表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/11

第四話 そこに山があるのなら

どうも夏はクーラーより扇風機派のピーマンです。

お腹が弱いのでね、できるだけ扇風機です。

今回の話はなかなか長くなってしまいました、多分今までと同じようにそこまで進んではいないかもしれないですが…

話の切りどころがわからないのです…

まあ着実に話は進んでいるのでいっかーってとことで、本編どうぞ。

第四話 そこに山があるのなら


ギルベルト「何で追いかけてくるんだよ!」


勇者「やはりあなたには仲間になっていただきたい!」


ギルベルト「師匠じゃなかったのかよ!?」


勇者「気が変わりました!」


ギルベルト「何をニコニコしながら言ってんだ!ってあれ?あのかわい子ちゃんは?」


そう言って前を見た途端目の前にエルザが飛び出してきた!


エルザ「捕まえた!」


バッと両手を広げてギルベルトを掴もうとするが、紙一重で躱された!


ギルベルト「抱きしめてくれるなら歓迎なんだけどね、そうじゃなさそうだし!」


エルザ「きー!ムカつく!」


勇者「エルザ!」


そう叫ぶと、追いついた勇者が剣を鞘が付いたまま構えて、それを見てすぐに理解したエルザが呼応する。


エルザ「おっけー!」


エルザはジャンプして勇者の剣に足をかけ、勇者が思いっきり剣を振るとエルザをギルベルトの方にぶっ飛ばした!


勇者「いっけぇぇ!!」


追い抜いたはずのギルベルトの元にエルザが凄いスピードで飛んできた!


ギルベルト「どえぇ!人間カタパルトじゃん!」


エルザ「つーかまーえーえぇー!」


エルザは飛びすぎてギルベルトの横を通り過ぎていってしまった…


勇者「エルザー!」


ギルベルト「あら、行ってらっしゃーい」


ギルベルトはエルザが通り過ぎていったのでそのまま右に曲がり別の道を走り出した。


ギルベルト「まったくしつこい連中だぜ…こいつは使いたくなかったが、やむを得ないな!」


ギルベルトはポケットから取り出した弾を足下に投げつけた。

すると一気にあたり一面が煙で覆われた!


勇者「くっ!煙玉か!しかし、こんなの時間稼ぎにもなりませんよ!」


勇者は剣を思いっきり振って煙を吹き飛ばした!

あたりを覆っていた煙が一気に晴れる!

するとそこにはギルベルトの姿があった…


ギルベルト「ゲホ!ゲホ!ゲホ!おぇ!煙で前が全然見えなかった…やるな、勇者よ…」


勇者「え…」


ギルベルト「どうやら俺を本気にさせたようだな…

あ!あぶない!」


ギルベルトは勇者の頭上を指差した。


勇者「フッ!もうその手には乗りませんよ!」


ゴッ!勇者の頭に植木鉢が降ってきて直撃した。

そのまま勇者は倒れ、気絶してしまった…


ギルベルト「だから言ったのに…じゃあな〜」


何とか勇者達を撒いたギルベルトは急いでその場を後にした。


その日の夜

とある貴族の屋敷


露天商「申し訳ありません!」


貴族「この役立たずが!すぐにそいつを始末してこい!」


露天商「はい!すぐに!…しかし、奴は異常に強いのです…できれば腕の立つ部下を数名お借りしたいのですが…」


貴族「そんなに手強いのか?…いいだろう。そのかわり確実に始末しろ。いいな?次はないぞ。」


露天商「はっ!確実に始末して参ります!」


露天商はそう言って部屋を後にした。


貴族「聞いていたな?」


そう言うと闇の中から1人の女が現れた。


???「男を1人殺る、それだけの事だろ?」


貴族「ああ、たのんだぞ。手段は問わない、確実に始末しろ」


女はニヤリと笑うと再び闇の中へと消えていった。


……


ギルベルトは夜の街を散策していた。


ギルベルト「夜の街は昼とまた違っていい感じだなぁ…邪魔者さえいなければ、な。

何の用だよ、狙われる覚えは…あるかも…」


すると、建物の陰から黒尽くめの男があちこちから出てきて囲まれてしまった。


ギルベルト「あー結構いたのね…」


露天商「狙われる覚え、思い出したか?」


ギルベルト「まあお前が何人増えたところで何も変わらないと思うぞ?」


露天商「ぐぬぬ…調子に乗るな!お前たち!あいつを仕留めた者には金貨100枚だ!」


一斉に刺客がギルベルトに襲い掛かる!


