削りとる者 2
「え?」
スクアーロはその時死を覚悟したがスクアーロの前に急に誰かが立ちスクアーロを庇った。
「やはり!やはりやはりやはり!そいつがアキトなんだな!なぁ!くそじじい!身を挺して庇ったってことはそうなんだろ!なぁ!」
「・・・ったく。あほが。お前さんが狙った奴はわしの自慢の息子よ」
スクアーロを庇ったのはアルデルトでスクアーロは
「と、父さん!何を」
「ガハ、ハハ。守る、と言ったろ。さて、スク、アーロ。と、うさんから、頼み、がある」
アルデルトはスクアーロに体の正面を向けるとアルデルトの体は腹部が見事に削り取られていた。
「ス、クアー、ロ。あの、2人と、母さん、を、頼む、な。わしは、ここま、でじゃ」
「何言ってんだよ父さん!僕とうちに帰ろう!もちろんあの2人も一緒に!王国に帰ろうよ!」
スクアーロはアルデルトに言うとアルデルトは笑顔で
「ガ、ハハ。わしは幸せ、もんじゃ、な。ア、キト。頼み、が、ある」
「・・・なんだ」
「スク、アーロ、のこと、そして、わしの、ことをう、まく、嫁、さんに、伝えと、いて、くれ、こいつは、わしが、ひきう、けた」
体をけずりとられながらもアルデルトはバーに突っ込む。アルデルトはバーを押し倒し、のっかかると
「今のうちに、はよ、いけぇぇぇ!」
俺はアルデルトに手を伸ばすスクアーロの片方の腕を握り俺とマスギ、スクアーロはアルデルトを残してアマラスの拠点に向かった。
「あー!不幸不幸不幸不幸!こんなおっさん1人しか殺せないなんて不幸!」
「へ、へへ。悪いが死にかけのおっさんに、付き合ってもらおうか」
バーはアルデルトの腹部をスキルでさらに削り取ろうとするとアルデルトは削りとられる場所を誘導し、自分の腕を削り取らせる。
「な!馬鹿な馬鹿な!こんな不幸が!僕が!僕が僕が僕が!僕の腕をー!」
「はぁはぁ。時間が惜しい。わしの、スキルで、なんとか、こんな状態でも動いていられるが、いつまで持つかも、わからん」
アルデルトは「ぶふぉ」と血を吐き、わざとバーの顔面に吐き散らす。
「う、ぐ!不幸不幸不幸不幸!僕の!僕の僕の僕の!」
「さっき、からうるさい、んだよお前、ボコボコに、してやる、よ」
アルデルトはバーの顔面をのっかかった状態で殴り続け数十分、アルデルトはバーの顔面を殴り続けた。バーは抵抗するが視界が安定せず削りとる場所も安定しないで地面ばかりを削り続けていた。




