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マスギと初クエスト

 ギルドに着くと俺は誰にも見られないような場所に隠れながらマスギが出てくるのを待つ

 数十分後マスギがギルドから出てくると俺はマスギと合流し、マスギにクエスト内容について聞く。


「えーと。スライム五匹を倒せか」

「そうそう。私らに無難でしょ?」


 マスギが言うと俺はうなずく。場所は王国から出てすぐのアーグル草原か。


「武器屋とか寄って行くか?一応俺装備を見たいんだが」

「私は構わないがお金とかあるの?」


 お金、お金、ねぇ。いちもんなしだよちくしょう!


「なら今回は私が頑張るからいつかパーティーで組んだ時に返してね」

「?安心しろ。俺のスキルは戦わなくてもパーティーさえ組めば使えるから」


 俺がマスギに言うとマスギは「は?」という顔をしていた。俺たちはとりあえず王国から出てアーグル草原へと向かった。




 アキト達がアーグル草原に向かう途中、アキトのことを見て不敵に笑う男がいた。


「旦那のいう獲物を見つけた。俺がこの手で殺してやろう。必ず、な」


 男はアキト達に気付かれないようにアキト達の跡を追った。




 俺達が王国からでてアーグル草原に向かいスライム5匹の討伐を開始する。俺はとりあえずスキルを使うとマスギが


「なんだこの体に力が自然と湧いてくるのは。鎧もいつもより軽く感じてかなり動きやすい感覚だ。これがお前の、アキトの」

「そう。俺のスキルはパーティーの身体能力をあげるスキルだよ。このスキル、だけのせいではないと思うけど戦闘向きではないから勇者パーティーから追い出されたのよねー」


 俺が独り言のように言うとマスギが


「そんなことはないよ。これはとてもいいスキルだ。逆にこんな優秀なスキル持ちをパーティーから外すとは馬鹿としか思えない」

「そ、そうか。そう言ってくれることは嬉しい。ありがとうな。マスギ」


 俺はマスギに礼を言うと「私は正直に思ったことを言っただけ」とかえされた。

 俺のスキルを常に使いながらマスギの身体能力をあげてスライムをすらすらとマスギが倒して行く。


「お前のおかげでだいぶ助かるよアキト。ありがとうな」

「いやいや。むしろ俺が戦えないやつみたいですまないな。まともな武器を装備したら戦うから」

「ふふ。私は別に構わないよ。それにアキトがやられて急にアキトのスキルの効果がきれた方が大変だからアキトは後方支援の方がいいかもしれないね」


 俺たちはパーティーでの役割を話しているともう数十分でスライム5匹を倒し終えていた。


「おー。いつもならもっとかかるスライム討伐がこんな早く終わるとは」

「・・・え?スライムってそんな強かったけ?」


 スライムは初級の魔物。そんな強くはないはずだが?俺がそう思っているとマスギが


「スライムは強いんじゃなくてしぶといんだよ。だから時間がかかるのさ」


 あーなるほどと俺は思わず頷いていた。

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