未来をみるもの
「まずはお前からの信頼を得るためにわしの紹介をしよう。わしはアマラス。アマラス・テルドー。冒険者でスキルはこれじゃ」
アマラスと名乗った俺を襲った暗殺者は自分の腕に触れると自分の腕がジッパーのように開く。
「これがわしのスキルじゃ。もちろんお前に触れてお前の腕を切断したりもできるしくっつけたりもできる。バラバラにもできるしな。そしてわしの体の中に暗器を仕込むこともできる。このジッパーの中にがどうなっているかはわしにもわからんがな」
「ほへー。いいスキルだな。うらやましいよ。俺はそんな1人で戦えるスキルじゃないからな」
俺は羨ましいしそうにアマラスを見るとアマラスは
「わしからすればお前のスキルの方が、いやまだ言わない方がいいかのう。まだ確信ではないからのう」
「?なんの話だ?まぁいいや。俺のスキルは」
「あー。言わなくても大丈夫。わかっているから。お前のスキルはパーティーを組んだものの身体能力を向上させることじゃろ?」
アマラスは俺にいうと俺は「そ、そうだ」とどもって答える。
「さっきもいったがわしの仲間には未来しができる奴がいてな。今からそいつのいるとこに案内するから。起き上がれるか?」
「ああ。ゆっくり休めたから大丈夫だ。ありがとうな」
「どういたしまして」とアマラスは言って俺が寝ていた部屋から一緒に出て隣の部屋に移動する。
「ここにわしの仲間。わしは2人でパーティを組んでいるんじゃがその未来しができるものとわしでパーティーを組んでいる。そしてこやつがそいつじゃ」
部屋に入るとそこには寝たきりの人間が1人部屋にいた。
「こいつの名前はオルゴー・ゴル。こいつのスキルは未来しじゃ」
「こいつが未来を見れるやつ、か」
俺がオルゴーに近づいて言うとオルゴーは目を開けて首だけこちらに向けて
「お前がアキト・メーグだな?こんな寝たきりな状態で会うのはすまない」
「いや気を使わなくてもいいが。起き上がれないのか?」
俺がオルゴーに聞くとオルゴーは「ああ」という。
「前に私のスキルを狙う、もとい欲しいという奴がいてな。そいつにいっぱいくわされて首から上以外は体が言うことを聞かんのだ。はっはっは」
オルゴーは笑いながら言う。いや笑い事じゃないだろう。
「アマラス。もう奴には紹介したのか?」
「いやまだじゃ。先にお前に挨拶をとでも思ってな」
「お前。まさか私の護衛をアキトにさせるためか?」
オルゴーとアマラスは俺を蚊帳の外にして会話する。
「いや。違う。挨拶をするのがわし的に筋だと思ってな」
「そうか。ならもういいから行くといい。あ、アキトよ」
オルゴーは俺を呼び俺は
「なんだ?」
「お前さんはこれからいろんな刺客に襲われるだろう。あの指南役?とかいう奴の刺客にな」
指南役か。アルゴーのやつ俺をどれだけ殺したいんだ。
俺は手をぐっと握り締めながらアルゴーに対する怒りを燃やしていた。