表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

なろラジ大賞2 応募作品

聖女

作者: 海堂直也

彼女は神の声を聞いた。凡人には到底、理解など出来る筈が無い。しかし、彼女は皆に伝えた、神の言葉を。


勇気を振りしぼり、懸命に。


だが彼女の声は民衆には響かない。父や友人にも響かない。


唯一、母だけが信じてくれた。

だが母にも響いてはいない。


彼女は其れから度々、神の声を聞き、そして、伝える。


彼女の懸命な姿に、神は嘆く。


汝よ、はやまるな。私の言葉をよく聞きなさい。

汝は、汝だけが、私の言葉を聞けるのだ。

正しく伝えねばならない。

汝よ、私は、そんな事は言ってない。


彼女は今日も、神の声を聞き、間違えた通訳をする。


民衆は、神がそんな事を言う筈が無いと、信じはしない。


父や友人は、何かが違うと疑う。


母だけは、信じてくれる。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] (*;゜;ж;゜;*)ブッ ちゃんと聞け! って話ですね。 お母さん不憫。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