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梗孤と雫月 壱
梗孤「ワタシには…あの方がついてる…あの方の力がワタシのすべて…」
雫月「?…!!」
瞬時に避けると、刃が飛んできた。
真潤「雫月様!!」
雫月「平気。心配は不要よ」
神夜「……」
彩葉「お兄ちゃん?」
神夜「ん?いや、なんでもない。彩葉、頼みごとをしていいか?」
彩葉「いいよ?できることなら」
神夜は武器の日本刀を渡し、いくつかつぶやくと彩葉は頷き、走っていった。
ー扉を斬ってこい。ー
そう言われた妹は数分もしないうちに斬りおとすだろう。それまでに梗孤にあのことを…
雫月「梗孤、あなたの上はだれ?」
梗孤「上?ふふふ…おかしなことを言うのね、あなた。上なんていない。存在しないのよ、現界にはね」