エルザは構を取ると一瞬で人形に近づき高速の突きを放った。


エルザ「瞬身流拳術、瞬身突き!」


受付嬢「す、凄いです!これはAランクは確定と思われます!」


エルザ「ちぇ〜、壊れなかったかぁ」


勇者「次は俺だな!」


続いて勇者が構える、そして


勇者「瞬身流剣術、居合い3連斬!」


一瞬にして同じところを3回切る必殺技である、がしかし人形は切れなかった…


勇者「くっそー俺もダメか〜」


受付嬢「い、いや十分凄いですよ…これまたAランク確定と思われます…」


ギルベルト「真打ち登場だな」


エルザ「カッコつけてないでさっさとやりなさい」


ギルベルト「ひどくない?!まあ俺も本気でコイツをぶつけたらどうなるのか試してみたかったからちょうどいいか。

そーらよっと」


ギルベルトは背中から聖剣エクスカリバール(以後バール)を取り出し、バッターのような構えで思いっきり人形をぶった。

すると人形は木っ端微塵になり攻撃の軌道上にあった壁も粉砕してしまった…


ギルベルト「あー…これは俺のせい?」


エルザ「あんたのせいに決まってるでしょ!やりすぎよ!」


受付嬢「ここここれは…」


ギルドマスター「今の衝撃は何だ!何があった!」


白目を剥いてほぼ意識を失っている受付嬢のもとにギルドマスターが駆けつける。


ギルマス「こ、これは…」


エルザ「コイツがやりました」


ギルベルト「おい、仲間をすぐ売るんじゃない!」


幸い壁の向こう側には何もなかったので被害は出なかったが、騒ぎを聞きつけて街の衛兵まで駆けつける事態となった…


勇者「本当にすみませんでした!!ほら2人も謝って!」


エルザ「なんで私も謝らないといけないのよ!まったく」


ギルベルト「ドウモスミマセンデシタ」


エルザ「ドウモスミマセンデシタ」


勇者「お前ら…」


ギルマス「まあ、測定中の事故という事で片付いたからよしよしよう。昨日の事件で衛兵も敏感になってて追い返すのが大変だったよ…」


勇者「昨日の事件?」


ギルマス「ああ、昨日ある貴族の屋敷に何者かが侵入して、全員殺されたんだ。まだ犯人は見つかってないから、君たちも気をつけるんだよ。まあ、この実力を見るに心配はないだろうけど…」


勇者「昨日…(ギルベルトは昨日帰ってきた後1人で出かけたけど、まさか…)」


チラッとギルベルトの方を見たが、全く関心のなさそうな顔をしていた。


ギルマス「ん?アレフくん何か心当たりでも?」


勇者「い、いえ!何でもないです!物騒ですね…

(仲間を疑うなんて、考えすぎか…)」


もう一度ギルベルトの方を見ると、今度はエルザとキャッキャ言いながら楽しそうに話していた。


勇者「(あの2人いつの間にあんな仲良くなったんだ?まあいい関係を築けているみたいでよかった)」


ギルマス「とまあ話は以上だ…って聞いてた?」


勇者「ああ、すみません大丈夫です」


ギルマス「まあいい、とにかくAランクおめでとう。君たちの実力ならSランクでもいいのだが、登録時につけられる最高ランクはAまでなんだ。Sになるには国家試験を受けてもらわないといけない」


ギルベルト「あー別にSランクには興味がないからどうでもいいんだけど」


ギルマス「そうか?ランクが高ければそれだけいい依頼も受けられるし待遇もいいぞ?」


ギルベルト「まあ俺らの目的は魔王討伐だから」


エルザ「はっ!そうだった…」


勇者「おいおい…忘れてたのか…」


ギルマス「何だって?!て事は君たち…勇者なのか?!」


勇者「ええ、まあ」


そう言って腕にある勇者の紋章を見せた。


ギルマス「これは…本当に勇者なんだな…しかしなんでそんな勇者が冒険者登録なんかするんだ?」


勇者「まあ…情けない話なんですが、金がなくて…」


ギルベルト「本当情けないなw」


勇者「誰のせいだと思ってんだ!」


ギルマス「ま、まあ色々あるんだね…とにかく、何かあったらいつでも言ってくれ、できる限り協力しよう」


勇者「本当ですか!じゃあ早速なんですけど、なにか依頼を見繕ってください」


ギルマス「よしわかった!おい、彼らに合いそうな依頼はいくつかあったかな?」


受付嬢「はい、Aランクの依頼でしたらこちらに」


受付嬢が何枚かの紙を取り出し、並べて見せた。


ギルベルト「どれどれ」


エルザ「見せて見せてー」


勇者「結構色々あるんだな」


ギルベルト「じゃあこれ」

エルザ「じゃあこれ」

勇者「じゃあこれ」


3人は同時に別々の依頼を取ってみせた。


受付嬢「えーっとどれにしますか?」


ギルベルト「それぞれ別の依頼を受けるってことよ」


受付嬢「ま、まさかそれぞれ1人で行かれるのですか?」


エルザ「そうだけど?」


受付嬢「無茶です!これはAランクの依頼ですので、他の方たちもチームで行かれるのが普通です!」


ギルベルト「誰が1番早く戻ってくるか勝負な!」


エルザ「ドベが1番に今日の夜ご飯奢りってのでどう?」


ギルベルト「おーけー!アレフお前もだぞー」


勇者「勝手に話を進めるんじゃない!野菜ばっかりとかは嫌だからな!」


受付嬢「そこ?…あ、待ってください…」


受付嬢が止めるのを制したのはギルドマスターだった。


ギルマス「いかせてやれ、彼らなら大丈夫だろう」


3人はそれぞれ討伐目標の確認範囲へ向かった。


勇者「えーっとキングライオネルの討伐…か、何だろキングライオネルって」


依頼の紙を見ながら歩いていると、急に影になって、見上げた先に巨大なライオンが獲物を見る目で立ち塞がっていた。


勇者「あーコイツか!結構早く見つかってよかった!」


キングライオネルが襲い出したと同時に勇者の居合狩りが炸裂し、仕留めたかに思えたが、思った以上に皮膚が硬く、致命的なダメージを与え切れなかった。


勇者「結構硬いな!でも、そーゆー時は同じとこを何度も斬れば…」


キングライオネルが反撃してきたタイミングで攻撃をかわし、攻撃してきた前足の同じところを3回連続で斬りつけた。


勇者「瞬身流剣術、居合い3連斬!」


すると前足はすっぱり切れてしまった。

キングライオネルは痛みに吼えながらバランスを失って倒れてしまった。


勇者「自由に動けなくなれば、あとはやりたい放題だな」


キングライオネル討伐完了。


つづく



次回予告

魔術学園に入学した勇者は箒で空をとぶために掃除について勉強していた。ちりとりの上手な使い方を学び、ジグザグに下がりながらゴミを取る事で綺麗にゴミを集められることを知り驚愕するのだった。

次回、お掃除の極意

お楽しみに


※この次回予告は本編と違う場合がございます。


今回の話では勇者が金欠になるという、勇者にあるまじき展開でしたが、そもそもアレフが勇者に選ばれてから王国から使いの者が迎えに行っているのです。それを知らずにすぐ出発してしまい、行き違いになったんですね。

もう少し滞在していれば王国の使いに連れられて聖剣もすぐに手に入れ、軍資金まで支給された筈なのに、全てはギルベルトと言うイレギュラーのせいで長く困難な旅になってしまいました。全部ギルベルトのせいだ。

て事でまた次回、ばいばい。

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