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現実世界に再転生した母と子のドタバタコメディー
寒い冬の中、親子(母〈春子〉と子〈心優〉)2人はこたつに入って、たわいもない会話をしていた。
「こころ~、あたし生まれ変わったらウサギになってあんたのとこ行くから、ちゃんと飼ってよね?」
「嫌だ、私は一人で悠々自適に暮らします、絶対それはなし、ちゃんと天国で安らかにお過ごしください」
「嫌だ~!あたいは絶対ウサギになる!これは決定事項なんだよ、あんたに断る権利はない!」
「なにそれ?(笑)また、そんなファンタジーみたいな話してー」
「私はいたって真剣よ」
「何言ってんだか」
ピピピッ!ピピピピッ!
「ハッ!なんだ夢か…」
マンションの1室で目を覚ましたのは、心優だった。心優は夢を見ていた。遠い昔の。
「やばい!出勤の時間もうきてる!急がなければ!」
慌ただしいモーニングルーティンが始まった。パンを電子レンジに入れて、ポッドでお湯を沸かして、それから…
「歯磨きしないと!それから、メイクも!あ~もう、どうしてこうなるかな~、あ、メイクの前に服を着なくちゃ」
30分が経過~………
「よし!じゃあ、いってきますっと」
ドアを開閉し、鍵を閉め、心優は会社へ行った。