第二話 勇者のようなもの
どうもピーマンです。はいユーチューバーみたいな入り方
しましたねすみません。こんなの前書きに書くなよって感じですね。
第二話にしてもうタイトルかよ!って感じですが、決して思いつかなかったとかではありません!どうせ思いつきでしょとか思ったあなた、心が汚いですよ。
ギルベルトと勇者アレフが初めて出会う重要な回になります。そんなに重要じゃないかも…
今回はなんと、初の戦闘シーンがありますねちょこっと。
勇者と出会いギルベルトがこれからどのように旅を進めていくのか、楽しみにしていただけたらと思います。
それでは本編どうぞ。
第二話 勇者のようなもの
町を追われる様にして出ていったギルベルトは町を出てどこに行こうか決めかねていた。
ギルベルト「村の連中め覚えてろよ…魔王なんてちゃっちゃと倒して見返してやる…
大体こんな事になったも全部違う奴が勇者になったせいじゃ無いか!全くもう…そうだ、今から勇者とやらを見に行って嫌がらせのひとつでもしてやろうか!ヒッヒッヒ」
どんな嫌がらせをしてやろうか考えてニヤニヤが治らないギルベルトは早速勇者の光が差した村へ向かう事にした。
ギルベルト「そうと決まれば善は急げだ!俺なら走ってすぐだろ!」
ギルベルトは自信があった。確かに勇者の息子であるギルベルトは優れた身体能力を持っていたが、村は思ったより遠かった…
ギルベルト「ハァ…ハァ…もう夜じゃねーか!何が走ればすぐだよ!あの時の俺死ね!」
ギルベルトの気持ちとは裏腹に、村は勇者誕生でお祭り騒ぎ
だった。
ギルベルト「おー流石に賑わってるな〜…ムカつく」
門番「おいおい、来て早々何だよその悪態のつき方は…」
門番が苦笑いしながら話しかけてきた。
ギルベルト「あ、いたんだ…こんばんは!いい村ですね!」
門番「何こいつ、すごいムカつくんだけど…まあ、今日は勇者が誕生しためでたい日だから勘弁してやろう」
ギルベルト「あの、勇者を見に来たんですけど」
門番「ああ、わざわざ見に来たのか!楽しんでいってくれ!」
ギルベルト「わーありがとう!楽しんできまーす!
(このお祭り気分をぶち壊すのをな!)」
門番「ん?何か言ったか?」
ギルベルト「いや楽しみだなーって!」
門番「そうか!ハメ外しすぎるんじゃないぞ!」
ギルベルト「(スマイルスマイル、勇者に会う前から怪しまれちゃ嫌がらせもできないからな)」
おばちゃん「なんだいあんた、気持ち悪い顔して」
ギルベルト「え?あーいやいや楽しいなーって、ははは…
(まずい!怪しまれたか?)」
おばちゃん「そうかい!これ持ってきな!」
そう言うとやや強引に肉の串焼きを持たされた。
ギルベルト「あ、ありがとうございます…あの!勇者にはどこで会えるんですかね?」
おばちゃん「この先を真っ直ぐいった広場だよ!勇者様はそこでお食事なさってるよ!」
ギルベルト「そうなんだ!ありがとう!おばちゃん!」
おばちゃん「おば…ああ、楽しんで!」
おばちゃんに教えてもらった通り、広場の真ん中に勇者と思われる青年が揉みくちゃにされていた。
勇者「わわ、みなさん順番に…ありがとうございます…え?小学校の?誰だっけ?」
そこへただならぬオーラを放ちながらギルベルトがやってきた。すると、今まで勇者に集っていた人々は本能的にこの気配を感じ取って鎮まりかえって道を開けた。
ギルベルト「やあ!あなたが勇者様?」
勇者「は、はい。今日突然選ばれました…アレフと申します」
ギルベルトのただならぬ雰囲気に緊張気味の勇者。しかし次の瞬間にはその雰囲気も普通に戻っていた。
ギルベルト「どうも!私は隣の村から勇者様を見に来たギルベルトと言うものです!その…早速で悪いんですが…勇者様の実力がどのようなものか、お手合わせ願いたいんですが…」
勇者「えっと…せっかくですが今はこのような祝いの場ですし…またの機会に…」
おっちゃん「おう!いいじゃねーか!場も冷めて来たし丁度いい!」
民衆「そうだそうだ!やっちまえ!」
???「いいんじゃない?ただの試合だし、あんたの強さを見せておけばみんなも安心するだろうし!」
勇者の背後からひょっこり女の子が出て来て言った。
彼女は勇者の義姉で、幼い頃両親を亡くした勇者と本当の家族のように過ごして来た。実家が道場だったので共に戦闘の腕を磨いた戦友のような存在でもある。
勇者「エルザまで?!うーん…じゃあちょっとだけ…」
ギルベルトがニヤリと笑う。
ギルベルト「ありがとうございます!武器はご自由にどうぞ!」
両者特設された舞台にあがる。
民衆「やっちまえ勇者様!俺達に力を見せてくれ!」
ギルベルト「信用されてるんですね。戦闘経験がおありで?」
勇者「いえ、ただ修行は積んできました」
腰の鞘から剣を抜き構える勇者。
ギルベルト「剣を使うんですね。ならこちらも武器を使わせてもらいましょう」
そう言うと背中からバールのようなものを取り出し構えたギルベルト。それを見た民衆は一瞬キョトンとして、一斉に笑い出した。
民衆「あっはっは!何だあれ、バールか?盛り上げるためにやってんのかい?ニイちゃんやめときな!アレフの実力は本物だぜ!」
勇者「あまり舐めない方がいいと思いますよ?」
ギルベルト「お構いなく」
挑発するように指をクイックイッと曲げる。
勇者「じゃあ遠慮なく…行かせてもらいます!」
言うと同時にギルベルトに向かって突っ込み、剣を振りかざす!そのスピードは目で追うのがやっとで、とても常人には反応できるものではなかった!
