アルデルトとマスギ
俺はメイグに襲われた後無事にアルデルトにアマラスの拠点まで護衛してもらい、アマラスの拠点近くにまでつくと新しい兜と鎧を着たマスギ?が近づいてきて
「アキト!遅かったから心配したわ!」
「いやお前が置いていったんだろうが。マスギ!」
俺はマスギの兜を軽くこづくとマスギは「すまない」と謝り
「あの時なぜかお前といたら不思議と高揚感が抑えきれなくてな。本当にすまない」
マスギがすごく謝っているとアルデルトが
「よいではないかよいではないか。たしかにお前は。アキト少年は危なかったがそのおかげでわしと会うことが出来たんだ。この出会いも冒険者の醍醐味というもの。よければ明日わしらとクエストに行かないか?あ。パーティーは別々にだぞ。わしはクエストの時は家族を優先して守りたいからな。ガハハハ!」
アルデルトは俺の背中を叩きながら言う。マスギはアルデルトに一礼すると
「この度は私のパーティーであるアキトを救ってくれたこと。誠に感謝いたします。アルデルト殿」
「ガハハハ!気にすんなマスギ少女。いい加減兜を取って素顔で喋れるようになったか?」
「い、いいえ。私は恥ずかしいん顔をしていますゆえそんなことはできませぬ」
マスギは頭を下げていい、アルデルトはそんなマスギの鎧の背中を叩き
「お前さんはもっと自信を持てマスギ少女。お前さんはあの時よりは強くなっている」
あの時より強くなっている?なんの話だ?俺がキョトンとしているとマスギが
「アルデルト殿は私をこの、アラマスの拠点に紹介してくれた方だ。もう何年も前の話だが」
「ガハハハ!マスギ少女があの家にいては生きにくいのはようわかっていた。だからオルゴー殿に相談したらうちにいれればいいと言っていたのでな!アマラス殿もオルゴーがいいなら構わんと言っていたしな。ガハハハ!」
笑いながら言うアルデルトに対し俺は
「そもそもアルデルト殿はアラマス達と仲が良いのか?」
「え?いいも何もわしは嫁さんができるまでアマラス殿達とパーティーを組んでいたんだよガハハハ。わしとてオルゴー殿のことは気にしているからな。定期的に見にきたりしておるのだ。嫁さんには怒られるがな!」
「いやなら今も早く帰った方が」
俺がアルデルトに言うとアルデルトは「それもそうだな」と言って笑いながら
「では明日迎えに来るからな。クエストもこちらで受けておくから準備だけしておいてくれ!ガハハハ」
アルデルトはそれだけ言うとアマラスの拠点から去っていった。