プロローグ
2017年、11月 夜7時頃
私は本屋に行こうと思い外へでかけた。
11月の夜は寒いので、しっかり厚着をして防寒した。
本屋へ行く道の途中で公園があるのだが、そこを通りかかったとき、綺麗なメロディが聴こえてきた
誰かが何か楽器を演奏しているのかと思い、好奇心で奏でてるほうへ向かっていった
影となってる遊具の座るところで、少女が楽器を奏でていた。
綺麗な音だったので、しばらく聞き入ってしまった。
少女は私に気づいたのか演奏を中断し、こちらのほうを見てきた。
(しまった・・・ とりあえず謝ってこの場を去ろう。)
「すみません。綺麗な音が聞えてきたので、つい聞き入ってしまいました。それではもう帰りますね。」
その少女はニコっと笑って
「こんばんは! 綺麗な音と言ってもらえて嬉しいです! よかったら聞いててくれませんか?」
と言い、隣に座るよう促してきた。
私は言われるがままに座ってしまい彼女から自己紹介をさきにさせてしまった
「私の名前は鈴原みゆです!この公園の近くに住んでるんです。お兄さんのお名前は?」
「山辺 京です。よろしくね。」
「京ちゃんですね!」
「あ・・うん・・・。さっきの続き聴かせてもらっていい?」
「はい!」
またあの綺麗な音がながれていく。
(落ち着くな・・・)
演奏を終えた少女に話しかけてきた。
「どうでした!?私の演奏は?」
「よかったよ。すごく落ち着いた。」
「本当ですか!? ありがとうございます!」
「うん。たまにここで奏でてるんですか?」
「はい、最近はよくここで演奏してます!」
「そうなんだ。今日はありがとうね。用事があるからもう行くけど・・・
また聴きに来てもいいですか?」
「はい、もちろんです! いないときもあるけど、あの、もしよろしければ連絡先教えていただけませんか?」
(驚いた・・・。まさか、むこうから連絡先なんて聞かれるとは。)
「実はもう時間が無くてね。またこの時間に来てみるね。それじゃあね」
「あ、はい。さようなら!」
私は本屋には行かずに、すぐに帰宅した。
もう少しあの場にいてあの娘と話したかったが、まるでナンパして連絡先を聞かせたみたいなのが嫌だったから、帰ることにした。
その公園から10分程で家についてから、どこかあの幻想的な雰囲気の余韻に浸っていた。
礼儀正しく、ハキハキ喋る娘だったな。
もう一度だけ会ってみよう。
ぼーっとしながら私はずっと天井を見続けていた。
「お兄さん、か・・・。もう26歳だっての」
四捨五入して30歳・・・ ダメだ。またこんなことを考えてしまっては。
しかし子供の頃、想像してた26歳とは随分かけ離れていて。
それが私に焦りに似た感情がまとわりついてきてしまう。
「飯でも食べてさっさと寝るか」
冷凍食品をレンジで温めて食べてる間に、風呂にお湯を入れておく。
食事、風呂をすませ私は布団の中で眠りについた。




