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幼馴染みと大陸横断鉄道~トキオ国への道~  作者: ルト
第6章 帰り道の始まり
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第80話 アケド村と大男

 オレたちを乗せたブルーホワイト・フライキャッチャー号は、アケド村に到着した。


 アケド村では、オレたちは絶対にやらないといけないことが1つ、存在していた。

 一晩の宿を提供してくれたゲンとドウの家に行き、ゲンとドウにトキオ国の跡地のことを話さなくてはならない。オレとライラが、ゲンとドウとの間にした約束だ。


 そのために、オレたちは再びゲンとドウの家を訪ねることとなった。




「ビートくん! あそこ!」

「うん、間違いないな」


 オレは以前手帳に書き込んだ地図を確認して、頷いた。

 目の前にある家は、間違いなくゲンとドウの家だ。


 ゲンとドウは、かつてトキオ国で暮らしていた。

 トキオ国の崩壊後も生き残り、今はこのアケド村で生活している。

 初めてオレたちがゲンとドウに会った後、旅の話を聞かせるという条件で一晩の宿と食事をご馳走になった。旅の話をする中で、オレの父さんと母さんがミーケッド国王とコーゴー女王であることを伝えた。それから、ゲンとドウがトキオ国で暮らしていたことを知った。


 オレはそっと、ドアをノックした。

 中から足音が聞こえて、ドアが開いた。


「まぁ! ビート王子にライラ王女!」


 出てきたのは、ドウだった。


「お久しぶりです、ドウさん!」

「お久しぶりです!」


 オレとライラが挨拶をすると、ドウは頷いた。


「よくz、お戻りになられまして……」

「ドウさん、ゲンさんもいますか? それと、今夜も旅の話をお聞かせしたいのですが……」

「えぇ、もちろんですとも」


 ドウはそう云って、ドアを開いた。


「どうぞ、お入りください」

「お世話になります」

「またお願いします!」


 オレとライラはドウに一礼してから、家の中に足を踏み入れた。




 夕食後に、オレとライラはゲンとドウに、トキオ国の跡地での出来事を話した。


 ミーケッド国王とコーゴー女王は、確かに亡くなっていたこと。

 そこでオレが、ミーケッド国王とコーゴー女王の幻を見て、これからのことについて伺ったこと。

 そしてこれから、銀狼族の村をトキオ国のような場所にしていくと誓ったこと。


 これらのことを、ゲンとドウに話して聞かせた。

 もちろん、そこに行くまでの間に起きた諸々の出来事も話した。


「ありがとうございます! ビート王子にライラ王女!」


 オレたちの話が終わると、ゲンとドウは頭を下げた。


「トキオ国の跡地を引き取って、トキオ国を再建してほしいという気持ちが、無かったわけではありません。しかし、ミーケッド国王とコーゴー女王がそうビート王子にお伝えしたのでありましたら、納得します」

「私たちも、これで迷いが消えました。私たちは今後も、ミーケッド国王とコーゴー女王に敬意を抱きつつ、アケド村をトキオ国のような住みよい場所にしていきます」

「あっ、あの……!!」


 ゲンとドウが納得したようにそれぞれ云ったことに、オレは声を上げた。


「僕がミーケッド国王とコーゴー女王に会った話、信じてくれるんですか!?」


 オレは、念のために訊いた。

 ライラ以外で信じてくれる人が居るなんて、思わなかったためだ。


 絶対に変な奴と思われたり、頭がおかしくなったといわれると思っていた。むしろそう云われるのが当然だと、オレは考えていた。幽霊を見たことがあると、話しているようなものだ。話としては聞いたことがあっても、実際に見たことがある人はまずいない。


「もちろんですとも」


 ゲンが頷き、続いてドウも頷いた。

 ライラ以外で、初めて信じてくれる人に出会った。


「ミーケッド国王とコーゴー女王が、大切なことを伝えるために、ビート王子に会いに来たのは間違いありません。ミーケッド国王とコーゴー女王は、きっとビート王子のことを心配していたのだと思います」

「きっとそうですよ。子供のことを心配するのは、庶民でも王族でも共通のことでございます」


 ゲンとドウからそう云われると、オレは温かい気持ちになってきた。

 父さんと母さんが、オレのためにわざわざ天の国から来てくれたのかもしれない。もしかしたらこれが、もう一生涯受けることはないと思っていた、父母の愛というものなのだろうか?