が、しかしギルベルトは常人ではなかった…
勇者が剣を振り下ろすとそれをバールのようなもので弾く!
そのたった1発で剣を吹っ飛ばされ喉元に切っ先を向けられ決着がついてしまった…
勇者「ぐっ!」
ギルベルト「ありゃ、勇者様手加減しすぎですよ〜これじゃ不安で夜も眠れないやー」
勇者「す、すみません!うっかりしてました!(手加減なんかしていない…全力で剣を振ったのに、軽々弾かれてしまった…!この人…何者なんだ…?)もう一度お願いします!」
ギルベルト「仕方ないですねぇ今度は頼みますよ?(勇者と言っても出来立てホヤホヤじゃこんなもんか…)」
仕切り直して両者舞台に立ち、向かい合って武器を構える。
勇者「では…行きます!」
再び勇者は突っ込んで行く!
ギルベルト「またですか…その技はもう飽きましたね…」
ところが!ギルベルトの前で急に勇者が消えて背後に回り込む!
ギルベルト「?!」
勇者「もらったぁ!!」
しかしギルベルトはバールのようなものを背中に回し勇者の攻撃を難なく受け止めた。
勇者「これを止めますか…」
ギルベルト「まあ、まだ許容範囲ですかね」
これで勇者が心を折られると思ったギルベルトだったが、勇者は笑っていた。
自分よりはるかに強い相手と闘ってワクワクして子供のような顔になっている。
ギルベルト「ぐっ!」
こんな反応をされてはギルベルトも面白くない。
ギルベルト「あーだめだ…つまんねー」
勇者「え…?」
ギルベルト「やめだやめだ!俺の負けでいいよ。せっかく勇者の心をへし折ってやろうと思ったのに全然だし」
勇者「へ…?」
エルザ「ちょっと!逃げる気?!」
ただでさえ機嫌が悪かったのに余計にイラッと来てしまった…
ギルベルト「何だぁ?じゃあこれでいいか?」
そう言うと勇者の持っていた剣にバールのようなものをブン!と振る。
すると勇者の持っていた剣がポッキリと折れてしまった!
勇者「え…ええ!!」
誰もがそれを見て呆然としていた…
エルザ「この町の名匠が作った最高傑作が…バールなんかで…
い、一体どんなトリックよ!」
ギルベルト「さあね〜」
そう言うとギルベルトはバールのようなものを背中に戻しその場を立ち去った。
去り際に勇者の耳元で囁いた。
ギルベルト「強くなってからまたやろうぜ」
勇者「あ…待って!あなたは何者なんですか?」
ギルベルト「俺?うーん…勇者のようなもの…かな」
そう言うとその場を立ち去り近くの屋台からスイーツ取って食べた…
ギルベルト「これ美味いな!」
甘味屋のオヤジ「コラ!金を払わんか!」
ギルベルト「え…金いるの?」
甘味屋のオヤジ「当たり前だ!」
その時のギルベルトは先程とは比べ物にならない程小さく見えた…
エルザ「あんなのに負けたの…?」
エルザはがっかりしたような呆れたような顔をしてそう言ったが、勇者は折られた剣を見ながら何やら考え込んでいた。
勇者「なあエルザ…世界にはあんなに強い人がいっぱいいるのかな?」
エルザ「まああれが強いのか疑わしい所だけどねぇいるんじゃない?もっと強いのだって。それにアンタは魔王と戦わないといけないのよ?この程度で挫けてちゃ…ふふ、違うわね。これからもっと強くなるわよ!」
勇者「…うん!」
勇者が決意を固めた瞬間だった。
そんな事とは知らず、ギルベルトは宿に向かうのだった。
つづく
次回予告
突然宇宙から隕石が降って来た!しかしそれは小さくて鼻くそ程の大きさだった…不幸なことにそれは勇者に当たってしまった!その衝撃で記憶喪失に?!果たして勇者の記憶は戻るのか!?
次回「勇者?なにそれ美味しいの?」
お楽しみに
※この次回予告は本編と違う場合がございます。
前回からだいぶ間が空いてしまいましたが、全部マスターデュエルのせいです。時間が溶けますねあれは。
今回闘いを途中で辞めてしまうギルベルト。まあ嫌いですね!正直。もうちょっとなんかあったんじゃないかと思ったんですけど、心の中のギルベルトがこうしたので仕方ありません。勇者の過去についてはこれから掘り下げていくことがあるかもしれませんが、ないかもしれません。
戦闘シーンですが、頭の中では動きが見えるのですが、これを文字にするのはどうしたもんか、私の乏しい文力ではこれが限界でした…わかりにくくてごめんなさい。
まあ読んでる人なんていないだろうからいいか!
この作品は自己満足の塊なので読む人がいなくても書くもんねーだ。
悲しくなって来たのでこの辺で、ばいばい…