8 入学?婚約!?
レポートおわった…いろんな意味で……
それはおいといて、遅れてすみません。お久しぶりです
【前回のあらすじ】
淑女になろうね?
えっ、嫌だ
なろうね(黒笑)
養子になることが決まった日から1ヶ月が経ちました。わたしはちょうきょ…じゃなくて、しつ…でもなくて、教育されました。これで立派な淑女とは言い難いですが頑張った方です!
ちなみに、1ヶ月の中で一番驚いたのは女の子の日ですね。朝起きたら血がですね。えっと、その、はい。世界中の男性の皆様、女性を大切にしましょう。えっ?してるって?もっとしましょう!
閑話休題
今日はわたしのお義母様になるアリシア様とその旦那様に面会する日となっています。なぜ今日かというと、わたしの身分証などのいろいろな手回しが終わったからだそうです。どんなことに手回しをしたのかは教ええてくれませんでした。今日会った時のお楽しみだそうです。
あっ、そろそろ時間ですね。侍女が呼びに来るのでしょうか?
――コンコン
「どうぞ」
「ティナリア様失礼します。奥様がお呼びです」
「わかりました」
アルカード夫妻が到着したみたいですね。わたしは侍女の案内に従って歩いていきます。
◆◆◆
部屋の前に到着です。
――コンコン
「ティナリアです。入ってもよろしいでしょうか」
「どうぞ〜」
「失礼します」
部屋に入るとアレクシス様とヴィオラ様、アルカード夫妻がお茶を飲んでいました。そしてこちらを見ていい笑顔です。なにか嫌な予感がするのですが…どうしてでしょうか?
「ティナリア、ここにおいで」
「はい。失礼します」
アレクシス様の横に座ります。どうしてでしょう。嫌な予感がものすごくします。さっきよりしてます。
「では、ティナリアさんの養子の話で決まった話をまとめましょうか」
「そうですね。まず、種族は吸血鬼・純血ってことになるわ。私とハワードが両方吸血鬼で、ティアナが吸血鬼・純血だったから、養子に出していた双子の妹ということでティナリアも吸血鬼・純血ということになったわ。ここまでで質問はある?」
「えっと、なぜ双子の妹ということになっているのですか?」
「僕達の子供がティアナだけだったのが問題なんだよ」
ここで、黙っていたアルカード伯爵――お名前は何なのでしょうか?――が初めて声を出しました。ものすごくダンディな声ですね。思わずお義父様になる人に対してうっとりしてしまうところでした。
[君、完璧に女の子になってるね(笑)]
管理者がなにか言っていますが、無視です!無視!
「跡継ぎの問題ですか?」
「そうなるね。だから悪いんだけど、ティナリアの結婚相手はこちらで決めさせてもらうよ」
「はい」
そうですか、そうなりますよね。でも、デブ豚な人は嫌ですね。イケメンください!見た目も性格もイケメンな人を!!……まぁ、無理ですよね。
「まぁ、もうすでに相手は決まっていて結婚する日もだいたい決まってるんだけどね」
「…はい?」
この方さっきなんと言いました?相手が決まってる?はやくないですか?頭の中はもう“?”ですよ!
「ちなみに、お相手は君のとなりにいるアレクシス君だよ。結婚するまでの期間は婚約期間として大体1年くらいかな」
アレクシス様ですか……。嫌ではないんですよ。でもですね、性格がちょっと…なんて言うか、その、真っ黒というか、はい。
「よろしくね。ティナリア。いや、婚約者なんだからティナって呼ばせてもらおうかな。ティナもあった頃のようにアレクって呼んでね」
「はっ、はい。よろしくお願いします、アレク。それで、あの、結婚が1年後というのははやくないですか?」
「確かに結婚できるギリギリの歳だけどはやめに身を固めといたほうがいいんじゃないかな?ティナの見た目はすごく可愛いからね」
「そうですね、ハワード。確かにティナちゃんは可愛いからですから、蝿が群がりそうですわね。ティナちゃん、見知らぬハエに襲われる前にアレクシスさんに初めてを捧げてしまってもいいかもしれませんよ?」
「ケホ、ケホ、ケホ。ななな、何言ってるんですか!?」
本当にお義母様は何を言っているんですか!?この場で言うのはおかしいと思うのですが!?他の人が苦笑い…してない!?なんでそんなに真剣な顔してるんですか!?
「ティナちゃん、お義母様じゃなくて、お母様よ」
「僕もお父様だね」
「はっ、はい、お母様、お父様」
なんだろう。笑顔なのにすごいプレッシャーというか、有無を言わせない雰囲気というか、とにかく言うことを聞くのが正解です!
「ハイハイ、皆さん、話が飛躍しすぎていますよ。それで、ティナリアさんは種族が吸血鬼・純血であることに問題はありますか?」
「ないよね、ティナ。だって、ティナの種族は吸血鬼だもんね」
アレク様が言っちゃいましたよ。そして残りの皆さんは驚いてますね。でも、お父様とお母様はどこか嬉しそうです。
「あっ、そうだ。ティナも学園に行くんですよね?」
「あっ、あぁ、そうだね、アレクシス君と同じ学園に編入になるね」
「えっと、学園とはどういうことですか?」
「まぁ、簡単に言うとだね。王侯貴族や才能のある人がいろいろ学ぶために通うところかな。学園を創った初代国王は全国民に通わせたかったみたいだけどね」
「ちなみに、入学条件は10歳以上で最大8年間通うことになるわね。ティナちゃんは中等部1年に編入することになるわ」
「はっ、はい、わかりました」
はぁ、こちらの世界に転生してもお勉強からは逃げられないのですね……
この小説はどこへ向かっているのか……
そして絵の才能がほしい……
お読みいただきありがとうございました。