 父さん母さん、ありがとう。


 オレは心の中で、父さんと母さんに感謝した。




 その日の夜も、オレとライラはゲンとドウの家で一泊していくことになった。

 ブルーホワイト・フライキャッチャー号は、明日の昼前に出発する。それまでに列車に戻れば、大丈夫だ。


「ねぇ、ビートくん」


 寝支度を整えていると、ライラが口を開いた。


「ん?」

「さっきゲンさんとドウさんが云っていた『今夜は外に出ないようにしてください』って、どういうことなんだろう?」


 ライラの言葉に、オレは早くも忘れかけていたことを思い出した。


 オレたちが寝室に来る少し前。

 ゲンとドウの2人から、今夜は何があっても外出をしないようにと、云われた。お願いする口調ではあったが、目は真剣そのものだった。何があっても、この言い分だけは絶対に曲げないという、強い意志を感じた。

 それに圧倒されたのもあるが、元々オレたちは外出する予定はない。だが、あそこまで強く云われてしまうと、少し気になってしまうのも確かだ。何があるというのだろう?


「分からないなぁ……でも、あれほど真剣な目で云うってことは、やっぱり何かあるんだと思う」

「ビートくん、それをわたしたちで確かめてみるのも、面白そうじゃない?」

「いや、止めておこう」


 目をキラキラさせるライラに、オレは右手を挙げて答えた。


「もしかしたら、何か深いわけがあるかもしれない。君子危うきに近寄らず、って言葉もあるから」


 オレは前に読んだ本に、そんな言葉が載っていたことを思い出していた。

 賢明な人は、危険かもしれないと思ったところには、近づいたりしない。

 オレはそれが正しいと、思っていた。


「でもビートくん、ちょっとだけなら、大丈夫じゃないかな……?」

「ライラ、オレと一緒のベッドで寝るのと、1人で夜に外をうろつくのとどっちがいい?」

「うっ……!」


 オレが問うと、ライラの耳がピクンと動いた。

 この選択肢なら、ライラは確実にどっちがいいか、すぐに決められるはずだ。


「うう……ビートくんと寝たい!!」


 ライラはそう云って、オレに抱き着いてくる。

 やっぱり、いつものライラだ。


「ビートくん、ずるいよぉ……! そんなこと云われたら、ビートくんを選ぶしかないじゃない!」

「ありがとうライラ。嬉しいよ」


 オレが頭をなでなですると、ライラは尻尾を振りながら笑顔を見せてくれる。


「ビートくん、ベッドに行こうよ。尻尾も、モフモフしていいよ」

「よっしゃ! それじゃあ、こっちへ……」


 オレは意気揚々として、ライラを連れてベッドへと向かった。




 ドォン!


 ワー!

 キャー!!


 外から聞こえてきた物音と叫び声で、オレは目を覚ました。


「ん……なんだぁ……?」


 オレが目をこすりながら起きると、ライラも目を覚ました。


「ビートくぅん……どうしたの……?」

「外から大きな物音と、叫び声が聞こえたんだ。ライラも聞こえた?」

「ううん、わたしはビートくんが起きた気配がしたから、起きたの」


 ライラの言葉に、オレは肩をすくめた。


「ライラって、ちゃんと眠れてるの?」

「大丈夫よ! わたしはビートくんと共に寝て、ビートくんと共に起きているだけだから!」


 ライラはいつも通りの声で、そう云った。

 どうやら、ちゃんと眠れているらしいから、良しとするか。

 しかし、さっきの物音と叫び声は……?



 ドゴォン!


