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王国での非道

「さてこれからどうしようか」


 俺は勇者パーティーを出た後に1人王国をさまよう。

 ここはアルバルトル王国は商業区、王都区、冒険者区と3つに別れており商業区は武器や道具を買いに行くので利用する。王都区は選ばれた貴族しか入れず俺にとっては未知の区だ。王に謁見するときは俺だけ商業区で買い物させられてたからなー。毎回。

 ちなみに俺は野に放たれたわけではなく勇者パーティーの所有している拠点で出ていけと言われたから急に魔物が出る場所に放り込まれるよりはましか。


「まずはギルドで冒険者を探そうか。俺1人だと何もできないと言うわけではないが冒険するのにもかなり苦労するからな」


 俺はとりあえずギルドに向かい、ギルドの中に入るとなぜか皆俺をゴミを見るような目で見る。


「おい。あいつがあの勇者様にべったりくっついてたストーカーだぜ」


 ・・・ストーカー?はは。俺の聞き違いかな。

 俺は無視してギルドの受付で仲間を募集しようとしたら受付の人が


「あなたにご紹介する冒険者はいません」

「は?なんでですか!そんなの差別じゃないですか!」


 俺は思わず受付の人の対応が酷すぎたので怒鳴ると俺の襟首を誰か後ろから掴んで俺をギルドの壁に叩きつける。


「ぐは!」

「おいクズやろう!てめぇ勇者様に迷惑かけるだけじゃなく受付の人にも迷惑かけようってか!くそやろうめ!」


 俺は襟首を掴まれギルドの壁にまで叩きつけられた後男は近づいてきて俺の腕を掴んでギルドの外に向けて俺を放り投げる。

 俺は見事にギルドの外に出された後に建物に激突する。


「ぐ、なんでこんな、ふぐうな、扱いをうけねばいけないんだ。俺が、何をしたと」


 地面に体が落ちた後にさらに俺は俺のことを見た住民に蹴られたり石を投げられたりする。

 なんだ?なんなんだこの不遇な扱いは!なんでみんなこんなことを


「ふっふっふ。どうやらだいぶまいっているようだなアキト」


 俺の頭に急に声が響く。この聞き覚えのある声。まさかこいつが


「今お前は俺が今現状お前がどうなっているかは知らないがおそらく不遇な扱いを受けていてそれは俺のせいだと考えている。違うか?」

「ああ。ちょうど思ってたよ。あんたのスキルなら数秒で噂をばら撒くことなんてできるからな。今俺の頭に喋りかけているように」


 そう。声の主は俺のことを勇者パーティーから追い出した4人のうちの1人、指南役のアルゴーだ。アルゴーのスキルは念話で数十メートルまで範囲内にいる生きているものに念を飛ばし頭で会話することができる。


「俺に念話しているということは近くにいるな。でてこい!」


 俺が天に向かって叫ぶとローブを被った知らない奴が俺に近づいてきた。

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