ギルベルト「お、こいつらお前より断然強いぞ!」


露天商「うるせー!私が弱いとでも言いたいのか!」


ギルベルト「強いと思ってたのか?ちょーウケるんですけどー」


そうこう言ってる間に刺客は全部倒されてしまった。


露天商「何…だと…お借りした手練れが全滅…

おのれぇ…かくなる上は…」


残念ながら何かをする前にギルベルトに頭を叩かれて気絶した。


ギルベルト「さーて残りはあんた1人だけど?どーする?」


建物の陰から1人の女が出てきた。


???「気づいていたのね。」


ギルベルト「そんだけ殺気出されたら嫌でも気づくって。

お名前を伺っても?」


カーラ「私はカーラ。主に暗殺を生業にしているわ。

よろしくね、それじゃさようなら」


ギルベルト「うぉっ!いきなりかよ…」


いきなりナイフで襲い掛かってきたのをエクスカリバール(以後バール)で防ぎながら隙をついて逃げ出した!


ギルベルト「ひぃー!おっかない女は苦手だぜ…」


カーラ「あら、つれないじゃない?もう少し遊びましょうよ」


後を追うカーラから逃げながら街中を走り回っていると、街角で誰かにぶつかってしまった。


ギルベルト「おっと、すまない!大丈夫かい?…ってお前…」


エルザ「いったた…ちょっと気をつけなさいよ…あー!あんた!」


立ち上がりギルベルトに詰め寄るエルザ。


エルザ「こんなとこで何してるのよ!ここで見つけたからには連れて帰るからね!」


ギルベルト「あーわかったから!けどちょっと待って!今は立て込んでて…」


話してる途中でギルベルトはエルザの胸を掴みグイッと引き寄せ、カーラの攻撃をバールで防いだ!


カーラ「あら、残念」


ギルベルト「あっぶね〜。ギリギリだったな」


エルザ「ちょっと…どこ触ってんのよ!もげるかと思ったわ!」


ギルベルト「助けたんだからいいだろ!細かいこと気にすんなよ!減るもんじゃないし」


エルザ「減るわ!覚えてなさいよ…それよりこいつ何なの?」


カーラ「はじめまして。この人の彼女かしら?」


エルザ「ち、違うわよ!誰がこんなやつと…」


ギルベルト「そーゆーわけだ、エルザちゃんは帰っときなよ」


カーラ「そーゆーわけには行かないわ。言ったでしょ?暗殺を生業にしてるって。顔を見られたからには死んでもらわないとねぇ」


ギルベルト「ありゃ、だってさエルザちゃん」


エルザ「元から帰るつもりないわよ」


そう言うと目にもとまらぬ速さでカーラの下腹部に正拳突きを食らわせた!


カーラ「ぐっ!まさかお嬢ちゃんにこんな力があったなんてね」


5メートルほど吹っ飛ばされたカーラは口から血を流しながら言った。


エルザ「あらあら、血が出ていますけど、大丈夫ですか?」


エルザは挑発的に言った。


カーラ「ご心配ありがとう。でも大丈夫よ、この程度蚊に刺されたようなものですから!」


カーラは言うと同時に反撃に出た!

素早いナイフ捌きをエルザは上手くかわし、実力は五分五分に見えた。


ギルベルト「おーいいぞいいぞー頑張れエルザー」


エルザ「ちょっと!あんたも手伝いなさいよ!」


ギルベルト「あ、そう?邪魔しない方がいいかと思ったんだけど…」


エルザ「さっさとする!」


やれやれと言った感じでギルベルトも参戦する。

カーラは2人がかりでもなかなか強さで上手く攻撃を捌いていた。しかし流石に分が悪いと感じ一度距離を取った。


カーラ「2人がかりなんてずるいわぁ、それじゃこっちも本気を出さざるを得ないじゃない…」


するとカーラの身体がみるみる大きくなっていき、化け物の姿に変貌した!

全長は5メートルはありそうなほど大きく、肌は紫、背中にはコウモリの様な羽が生えていた。


エルザ「うそ…でしょ…」


ギルベルト「うーわ!第2形態があったのか…!」


変わり果てたカーラを見上げながら2人は言う。


カーラ「美しくないからこの姿にはなりたくなかったのだけれど、あなたたちが悪いのよ?さっさと始末されてくれていればこの姿にならずに済んだのに。責任とって、死んでね!」


そう言うと巨大な拳で殴りかかってきた!

2人は難なくかわしたが、その拳は地面を砕き、地響きと共にその衝撃波は近くの民家を崩壊させた!


ギルベルト「なんつー威力だよ!」


エルザ「民家が!」


カーラ「相変わらずすばしっこいわね」


攻撃をかわした後の2人は空中で無防備な状態だ。そこをカーラが見た目からは想像もできないほどのスピードで詰め寄りエルザを殴りつけた!


エルザ「グォっ!」


ギルベルト「エルザちゃん!」


エルザは吹っ飛ばされて2ブロック先の壁に激突して止まったが、その衝撃で気絶してしまった!


エルザ「ガハッ…!」


続けてギルベルトにもカーラの攻撃が襲い掛かる!


ギルベルト「グッ!」


何とかバールで受けとめたが、その腕力でエルザと同じように吹っ飛ばされてしまった。

バールで受け止めたことで壁への激突は避けられたが衝撃によるダメージで脳が揺られ、視界が揺らいでしまう。


カーラ「休んでる暇はないわよ!」


カーラは既にこちらに迫ってきて次の攻撃を仕掛けようとしている!

