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ロストワールド1

[1939年 2月 3日 南極 内海]


臨検隊はあわよくば生存者から情報を聞き取りたかった。

しかしUボートの艦内には生存者は誰一人も居らず、食料や武器弾薬、航海日誌そして救命ボートなどが持ち去られていた。

「おい、これ!!!」

「どうしたんですか?」

「これを見ろ。」

発令所の壁にナイフで何か書かれていた。


『穴』へ向かう


「穴というのは何のことでしょうか?」

「わからん。とにかく上へ報告をしよう」

その瞬間司令塔にて監視していた隊員が叫んだ。

「陸地の壁に大きな穴があるぞ!!」

臨検隊員が驚いて顔を見合わせていると、船から発光信号にて

  

 リクチノカベニオオキナ『アナ』ヲハッケンセリ

   イソギフネへモドルベシ


カッターで急いで船に戻った臨検隊はリッチャーや船長に報告を行った。

「よし次は我々探検隊の出番だな。よし、俺も出るぞ。『穴』の奥に何があるか見てやる」




探検隊は南極の大地に足を踏み込んだ。

「穴」はとても大きかった。どうやらヤツが壊して大きくしたようだった。

そして彼らは穴から奥へと進んだ。


そして5分ほど歩いた時、急に視界が開けた。

まず彼らが感じたのは南極とは思えないほどの暖かさであった。


彼らが目の前にしたのは鬱そうとした森であった。地下であるはずなのに空には太陽のようなものが確認できた。


3時間ほど歩いただろうか。今度は広い野原と大きな湖が現れた。

そしてそこには長い首を持った大きな生き物、頭に変なカーブのあるトサカを付けた生き物、背中に大量の背びれを付けた生き物、頭にツノを3本も付けた生き物などが草を食み、水を飲んでいた。

それを見た探検隊員は口々に同じ言葉を口ずさんだ。


『Dinosaurier』と 


湖畔にはUボートの乗員が生活していたような痕跡を発見した。

探検隊はとりあえずの拠点を湖を見渡す小高い丘に設置し、周辺の地形・資源の調査や生物学者による恐竜の調査が行われることになった。


リッチャー隊長の手記にはこの時の事をこの様に記していた。


「冷たい氷の大地の地下にこのような壮大な景色があるとは夢にも思わなかった。土地も資源も多くある。

これを活用しない手はないだろう。」



「しかしテントの様子などからして数年ほど前から誰も訪れていない様子だが、乗員達はどこへ消えたのだろう?」




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