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へぇ、どんな人?





取り敢えず必要そうな服たちをキャリーバックに突っ込みながら聞くと、彼は古ぼけた一枚の写真の制服の胸ポケットから差し出した。受け取ると、そこには一人の男の人が写っていた。何かのコスプレ?と思わず口に出してしまい、睨まれた。



だって、紺色の髪の毛に黒い眼帯をしてたから。服は普通のスーツ姿で玉座のような椅子に腰掛けている。

普通、日常でこんな人いないよ。

確かに顔立ちは整っているけれど。





そういうと、彼はわたしを軽蔑するような目で大切そうに写真を受け取った。





これは俺の会社の上司なんだ。

用意はできたか?





わたしが答える前に彼は、手首につけていたシルバーの飾り気のないブレスレットを取り外し、床においた。





準備が出来たら、この輪の中に飛び込め。







と真面目な顔をして言う。どうやって、この5センチあるかないかくらいの穴に飛び込めというのだ。気のせいかもしれないけれど、ブレスレットから小さな光が見えた。踏み付けて壊れるんじゃないかと思ったけれど、これ以上彼の機嫌を損ねるのも恐ろしい。でも、どう考えても入れるわけがない。戸惑っていると早くしろと急かされ、もうどうにでもなれ!と思いゆっくり爪先を円の中へ入れる瞬間に、ブレスレットが直径3mくらいに広がりマンションの床だったはずが白く光り、コンクリートに変わった。男の子は、やれやれと言った顔で元の大きさに戻ったブレスレットを拾い上げ、手首に付け直していた。







そこで見た風景はテレビで見るようなヨーロッパの景色だった。







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