気を失っているエルザを抱えて逃げるのは得策じゃないと考えたギルベルトはこの場で戦うことを決意した!


ギルベルト「いいさ、ここで決着つけてやる!」


カーラ「死にな!」


カーラは上から潰すつもりで殴りかかったが、ギルベルトはそれを避けなかった!

バールで受け、弾き返したのだ!


カーラ「なに!?」


ギルベルト「さっきは空中でやられたから吹っ飛んじまったが他に足さえついてれば問題ないぜ!」


カーラ「私の拳を軽々と…あなた一体何者なの?」


ギルベルト「勇者のようなもの…さ」


カーラ「なにそれかっこいいと思ってるのかしら!」


言い終わると同時に攻撃を仕掛けるカーラ、そこ攻撃を全てバールで防ぐギルベルト。激しい戦いにエルザが目を覚ます。


エルザ「…うぅ…痛った〜……ハッ!あいつは!?」


エルザは目を疑った。自分の倍以上もあろうカーラの攻撃をただのバールで全て受け止めるギルベルトの姿に言葉を失った…


エルザ「あ…あんた…」


ギルベルト「おー目覚めたか!エルザちゃん」


カーラ「よそ見なんて余裕じゃない!」


ギルベルト「そう怒んなよ…嫉妬か?」


エルザ「そいつは魔人よ!普通人間が太刀打ちできる相手じゃないはず…

なんた一体何者なの!?」


ギルベルト「だから言ってんだろ?勇者のようなものだって。

誰も聞いちゃくれないんだから、まったくもー」


カーラ「またよそ見を…調子に乗るなぁぁあ!」


カーラは殴打のラッシュをやめ、口を大きく開けると魔力を凝縮し強力なビームを口から放出した!


ギルベルト「うわっ、ビームまで…いよいよ人間じゃねーな」


エルザ「何言ってるの!避けないと!」


ギルベルト「避けたら後ろの民家は全滅だろ?まあ被害は出るだろうけど最小限には抑えれるかもしれないな」


そう言ってバールを構え、ビームを迎え撃つ!

するとビームは四方に飛び散って被害を抑えることができた!

しかしカーラの魔力が尽きない限りビームが終わらない事に途中で気づいたギルベルト。


ギルベルト「こっからどうしよ…」


エルザ「えー!考えてなかったの?!

まったく…(変なやつw)あの女には借りがあるからきっちり返さないとね!」


そう言ってカーラの背後に回り込み強力な踵落としを食らわせた!


エルザ「うりゃあぁぁ!!」


カーラ「(こいついつの間に!)」


するとカーラの口が閉じ、放出していた魔力が口の中で暴発し、爆発した!


ギルベルト「ふ〜…疲れた〜」


ギルベルトはその場に座り込み安堵の声を漏らす。


エルザ「これで私の貸し1ね」


ギルベルト「はい?今ので貸し借りなしだろ!」


エルザ「いーや!あんた私の胸触ったの忘れてないでしょうね?!」


ギルベルト「だからあれは仕方なくだな…」


エルザ「別に胸じゃなくてもよかったでしょ!」


ギルベルト「あの時は咄嗟だったから仕方ないだろ!それにお前がそんなに胸を放り出してるのが悪いんだ!」


エルザ「ほ、放り出してないわよ!あーいやらしい!これだから男は!」


あーだこーだと口喧嘩してる間に夜は明けていた…


つづく



次回予告

アレフです!最近暑くなってきましたね!俺はクーラーよりも扇風機派ですが、皆さんは何派ですか?

次回の勇者のようなものは

勇者、ドブにハマる

第二次テレホンカード大戦

卵かけご飯に殻が?!

の3本です!

来週もまた見てくださいねー

ちゃん!どん!ごん!うふふふふ!


※この次回予告は本編と違う場合がございます。

今回は初めて魔人が出てきましたね。

魔人とは、悪魔と契約し、強くなった人間の事です。

普段は普通の人間と変わらない姿で、本気を出す時は、その身を悪魔の力で強化し、悪魔特有の魔力を使うことができます。

悪魔特有の魔力とは、通常の魔力よりもドス黒く、強力なもので、主に攻撃に特化したものが多いです。

例えばファイアなどの魔法も黒い炎になり、消すのも難しくなります。

通常の炎は水で消したりできますが、この黒い炎は神聖魔法で清めてからでないと消えません。

このようにとっても強い魔人ですが、当然デメリットもあります。

まず見た目がキモいですね。肌は紫や緑と言った化け物の代表みたいな色になります。もちろん通常時は普通で、魔人化した時だけです。

そして魔人になる時悪魔と交わす契約によっては自我を保てなくなる場合もあります。

悪魔と契約する時はちゃんと契約内容を明白にし、悪い悪魔に引っかからないようにしましょう。

今回はちゃんと後書きっぽくなった気がします!

と言っても魔人の説明しただけなんですけど…

ではまた次回、ばいばい。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