 ギャー!

 助けてくれーっ!



 今度は、もっとはっきり聞こえてきた。

 さらに、助けを呼ぶ声も含まれていた!


 これは何か、とんでもないことが起こっているに違いない。

 そして、被害を受けている人が居る!


 オレはベッドから抜け出し、ガンベルトを巻いた。

 ランタンを手にして、灯りをつける。


「オレ、ちょっと見てくる!」

「ビートくん、待ってよ!!」


 ベッドの上で叫ぶライラを残し、オレは外へと飛び出した。

 一体、何が起こっているというんだ!?




「ぎゃああ!!」

「助けてーっ!」


 悲鳴が上がり、大きな音がして、家に火がつく。

 オレは悲鳴と人が逃げてくる方角を頼りにして、この騒動の中心へと向かっていく。


 これは自然災害などではない。

 明らかに、人の手によるものだ。


 もしかして、戦争か?

 どこかの軍勢が、アケド村に略奪に来ているのだろうか?

 それにしては、銃声が聞こえてこないのは変だ。


 そして燃える家々が、騒動の元凶となるものを照らし出した。


「なんだあいつは!?」


 オレが見たのは、身の丈が2メートル以上はあろうかという、筋肉質な大男だった。

 巨大なハンマーを片手に、家や馬車を破壊している。人々はそれから逃げ惑っていた。その様子は、大暴れするバケモノを彷彿とさせる。


「ビート王子!!」


 ゲンが、オレの後ろから声をかけてきた。


「お逃げ下さい! ここは危険です!」

「ゲンさん! あいつは一体、何ですか!?」

「あいつは、ヘルハウンドです!」


 ゲンはそう云うと、ヘルハウンドについて教えてくれた。


 元々アケド村の近くには、ヘルハウンドと呼ばれる大男が昔から暮らしていたらしい。

 このヘルハウンドは、月に1度、アケド村に訪れる嵐のような存在として恐れられていた。基本的に夜に訪れ、外に出なければ何も悪さをせずに、アケド村を去っていく。しかし、1人でも外に出てしまえば、手が付けられないほど暴れまわるという。そうなってしまうと、一晩中暴れて去っていくのを待つしかないのだという。

 アケド村の住人は、そのことをよく知っている。そのため、月に1度やってくるその日には、決して夜に出歩いたりはしない。そして今日の夜が、その当たり日だった。


 なるほど、だからゲンとドウは、オレたちに出歩かないように強く云ったのか。

 オレはその時になって、ゲンとドウの言葉の意味を理解できた。


 しかし、だとしたらなぜヘルハウンドは暴れているのだろう?


「きっと、ブルーホワイト・フライキャッチャー号の乗客でしょう」


 オレの疑問に、ゲンが答えを教えてくれた。


「おそらくですが、ブルーホワイト・フライキャッチャー号の乗客の誰かが、外に出たのだと思います。そこを運悪く、ヘルハウンドに見つかってしまったのでしょう」

「それなら納得がいきます。しかし、どうしてヘルハウンドは夜に出歩いているだけで、ここまで暴れたりするのでしょうか?」

「分かりません。これまで誰も、ヘルハウンドの考えを理解した者など、居りません」


 ゲンの答えに、それもそうだとオレは思った。

 たかが夜に外に出ていたくらいで大暴れして、さらに関係の無い人まで巻き込んで破壊活動をしていく。そんな奴の考えることを理解しようとするのが、そもそもの間違いだ。


 つまり、あいつは人族でも獣人族でもない。

 人の形をした、バケモノということだ。


 オレはソードオフを手にすると、駆け出した。

 ゲンが止めようと声をかけるが、オレの耳には届かなかった。


 オレはヘルハウンドにソードオフを向け、引き金を引いた。


「ぐおっ!?」

「!?」


 ヘルハウンドが驚いた声を上げ、オレも驚きを隠せなかった。

 対猛獣用のスラッグ弾を撃ち込んだのに、少しの差でハンマーで弾かれた!

