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メイグが斬る

「はぁはぁはぁ。これは、なんなの。アキトぉぉ」


 俺とマスギが笑いあっている時、シロナが様子がおかしい?状態でゆっくり俺にまで近づいてくる。


「はぁはぁはぁ。お前の、スキル?の対象かはよくわからないけど私のスキルが完璧な索敵になってカメヲを倒した後から急にあんたを見てると、こうなんか、胸が苦しいというか、なんか」


 俺は「は?」と思っているとマスギが立ってシロナに近づき


「すまないアキト。私はシロナを連れて先に帰るから依頼完了の報告を頼めるかな?仮面をしていれば問題ないはずだが」

「え?なんで?一緒に行けばいいじゃん」


 俺はマスギに言うとマスギは


「すまないが今シロナをアキトに近づけるとやばいんだ。嫌いとかそういうことじゃないぞ。私が前にアキトにスキル強化の対象にされた時と変わらんと思うからね。だからとりあえず私はシロナを連れてアマラスの拠点に向かうからアキト、依頼の方はまかせたよ」


 マスギは俺にそれだけいうとシロナに肩をかしてゆっくりと王国の方へ歩いていく。


「なんで1人で行かないとダメなんかな。俺まともな装備ないし魔物に襲われたら・・・。死体をあさるのは嫌だけどカメヲの死体に何か武器になりそうなものは」


 俺はカメヲの死体のズボンのポケットやらなんやら武器がありそうなとこを探ると小さいナイフが一本だけ見つかった。


「こんなもんでも武器にはなるし一応貰っておくか」


 俺はカメヲの装備していた小さいナイフを1本だけ装備してまずは王国に向かう。




 王国に1人で着くと俺は仮面を外されないようあたりに気を張りながら王国の中を歩く。王国を歩いていると思わぬ情報が入る。


「なぁ。勇者様達はいつになったらこの王国からでて魔王を退治しに行くんだ?いつも酒場の方で見かけるんだが」


 王国の住民と冒険者が何やら話しているのを俺は近づいて話している2人にはバレないよう隠れながら聞く。


「私もよくギルドの方で見るよ。私達は魔王を倒すためにお金がいるから皆資金を分けてくれとか。本当に退治しに行くならわたしてもいいんだが全然退治しに行こうとしてないしさ」


 住民と冒険者がひそひそ話していると


「そこの2人。拙者らのことを話していたのか?」


 こそこそと話していた2人に勇者パーティーの1人であるメイグが現れる


「こ、これはメイグ様、私たちなどになんのごようで?」

「いやはや拙者達勇者パーティーを馬鹿にしている奴がいるとのことを聞いてな。拙者が断罪に来たのだ」


 メイグは容赦せずに住民の首をはねた。

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