囮のアマラス
「アルデルト!こいつらはやばい!わしがこいつをひきつけるから2人を頼む」
アマラスはジッパーで体に収納していた剣をアルデルトに投げて渡し、アルデルトはそれを受けとり
「わかった!死ぬなよ!」
「それはこちらのセリフだ。後でまた拠点でな!」
アルデルトは俺たちを連れて逃げその場にアマラスだけを残す。
「アマラス!」
「心配するなアキト。わしはまだまだお前に心配されるほどじゃあない。それにオルゴーを残しては死ねん。早く行くんじゃ」
俺は「すまない!」と謝り、アルデルトと共に逃げ、その場にはアマラスと男だけを残した。
「よう。お前私相手に1人残るとかやるな」
「うん?やるなとは?わし1人の方がやりやすいからあいつらには逃げてもらったんだよ。わしのスキルはなぁ」
アマラスは男に殴りかかると男は避ける。
「ふ。たねさえ分かればお前の攻撃は避けるだけよ」
「避ける?ちゃんと当たったが?」
男は自分の右手を見ると男の右手には切り傷が出来ていた。
「ほう。これは」
「わしのジッパーは貴様らの腕や体を切断できるわけではない。わしの体に武器を収納することもできる。このようにな」
アマラスは攻撃した反対の腕の小さいナイフを指差しながらいう。
「なるほど私に攻撃した際にジッパーとやらを開いてそのナイフで私の肌をきったと。ふ、ふふふ!ふふふ!実にいいぞお前!私の遊び相手にちょうどいい!それに私が手を下さずとも奴らは死ぬんだ。私の部下の1人が奴らを殺しに向かったからな」
アマラスはさっきいたはずの泣いていた少年のいた場所を見るがそこに泣いていた少年はいなかった。
「くっ!やってくれたな!」
アマラスは男をほおってアルデルト達を追おうとするがアマラスの頬を何かがかすめる。
「どこに行くつもりだい?お前。お前の相手は私だろ?さぁ!もっとたのしませてくれよ!」
男は手から空気の玉のようなものを飛ばし、アマラスは攻撃を避け続ける。
「くそ!無事でいてくれよ!」
アマラスはアキト達が無事であることを祈り早急に男を始末するために男に殴りかかった。
「みんな。無事にわしについてきているか」
アルデルトは俺たちに言うとスクアーロが
「安心して死んだ兄さんとアマラスさん以外はいるよ」
「すまん。わしが不甲斐ないばかりにスクアーロ。お前の兄を。母さんにはどう説明すれば」
「仕方ないさ。兄さんだってああなることは考えていなかったろうし誰にも予想は出来なかった。今は逃げよう!」
スクアーロは俺たちとアルデルトに言うと俺たちの前にまたさっきあの場所にいたはずの泣いていた少年が座っていた。