 命中していたら、即死は免れなかったはずなのに!


 とんでもない反射神経を持っているのか?

 それとも、運が良かっただけだろうか?


 いや、あれこれ考えたところで、答えが出てくるわけではない。

 考えるんじゃない、感じるんだ!

 こいつの殺気を!!


「うおおおっ!!」


 ヘルハウンドが駆け出し、ゲンが逃げ出した。

 オレはハンマーが宙を裂こうとした瞬間に、地面を蹴って逃げた。ハンマーは、つい数秒前までオレが立っていた場所へと、振り下ろされた。予想通りの動きだ。こいつは、パターン化した動きをしている。

 そうなると、まだチャンスはあるかもしれない!


 今度こそ、対猛獣用の強力なスラッグ弾で、仕留めてやる!!


 オレはソードオフを握り直すと、ヘルハウンドに立ち向かった。




 どれくらい、時間が経っただろうか。

 ヘルハウンドを相手に、オレはなかなかソードオフを撃てなかった。


 ギャラリーが増えてしまい、ソードオフで狙おうとすると、必ず狙った先に村人がいた。

 流れ弾が飛んでしまうような状況下では、オレは撃てない。

 リボルバーに持ち替えるタイミングも、すっかり失った。


 ただ、避けることしかできない時間が、ずっと続いていた。


「ビートくん!!」


 オレを呼ぶ声がして、オレはそちらへと顔を向ける。

 ライラが、オレを見つめていた。


「ライラ、危ないから戻ってて!!」


 オレはライラに被害が及ぶとマズいと思って、叫んだ。

 しかし、それがいけなかった。


「今だ!!」

「!?」


 ヘルハウンドが叫び、オレのすぐ近くにハンマーが振り下ろされる。


「わあっ!?」


 オレは寸前で避けたが、一瞬だけ手から力が抜けた。

 そのときに、ソードオフが手から落ちて転がってしまった。


「しまった!」


 ソードオフを拾おうとしたが、ソードオフはあっという間に転がっていく。

 もう拾っている余裕はない。


 リボルバーに持ち替えたが、そこをヘルハウンドは逃さなかった。


「無駄ナ抵抗ヲヤメロ! 小僧!!」


 特徴的な声で、ヘルハウンドが警告する。

 どうやら、言葉は喋れるらしい。


「小僧! ソノ銃デ、自分ノ頭ヲ打チ抜クノダ!! ソウスレバ、コレ以上暴レナイ!!」

「ビートくん!!」


 ライラが叫ぶ。


「ダメ! そんなことしないで!!」

「ウルサイ!!」


 ヘルハウンドが、ライラに向かって木片を投げる。

 木片はライラの少し手前で、地面に落ちて散らばった。


「キャアッ!!」

「やめろ! ライラは関係ない!!」


 オレはそう云って、ヘルハウンドの要求通り、頭にリボルバーの銃口を突きつけた。

 そしてそっと、引き金に指を掛けた。




「ああ……ビートくん……!」


 ライラが、悲痛な声でオレを呼ぶ。

 それを見て、ヘルハウンドはいびつな笑みを浮かべた。


「イイゾ! 人ガ死ヌ瞬間ヲ見ルノハ、素晴ラシイ!! 最後ニ何カ、残ス言葉ハアルカ!?」

「……あぁ、あるとも」


 オレは答える。


「ヨシ、聞コウ! 云イ終ワッタラ、引キ金ヲ引ケ!!」

「……誰が自殺するなんて、約束した?」

「……エッ?」


 ヘルハウンドが訊くと同時に、オレは右手からリボルバーを落とした。

 地面に落ちたリボルバーを、不思議そうな表情で見つめるヘルハウンド。

 オレが何を考えているのか、まるで理解できていないようだ。


 そうだろうなぁ。

 理解できなくても、仕方がない。


 そんな単純な頭じゃあな。


「死ぬのは、お前だ!」


 オレは隠し持っていたデリンジャーを取り出し、ヘルハウンドに銃口を向け、そして引き金を引いた。


 ダァン!!


