メイグによる嫌がらせ
「なんで拙者がお前をこんな人気のないところに連れてきたかわかるか?」
「わからないね。俺をパーティーから追い出して順調なはずだろ。まだ追い出されて1日しか経ってないけど」
俺はメイグに嫌味のように言うとメイグは俺の胸ぐらを掴んだ後俺の顔面を殴る。
「ぶへ!」
「順調だ?ぁ?どの口が言うんだ?この悪い口か?あ?」
メイグは俺を殴って地面に突き飛ばした後剣を向けながら俺に言う。
「俺なんかいなくてもやっていけるって言ったのはお前らじゃないか!」
「あぁ。やっていけるさ。ただな。お前はやっちゃいけないことをしたのさ。このクズ!」
俺は顔面を靴で蹴られる。
「ぐへ」
「お前はなぁ。やっちゃいけねぇことをしたんだよ。わかるか?」
「わ、からねぇよ。何をしたんだ、よ。俺が」
「あ?アルゴー殿から聞いてるんだぞ。てめぇがうちのパーティーを慕う他のパーティーのやつを殺したことをよう」
は?俺は殺していないし殺したのはそのパーティーのやつなんだが?
「アクトスターズの奴らがよう。拙者らに泣きついてきたわけよ。弱っているうちらのメンバーをアキトがなぶり殺しにしたんだってよう」
俺の髪の毛を掴んでメイグは俺に言う。俺は
「は、は。何かの勘違いじゃねえか?俺は、何もして、ねぇよ」
「あ?アルゴー殿が嘘つくわけねぇだろ。それにアクトスターズの奴らマジで泣いてたぜ。正直拙者がっかりしたよ。お前はそこまで落ちてはいないと思っていたんだがな」
俺がおちた?おちてるのはアルゴーのクソ野郎だろうが。くそ!
「今拙者がその腐った性格を叩き直してやろう。ありがたく思うがいい」
メイグが俺に剣を刺そうとした時、俺の前に黒い鎧を着た男が現れる。
「あ?てめぇ誰だ?」
「ふん。よってたかって1人の男をいじめるなど人として、男としてどう思う」
黒い鎧を着た男がメイグの攻撃を防いで言う。
「大丈夫か。少年」
「あ、ああ。ありがとう。かなり助かった」
「がはははは!この程度どうもこうもないさ。困ってるやつ。いじめられている奴がいれば助けるのが道理であろうが」
豪快に笑う黒い鎧を着た男。メイグは「ちっ」と舌打ちをした後
「興がさめたから拙者は帰る。命拾いしたなアキト」
メイグはそれだけ言って俺と俺を助けた男の前から去っていく。
「ありがとう。えと名前は」
「わしか?わしはアルデルト。アルデルト・アルバンと言う。わしらはパーティーを家族で組んでいてな。たまたまギルドによる際に誰かが路地裏でタコ殴りにされていると聞いてかけつけたしだいよ。少年の名は」
「俺はアキト。アキト・メーグといいます。よろしく」