 乾いた音がして、ヘルハウンドの額に風穴が空いた。

 デリンジャーで狙うには少し距離があったけど、弾丸は狙った通りに飛んでくれた。


「グアアッ!!」


 断末魔の悲鳴を上げて、ヘルハウンドは仰向けに倒れた。

 デリンジャーを持っていて、本当に良かった。


 これは相手を油断させる、作戦だった。

 敵の要求に従い、使う武器に敵の意識を集中させる作戦だ。オレがもう武器を出せないとしか思えない状況にまで持って行き、隠し持っていた武器で敵を撃つというものだ。


「……ふぅ」


 オレはデリンジャーから立ち上る硝煙を、吹き消してからベルトに挿し込んだ。

 そして落としたリボルバーを、そっと拾い上げる。


「ビートくん!!」


 ライラが、オレに駆け寄ってきて、抱き着いた。

 目に涙を浮かべていて、オレが無事だったことを喜んでいるみたいだ。


「良かった……本当に死んじゃうんじゃないかと思った……!」

「ごめんね、ライラ。こうするしか、無かったんだ」


 ライラの頭を撫でると、ライラは落ち着きを取り戻していった。


 すると、東の空が明るくなり、太陽が地平線から登ってきた。

 辺りが明るくなり、太陽の光がオレたちを包み込んだ。


「ビートくん!」


 ライラが指し示した先を見て、オレは目を見張った。

 ヘルハウンドの死体が、太陽の光に当たると、溶けるように消えていく。


 燃えて灰になるように消えていき、ヘルハウンドの死体は跡形もなく消えていった。


「ビートくん……ヘルハウンドって、何だったのかしら……?」

「分からない。でも、人じゃないことだけは、確かだと思う」


 先ほどまでヘルハウンドの死体が転がっていた場所を見て、オレは云った。




「ビート王子、ありがとうございました!」

「ありがとうございました!」


 ゲンとドウ、そしてアケド村の村人たちが、オレたちにお礼の言葉をかけてくる。

 オレたちはこれから、アケド村をブルーホワイト・フライキャッチャー号で離れることになる。


 すでにほとんどの乗客は乗り込んでいて、後はオレたちを含めた数人だけだ。


「これでもう、ヘルハウンドに怯えることなく過ごせます!」

「ビート王子は、アケド村にとって命の恩人です!」

「いやぁ、そんな……」


 オレは手放しで称えられ、少し困ってしまう。

 その横で、ライラは嬉しそうに尻尾を振っていた。オレが称賛されているのが、どうやら嬉しいようだ。


「壊れた建物などを撤去するお手伝いができないのが、残念です」

「いえいえ、ここからは私たちの役目です! アケド村を復興させ、必ずや素晴らしい村に戻して見せます!」


 ゲンの言葉に、オレは頷いた。

 きっと、元より素晴らしい村にしてくれるだろう。


 ポォーッ!!


 汽笛が鳴り響いた。


「ビート王子にライラ王女、出発でございます!」

「はい! それではみなさん、さようなら!」

「お世話になりましたー!」


 オレとライラは別れの言葉を告げ、ブルーホワイト・フライキャッチャー号に乗り込む。

 オレたちが乗り込むとドアが閉まり、ブルーホワイト・フライキャッチャー号はゆっくりと走り出した。


 ゲンとドウ、そしてアケド村の村人たちは、オレたちが乗っている客車に向けて何度も手を振ってくれる。

 オレたちもそれに返すように、手を振って別れを惜しんだ。




 こうしてオレたちは、ブルーホワイト・フライキャッチャー号の終点ホープへと向かっていった。

ここまで読んでいただき、ありがとうございます!

感想、誤字脱字、ご指摘、評価等お待ちしております!

次回更新は、3月26日の21時更新予定です!

そして面白いと思いましたら、ページの下の星をクリックして、評価をしていただけますと幸いです!

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